長巻トイレットペーパー特許訴訟を受けて思うこと(ブランディングとは)

2022年9月提訴➡2024年8月請求棄却(日本製紙敗訴)

感想

・これまで「長巻き」というトイレットペーパーのメリットを十分に理解・享受しないで生きてきたことが分かった。
・標準的な長さと大きさ(通常巻き)は、12ロール×シングル50m(ダブル25m)の直方体。
・金額はかつての200~300円を目安に最近のインフレ傾向を加味する。
・これが固定観念のように私の中で出来上がっていた。
・長巻きという商品にどのタイプのものがあるのかもきちんと考えたことがなかった。
・時折購入してきたのは、かさばらず、交換回数も少なくて済むからというが主な理由だが、通常巻きに対して、1.5倍なら8ロール、2倍なら6ロール、3倍なら4ロールという関係はそこまで明確に認識していなかった。
・ケチな計算をしたくなる時に、その場で横に並ぶ商品を比較しながら計算して自分を納得させる。うーむ、トータルの長さは変わらない。
・しかし、考えてみれば、長さは変わらないのになんでこんなに値段が違うのか。ロール数が少ないほど値段が高い気がする。ブランディングや知財の価値がよくわからない私には、技術や包装等といってもそんなに付加価値をつけるほどの事なのか、と思ってしまう。
・それに1.5倍のものだろうか、かなり重いと感じる。
・諸々考慮しても、そのあたりの納得感のなさが、店頭でトイレットペパーを買おうと検討する際に、何時でもあれ、どうだったっけという混乱に陥り再計算を余儀なくされる理由ではないだろうかと思う。
・納得感がなければ、従来型の12ロールタイプを購入するだけだ。何も長巻きにする必要はない。
・そういう中で、実は3倍(4ロール)に関しては、まるっきり眼中に入っていなかった。ノーマーク。おそらく、あまりにも斬新、型破り、革新的で、過去の固定観念で生きていた私には、恥ずかしい限りであるが、同じ長さ、比較すべきものとして見えていなかったのだと思う。4つだけ入ったトイレットペーパーなんて、理解できなかった。
・それが今回の報道できちんと私でも認識するに至ったわけだ。
・そして判決直後、早速、なくなりかけたトイレットペーパーとして、イーナを購入してみた。なんと言っても3倍じゃなくて3.2倍という、従来の標準的長さを抜き去ってインパクトのある記号が、紛れもなく目立ってる。
・そしてあまりの軽さに驚いた。これで同じ長さであるとは信じられない。
・しかも、2倍などの他の長巻期に比べて値段も少し安い。
・なんとなく嬉しくなって帰途につく足取りも軽い。
・なぜエリエールシリーズのイーナ(大王製紙)を手に取ったのか?
・かねてエリエールの12ロールを購入することが少なくなかったからだろう。エリエールにはお世話になってる。
・少し高級感のある12ロールとして結構買ってきた。
・そうした経験を経て、エリエールに対する愛着ができていったのだろう。ティッシュも、クリネックスよりもエリエール。少しお財布に優しいところが感じが良い。イーナは色柄も他のエリエールと少し違っていて(何となく違うのだ)それも良い。今回の判決で色柄を知ったのですぐにそれと分かった。こういう時は全く同じカラーやデザインよりかは少し違っていた方が良かったりするのだ。
・スコッティはその点長巻きに集約していたわけだから、私とはいつ頃からか疎遠であった。
・ただいずれの商品も今回の判決で認知度はまちがいなくUPするのでは?それが狙いの一つだったのではないかとも勘ぐったりしてみる。
・私と同様に、長巻きシリーズを正しく認識していなかった人は結構いるのではないか。

<追記>
・風合い、使用感もよい。
・巻き取る手にしっとりとフィットし、無駄なく使用できそうだ。
・長尺トイレットペーパーは他社でも色々取扱いがある。

<追記2>
・日本製紙クレシアと大王製紙との間では、特許無効審判も継続中(ダブルトラック)

①特許番号6735251
特許番号6186483
特許番号6590596


<参考(いずれも朝日新聞)>


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