2024年ガンバリマス

2023 年は

  1. 複雑すぎの機能の開発

  2. テスト整備への取り組み

について割とストーリーを持って働けたんでよかった。
「ストーリー」というのは、「ソフトウェア開発において当然こういう流れはありうるよな」という納得感のある理由づけくらいの意味や。
働くこと自体は何も良くないが、ストーリーを用意できると気分がマシになる。素敵なことやないですか。

新規性によるバーストダメージ出力が足りんかった業務用アプリケーションはどっかで「バカ複雑な何かについて "ウチはやれまっせ!" を言う」をやる必要がビジネス上出てくる。
「バカ複雑な何か」は大体以下を 業務上の文脈に沿って 支援する機能である場合が多いと思う:

  1. アプリケーション内の情報に対するアクセス制御

  2. アプリケーション内の情報に対する統計処理

  3. アプリケーション内で繰り返し登場する処理の自動化

  4. その他

「業務上の文脈に沿って」という部分が話をややこしくする。
業務上の文脈を無視する場合、アプリケーションが提供するデータを利用するための API を提供すりゃええやん。
これだけでも十分難しいんだけど、業務上の文脈に沿って提供するために、ここにさらになんか妥当そうな UI / UX 設計とか「いくつかのリソース・外部サービスについて一気に処理を行う API」とかが登場して やり甲斐 になる。

「やり甲斐」は 8 割京言葉なんだけど 2 割はマジ言葉や。
データとその操作手段を提供する だけではアカンのでコンピューターと人間のインタラクションを設計する必要があり、それって素敵やん。
やり甲斐の京部分としては、コンピューターと人間のインタラクションにおける本質的な難しさ ではなく 、ぶん殴ると程よく金が出てくるスポットを探すゲームとしての難しさが問題になっているよねみたいな認知がある。
でもこれは掘り下げていくと「じゃあお前なんで大学残って HCI やってへんねん」という話になり、俺が泣いてしまうので、俺の負けやね。

ところで程よく金が出てくるスポットを探すゲーム的な観点から「テスト整備」みたいなものも大事になるよねという気持ちが発生したのが、今年のグッドストーリーだった。
上述した通り新規性によるバーストダメージ出力が足りなかった業務用アプリケーションは

  1. 他のアプリケーションが既に実装している機能群をさっさとパクる

  2. 他のアプリケーションが嫌がってやっていないバカ複雑機能群に手を出す

を頑張って泥試合を戦っていくことになる。
この泥試合においては「機能数が増大しても後発機能の開発コストは増大しない」ように頑張る必要がある。
開発コストの増大を抑える手法としてはやはりテストを頑張って整備しましょうというのが有力になる。
風……なんだろう、吹いてきてる。確実に、着実に、俺たちのほうに。 中途半端はやめよう、とにかく最後までやってやろうじゃん。

そんなこんなでそれなりに良さそうなストーリーに基づいてそこそこ(ソフトウェア開発における)本質的な部分に取り組めたのでまあ Happy だったんじゃないですかやはり。
ところで単純なお気持ちの話をすると別に何も Happy ではなかった。
なぜ Happy じゃないかというと、根本的に労働とかいうのやりたくないし、チームでソフトウェアを開発したくないので。
金が必要なので労働をやる必要があり、労働の中で一番やれそうなのがソフトウェア開発であり、その中で本質的っぽい部分に取り組めたのは良かったが、所詮「うんちの一番おいしい部分」みたいな話だ。

労働やんなきゃなんないのは俺が地主の子(原作・赤坂アカ)に生まれなかったのが悪いんでしゃあないっすね。
なんでチームでソフトウェア開発をする部分についてもうちょいポジティブになれると良いっすか。
「チームでソフトウェア開発をする」という認知もまだ抽象度を高くしてしまっていて、最も具体的なレベルで言うと「今この会社でこの人たちとこの業務をやります」という部分にあまりomoroを感じていない。
結果ハイガンバリマスのジャパニーズサラリマン的トルクが弱まっているような気がする。

この一番具体的なレベルの「今この会社でこの人たちとこの業務をやります」部分をオモロにする方法として、とりあえず 2024 年は俺自身の会社に対するコミュニケーションコストを下げるという方面でアプローチをしたい。
「この会社でこのアプリケーション作るの普通にダリ〜〜」なメンタルがプロとして雑魚すぎるんで。
具体的な方法は後々考えます。
「継続的に社に業務上のお気持ち文書を投稿する」みたいなのは会社のおじさんたちがやっていて有効っぽく見えるんで良いんかも。
「ガンバリマスのサラリマンなのでお気持ち文書を投稿している」でありその逆ではない気もするが、人間は複雑怪奇なんで「ガンバリマスサラリマンの真似とて文書を作らば即ちガンバリマスサラリマンなり」の可能性もあると思う。

全体として、ソフトウェア開発というデカい観点からみるとやり甲斐を見出せる一年であったが、この時この会社この業務というライブ感のある観点についてはアホ間抜けという感じだった。
このアホ間抜けについてとりあえず身近なガンバリマスムーブを真似することで自身をサラリマン化(サラリマーニファイ)していきたい。
2024 年ガンバリマス。

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