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ジュディス・バトラー『ジェンダー・トラブル』 第2章 第5節「権力としての禁止の再考」 要約

 本節でバトラーは、いかにして(精神分析を代表とする)《法》(ex.近親姦タブー)が、それが管理しようとするジェンダーを意図せずして生産し増殖させているかを再考している。その際にバトラーが足場とするのは、アメリカの文化人類学者であるゲイル・ルービンの「女の交易――セックスの『政治機構』」(Rubin,G.(1975). The Traffic in Women : Notes on the 'Political Economy' of Sex. (Rayna R. Reiter, Ed.).NewYork:Monthly Review Press.)という論文である。

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