猛暑商法

ホルモンの一種である、アルドステロンは腎臓や汗腺において、電解質の再吸収に作用します。ちなみにもう一つ、バソプレッシンというホルモンがあり、これは腎臓において、水分の再吸収に作用します。因みにバゾプレッシンが無いと、腎臓で水分を再吸収できなくなり、このような病気を尿崩症と言います。
ヒトの尿は、一日20リットルほど作られます。身近なもので20リットルといえば、灯油缶ですね。しかし、大部分が再吸収されるので、実際に排出されるのは、かなり少なくなります。

本来ヒトは、電解質や水分が必要以上に流失するのを防ぐ機構が備われていますから健康であり、きちんと食事を摂っていれば、スポーツドリンクなどを飲んでナトリウム等の電解質を補給する必要は有りません。
特に現代の食生活は塩分をたくさん摂取する傾向にあるため、そこに更に、スポーツドリンクや経口補水液等で塩分を補給すると、1日の塩分摂取量が常に高い状態となり、やがては高血圧症や浮腫などを招きます。

では何故、スポーツドリンクや経口補水液の飲用が推奨されるのか?

因みに、発熱や下痢、嘔吐によって起こる脱水を二次性脱水といい、健康な状態での脱水(口渇、発汗)は一次性脱水といいます。
本来、経口補水液やスポーツドリンクは、二次性脱水によって大量の電解質と水分が失われた時に効率よく補給するために開発された飲料です。
必要のない一般の人にも飲用を推奨するのは、飲料メーカーが儲かるからです。スポーツドリンクや経口補水液、更には塩飴、タブレットなどの副製品も作り、更にマスコミに働きかけて、猛暑が危険であるかのように報じさせて、消費者を騙しているのです。

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何度も言いますが、健康な人であれば、ホルモンが作用しているので、汗をかいたり、喉が渇いたりしても、スポーツドリンクなどを飲む必要はありません。本来、お茶か水で十分です。
ナトリウムの過剰な摂取は、腎臓に負担をかけ、特に高齢者や子供ではリスクを伴います。特に子供の場合、腎機能が障害されると、生涯にわたって病気のリスクを背負うこととなるので、ナトリウムの過剰摂取は特に気をつけなければなりません。

未熟な子供や、内臓機能が低下している高齢者では、ナトリウムの過剰摂取は危険ですので、子供や高齢者に経口補水液やスポーツドリンクを飲ませる事はやめましょう。
水分補給は水かお茶、ジュースで十分です。



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