#2 営業マンが苦手

Wifiの営業が家にやってきた。

普段ならインターホン越しに帰すところだけど

住民全員が契約していると言われて通してしまった。

扉を開けて現れたのは

20代前半、体育会系っぽい雰囲気の男性。

とりあえず営業の話を聞いてその上で

自分で見積もりしたいから今度契約したいと言った。

すると、何を心配しているかをひたすら

聞いてきて契約するメリットを押し並べてくる。

出たよ、この感じ。

見た目通り(?)の威圧的な営業。

対面の営業の嫌なところはこれに尽きる。

インセンティブ的なところもあるんだろうけど

こっちからすると知ったこっちゃないし、

お客さん目線的な考え方がまるで皆無である。

続けて話を聞いていると彼は以下のように話す。

『お兄さんの携帯プランだと〜』

この営業マン、二人称がお兄さんである。

僕はこの人の兄ではないし、何の関係性もない彼が

そう呼ぶことに凄く胡散臭さを感じる。

君にお父さんと呼ばれる筋合いは無い!という

ドラマで見たことある父親の気持ちが

少し分かった気がした。

何はともあれこのタイプの営業は署名しないと

帰らないことは既知で断れない性格の私は

名前をとりあえず書いて帰ってもらった。

もちろん後に電話して契約はキャンセル。

営業マンはやっぱり好きになれないや。

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