見出し画像

読者を増やすには?仕事につなげるには?漫画家・イラストレーター向けのおすすめnote活用術

7月29日に、漫画家・イラストレーター向けに、noteを活用したコンテンツ発信の方法をお伝えする「noteマンガカテゴリ勉強会」を開催しました!
この記事では、参加できなかったみなさまへ向けて、漫画家のnoteの活用方法を、事例とともにご紹介します。
他のクリエイターの使い方を参考に、自分ならではの発信方法を考えてみてください。

まずは「なんのために発信するのか?」を考えましょう

やみくもに発信をはじめるのではなく、「発信することでどうなりたいか」を考えることが大切です。なぜなら、目指すゴール(GOAL)によって、最適な発信方法が異なるからです。未来像や目標を明確にすることで、最適な道筋を立てられるようになります。

勉強会では例として5つのゴールを提示しました。

レポート1

もちろん、この中に自分のゴールがないひとや、複数にまたがっているひともいると思います。ご自身のゴールをそれぞれ考えたうえで、noteをどう使うか考えてみてください。

1. 多くのひとに届け、読者や仲間をつくりたいひと

ここからは、それぞれのゴールに合わせたnoteの活用方法をご紹介します。
まずは、無料で記事を投稿して、多くの読者に届けるところから始めましょう。

レポート2

記事を投稿したあとは、必ずSNSで告知をしてください。noteだけでなく、自分が持っているメディアやアカウントを最大限に活用し、作品がより多くのひとの目に止まるようしましょう。新しい記事を投稿した時だけではなく、昔の記事を掘りおこしたり、定期的にマガジンの告知をすることが、ポイントです。

noteでの作品の見せ方も、クリエイターによってさまざまです。

池田ルイさん「一週間で彼氏できそう?【月曜日】」
池田ルイさんは、韓国のマンガでよくみられるような縦スクロールのマンガを投稿しています。「一週間で彼氏できそう?」は、今まで彼氏がいたことのない主人公が、友人の恋愛相談をきっかけに、彼氏をつくろうと奮闘する物語です。
いけだいけみさん「息子の服が出戻りした日」
いけだいけみさんの投稿は文章がメインです。重要な部分やオチとなる部分に、マンガやイラストを挿入しています。服の好みがはっきりしている3歳の息子さん・いーすけくん。「かっこいい服」しか着ず、「かっこよくない服」はタンスにたまっていく一方。そこでいけださんは渾身のアイデアを思いついたのですが…?

投稿数が増えてきたら、マガジンの活用がおすすめです。記事を作品やテーマごとにまとめてみてください。

あららぎ菜名さん「【エッセイ漫画】東京藝術大学受験ものがたり(完結済)」
あららぎさんの、4年間にわたる藝大受験を描いたマンガをまとめたマガジンです。子育てマンガなど他の作品も多いあららぎさんだからこそ、作品が一つに束ねられていると、わかりやすいです。「(完結済)」としめすことも、読者の読みやすさに繋がると思います。


互いに作品を読みあったり、励ましあったりする仲間がいると、創作を続けるモチベーションになりますよね。仲間づくりにおすすめなnoteの活用法は次の4つです。

レポート3

「お題企画」とは、主催者が設定したテーマに対してハッシュタグを活用して投稿を募る企画のことです。「みんなのこんな作品が読みたい」「自分もこのテーマで描きたい」というようなお題を設定するのがおすすめです。

illy / 入谷 聡さん「投稿コンテスト『#磨け感情解像度』」
入谷 聡さんのお題企画は、気持ち/人への想い/葛藤/心象をテーマに、感情を解像度の高い言葉で表現した投稿作品を募る企画でした。賞も設けられ、コンテスト形式で開催されたようです。

まずはnote公式やほかのクリエイターが実施しているお題企画に参加してみて、慣れてきたら、自分で「お題企画」を行ってみると、仲間が広がっていくかもしれません。note公式のお題は「募集中」のページで確認できます。

2. 自分の作品を販売して収益を得たいひと

記事の販売や、定期購読マガジンの運営をしてみてください。マンガの作品そのものを販売するひともいれば、エッセイなどを販売するひともいます。自分の創作ペースや、ほかに活用しているSNSやメディアなども考慮して、「何をどう売るか」を考えましょう。

たなか れもんさん「サンちゃんとライフスキルトレーニングはじめます!
たなかさんは、自閉症スペクトラムの娘さん・サンちゃんのライフスキルトレーニングの過程を描いたマンガを、1話100円で販売しています。たなかさんの大きな工夫は、記事を有料にするタイミングです。最新話が投稿されると、1つ前の記事は100円になるという仕組みをとっています。


3.4. 書籍化やメディア連載を目指しているひと

書籍化やメディアでの連載を目指しているひとは、次の4つのことを試してみてください。

レポート4

自己紹介記事は、「自分が何者であるか」を伝えるための記事です。経歴や、やりたいこと、代表作などを書いてみてください。投稿したら、クリエイターページの「プロフィール」に登録もお忘れなく。

ふるりさん「イラストレーターをしています」
ふるりさんは、自身の簡単な自己紹介とともに、問い合わせ先やHPのリンク、今までの受賞歴や、作品のポートフォリオを自己紹介記事にまとめています。

お仕事依頼記事は、どんな仕事ができるか、どんな仕事をしたいかを伝える記事です。自身のスキルや仕事の発注方法、料金表、これまでの仕事の実績などを書いてみてください。投稿したら、クリエイターページの「仕事依頼」に登録しましょう。

吉本ユータヌキさん「こんなお仕事やってます」
吉本ユータヌキさんは、自身の簡単な自己紹介とともに、問い合わせ先や、自分が今までどんな連載やお仕事を引き受けてきたのか、どんな仕事がしたいのかを書いています。

創作コンテストは、書籍化やメディア連載などが副賞になっているコンテストです。過去には、幻冬舎・テレビ東京・noteによる「コミックエッセイ大賞」や、cakesと連動した「cakesクリエイターコンテスト」などを開催してきました。今後も創作コンテストは開催する予定ですので、その際はぜひ投稿してみてください!


5. 企業からの仕事依頼につなげたいひと

広告の仕事や企業のメディアでの執筆などにつなげたいひとは、次の2つのことに挑戦してみてください。

レポート5

noteではさまざまな企業とコラボした投稿コンテストを実施しています。開催中のコンテストは、noteの「募集中」ページで確認することが可能です。各企業の担当者が作品を読む機会なので、ぜひ応募してみてください。

・・・

漫画家やイラストレーターのみなさんがnoteを活用するにあたり、この記事が参考になると幸いです。

noteマンガカテゴリでは、「こんな勉強会をやってほしい!」や「こんなイベントに参加してみたい!」など、みなさまのご意見・ご要望を募集しています。みなさんの声に耳をかたむけて、より使いやすい場所にしていきますので、ご意見お待ちしています!


たくさんの投稿をお待ちしています!