端子類は定期的に注油を!!

スマートフォンやタブレット等のガジェットを購入したらまず何をするでしょうか?ケースを買う、フィルムを貼る、最近ではウイルス対策ソフトを入れる等、取り敢えず、ガジェットが傷まないように、対策をするとは思います。

しかし、意外と忘れられがちなのが、端子の保護です。充電端子や、イヤホンジャックなどは、頻繁な抜き差しによって摩耗します。摩耗した時に出る細かい粉塵が端子の接点に付着し、電流が妨げられて、充電やデータ転送がうまくいかなくなるケースもあります。摩耗した状態で使い続けると、やがて端子はグラグラになってきて、抜けやすくなったり、最悪の場合過熱によって火傷や火災などにもつながりかねません。

ガジェットによる不慮の事故や傷害から自身や身の回りの人を守る為にも、充電端子の保護は重要な項目の一つです。むしろ、ケースやフィルムよりも先に優先して取り組むべきです。

では、どうやって充電端子を守るのか?それは簡単です。端子を定期的に注油するだけです。
筆者はDeoxIT Fader F100Lという専用の製剤を使っていますが、専門的なものなため、一般では入手しにくいので、ミシン油等でも構いません。サラサラしていて乾きやすいものではなく、若干粘性のあるものを選びます。

使い方は簡単で、充電端子のオスメス側両方に適量注油します。端子を上に向けて、中の接点が浸る程度まで入れます。Lightningのオス端子の場合は、両面に少しだけ垂らして、注油ボトルのノズル先で塗り広げるようにします。一方メス側は、端子の中が浸るぐらいに注油します。最後に、端子を数回抜き差しして馴染ませます。

買ったばかりの端末に行う場合は、注油してから馴染ませるの動作は一度で結構ですが、中古で買ったものや、既に使っている端末の場合は、汚れが蓄積している可能性もあるので、注油して馴染ませるを数回繰り返して、端子をクリーニングします。

端子の注油は、端末を買ってすぐに行うのが一番良いですが、すでに使っている端末の場合では、端子の抜き差しが渋くなったり、引っ掛かりを感じるようになったら、直ちに行ったほうが良いです。そのまま使い続けると端子が摩耗し、やがて壊れてしまいます。

近年のガジェットは、可動部がほとんどなく、ホームボタンなどもソフトウェア化され、残っているのは電源とボリュームボタン、イヤホンジャック、充電端子ぐらいですが、これらの中でも、イヤホンジャックと充電端子は摩耗に弱い部類に属し、特に充電端子に於いては電気が流れるという機能上、摩耗や汚れは即座に性能低下を招きます。

また、タブレット端末や携帯電話、モバイルバッテリーは、大容量の電池を搭載しているので、それらが発火したりすれば、凄まじいエネルギーが一気に放出されることとなるので、その惨状は容易に想像できる事でしょう。
簡単にいえば、ガソリンを水筒に入れて持ち歩いているような物と思っておいたほうが良いです。


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