未練がましい俺、新しい俺に向けて
サークルの遊びの帰り、同じサークルの集まりに立ち寄った
元カノと、元カノの新彼らしき人が遊んでるのを見かけた
俺はショックだった
元カノが、まだ俺のことを気にかけてると思ったから
けどそれは妄想だった
だが、俺が今まで目を背けてきた事実でもある
元カノと新彼が示し合わせたようにサークルに参加
元カノが俺と2人きりで遊びに行かないようにドタキャンした
そして、ドタキャンした日にサークルでの遊びを入れた
よく考えてみると、前々から新彼との関係は匂わされていた
秋ころにサークルで遊んだ時も、新彼と繋がってることを匂わされていた
元カノは、俺と2人で会わないようにしていた
俺は、辛かった
元カノが俺を求めていると錯覚していたから
自分が辛い現実から目を背けるために
自己防衛のために
その錯覚中、妄想だったという事実を突きつけられたから
俺は、向き合わなければならない
元カノは、俺との男女関係としての将来を「完全に」捨てたことを
しかし、俺は元カノのことを恋焦がれる
恋ではない
性的な関係も必要ない
過去に俺を承認してくれた人に対して、再度承認を求めている
俺は、自分で自分を愛せていない
だから、誰かに承認を求める
誰かに俺を愛して欲しいから
だから、元カノ相手に妄想した
今だって、元カノは俺の事を思ってる妄想が拭いきれてない
事実を自分の都合の良い方へ捻じ曲げようとする思考が存在する
そうでないと辛いからだ
しかし、向き合う必要がある
向き合わなければ、元カノと友達にすら戻れない
そして俺は、元カノへの依存から脱却しなければならない
…
…
…
しかし、俺は元カノより幸福でありたいと願う
俺は、俺を捨てた元カノが不幸であれと願ってしまっている
元カノが、俺という存在を捨てたことを後悔するように
元カノが、俺と歩まなかったことを後悔するように
だから、俺と復縁すると幸福になれると、思い込んでいる
妄想だ
元カノより幸福でありたい欲望が、俺を縛っている
元カノを基準として、幸福でありたいと願っている
元カノと比較して、幸福でありたい
これが問題の原因なんだ
元カノとパートナーになれなかったことは、運命だった
俺は今まで運命を信じてるのに、運命と認められてない
自分がコントロール不可なことを運命として消化できてない
この運命を俺が消化できないから、元カノが間違ってると批判したかった
今まで貢献してきた俺を捨てたアイツ
アイツの悪いところを見て、アイツが社会的にどんな悪い振る舞いをしたかと
アイツはテイカーで人の善意をもらうだけもらって、何も返さない悪いやつと
それは違う
みんな良い面悪い面を持つ
1人が多くの人と接する中で、どちらの面が強く出て接したかだけ
だから、その人の悪い面を見て批判するのは良くない
だから、振る舞いを批判するのはお門違いだ
例えテイカーであろうと、身を滅ぼす程与えるギバーは淘汰される
俺は知っている
テイカーとか無関係にして、俺は誰かに与える存在でありたいと
テイカーには、自分が辛くならない程度にギバーとして振る舞うと
だから、元カノがテイカーであろうと関係ない
俺は、元カノや新彼に対して、他の仲間と同じギバーであろうと思う
常に元カノより幸福でありたいと、元カノを中心に考える
これまでの俺の頭の中では、元カノでいっぱいだった
常に元カノより幸福になると考え、元カノのことを常に考えていた
これは異常だ
俺の行動基準の全てが、元カノへの復讐だったんだ
元カノが俺を捨てて後悔したろと思わせるように、復讐したかったんだ
…
…
…
復讐に向けた行動は、得られた物も多かった
不器用ながらも、誰かに与える側であろうと、意識が芽生えた
俺はテイカーからマッチャーへ踏み出せた
自分に直接関係しなくても、誰かを幸福にしたい意識が芽生えた
新しい友達と出会えた
新しい趣味と出会えた
新しい価値観を得られた
新しい場所に飛び込めるようになった
辛いことも数多くあったが、楽しいことも数多くあった
性依存から脱却できる足掛かりを得た
復讐のモチベーションは、自我を維持するため、自己実現するための原動力だった
復讐による原動力は、限界を迎えた
なぜなら、俺は精神的ショックを強く受けている
元カノへの思いが不要な、新たなシステムが必要だ
新しい原動力を見つける必要がある
元カノに依拠しない、新しい原動力が必要なんだ
今までの原動力は、常に他者との比較で成立していた
俺の原動力は、常に元カノに依拠していた
元カノの元カレは成功者になったから、俺も金を稼げるようになるべきと
元カノが俺をコミュ障と言って別れたから、多くの人に愛されるようになるべきと
元カノへの「依存」から、今度こそ脱却する時
俺が彼氏でいたなら、悪いことではない
しかし、もはや年1で会う友達程度の関係
だからこそ、俺の将来のためにも脱却する必要がある
元カノを基準とした「目的」を捨てるときだ
俺の幸福の定義は、他者との比較で成立していた
「元カノより」幸福になりたいと
これは、比較による幸福だから、常に元カノを思考する
俺は、絶対基準により、幸福を定義すべきなんだ
元カノと無関係な情報を元にして、幸福を定義すべき
明日からの元カノとの関係に向けて
目標として、元カノとの関係を徐々に薄める
俺側から、元カノを思い出さない環境を作る
最終的な目標として、元カノを大学時代の友人程度に薄める
他の人達のようにね
…
…
…
俺は、新しい幸福の絶対基準のもと、活動する
俺が俺自身を愛せるようになるため
他者を愛し、幸福の総和を増やすため
将来出会う運命のパートナーのため
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