上脇先生の「検証 政治とカネ」(岩波書店)は本当によく整理された本である。どの人にもお勧めしたい。民主主義に息吹を吹き込むのは我々国民のたゆまぬ努力しかない。我々の需要があるから供給があるなど、メディアの言い訳に使われないように、見るもの聞くものに注意を払いたい。
先生の本によると、総裁選は「公選」ではなく「私選」であるため、買収禁止等を定めた公職選挙法は適用されない。代わりに、「総裁公選規程」「総裁選実施細則」が適用になるとのこと。政治資金規正法の裏をかいくぐって蓄えられた裏金はこうした総裁選の裏でどのように使われるのだろうか。
https://www.jimin.jp/aboutus/organization/
総裁公選規程:以下のようなことが書かれている。
アメリカでいえば、大統領選に関するルールブックに書かれるようなものだろう。
▶選挙人
▶選挙期日
▶被選挙権
▶3期まで
▶選挙運動
▶選挙方法:議員投票と党員投票
▶単記無記名
▶当選者
▶不服申し立て
日本も大統領選を採用すべきじゃないのか。そんなことがよぎる。
今後、識者の話を聞いてみたい。
ところで・・
<ダイヤモンドオンライン「派閥とカネ」シリーズ>
2024年6月18日から連載しているようだ。
今日、石破さんのインタビュー記事を読んだ。(8月17日)
※いまだけなのか?? 会員登録なしですべて読めた。
総じて、まともなことを述べているように思える。
以下一部抜粋させていただく。
▶渡辺恒雄さんの著書『自民党と派閥 政治の密室 増補版』を読んで
▶渡辺さんは派閥の存在理由として、ポスト配分、活動資金、選挙支援、総裁選の4つを挙げています。(編集部)
▶昨年明るみに出た自民党のパーティー券を巡る裏金問題に端を発して、政治資金規正法が改正されました。(編集部)
同意です。
▶石破さん自身は、選挙に強いことで有名です。(編集部)
▶企業団体献金については、禁止すべきではないという立場ですね。(編集部)
なるほど。。
そのとおりです。
続いて、田原総一朗さんのインタビュー記事
▶企業団体献金について、田原さんはどのように考えていらっしゃいますか?(編集部)
前段はよくわからないが、
後段はまさにそう思う。「政権交代」はもっとあってよい。
勝者には経験と成長の機会を、敗者には反省と成長の機会をもたらす。
いずれも国民にとってもプラスのはずだ。
▶渡辺恒雄さんは「政界の腐敗を招いた原因は、経団連や経済同友会など財界の人間だ」と言っています。田原さんはどう思われますか?(編集部)
やっぱり公開なのだ。
透明性が確保されることで、説明責任を意識し、たたずまいを正そうとする緊張感と自制が働く。
石破さんが総裁になった場合、じゃあ、これが実現するのか?
鉄は熱いうちに打て。もうこの論点は機を逸したのではないか、とも思う。
論点は動いている。
24/8/18サンデーモーニングで、ロバートキャンベルさんのコメントがポイントを指摘していたと思う。青木理さんのメディアジャックという言葉もわかりやすい。
(私選とはいえ)トピックごとに国のビションがわかるような論戦を期待したい。メディアにも。