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クリニックを決めるまで《お金編》-34歳の卵子凍結体験記-

卵子凍結を報告した日から、だいぶ日が空きましたが(いろいろあった)、
今日は、クリニックを選んだ理由について、書いていこうとおもいます。

はじめにお伝えしてしまうと、私が選んだのは、
東京・渋谷にある「グレイス杉山クリニックSHIBUYA」です。
(勝手にクリニック名を出して、怒られてしまわないかドキドキです)

  1. 定額制(卵子凍結、卵子保管料それぞれ)

  2. 立地

  3. クリニックの雰囲気

決め手は大きく分けると、この3つでした。
最初に訪問したクリニックで決めたので、語れることは多くないのですが、情報収集しながら比較検討し考えたこと、感じたことを、書き留めておきたいとおもいます。

【1】定額制(卵子凍結、卵子保管料それぞれ)

まずは、お金の話です。
インターネットで情報収集するなかで、大体、採卵1回に掛かる相場は【30万円後半~60万円台】という印象を持ちました。
お住まいのエリアによって、選択できるクリニックの数は異なるかもしれないけど、相場はそこまで変わらないとおもいます。

ただ、これはあくまで採卵に掛かる費用で、保管料は別途必要であると理解しました。
そこで私は、初期費用ともいえる<卵子凍結(採卵)に掛かるお金>のことから考え始めました。

【1-1】卵子凍結(採卵)のお金

いくつかのクリニックHPを参照しているなかで、素人なりに2つの気付きがありました。

  • クリニック毎に、目指す採卵数(伴って投薬等の手法)に違いがあるっぽいこと

  • 費用の設定プランに、違いがあること

まず、一つ目の採卵数について。

基本的には月に1つしか排卵されない卵子を、できるだけ多く増やして一気に採取するために、採卵の準備期間には、薬を飲んだり、注射を打ったりします。
入念な準備期間を経ても、採卵できる数は年齢や体質によって異なるようで、インターネット上であらゆる体験記を覗きましたが、その数はまちまちでした。

検討当初は、せっかく卵子凍結するのだから、多く採れるに越したことない!できれば20個とか……!と鼻息荒くおもっていました。
しかし、体への負担を懸念して、そこまで多くの採卵は目指さない旨が書かれたクリニック(クリニック名までは、覚えていない)を見つけ、ちょっと考えを改めました。

確かに、自然な状態であれば月に1つだけの卵子を、20、30と育てて、採取するのは、体にも大きな負担が掛かりますよね。結果として、どんな症状が起こり得るのかまでは把握できていないけれど。

そこで、【7~10個】採卵できれば御の字、と考えることにしました。
実際問題として、私自身もう若くはないですし、卵子を使うかもわからないのに、無謀な夢を抱いても仕方ないと、欲張るのはやめました。

こうして目標の採卵数を定めると、少しだけクリニックの方向性を絞ることができました。さらに、クリニック毎での費用も試算でき、費用面での比較検討ができるようにもなります。
というのも、クリニックによって、費用の設定が異なるのです。これが、気付きの二つ目として述べたことです。

採卵できた数によって総額が変わるクリニックもあれば、
採卵を促すための注射代は、別途加算されるクリニック、
年齢別での定額制(年齢×10,000円等)を設けるクリニックもありました。

個人的に、最初にメリットを感じたのは、採卵数によって総額が変わるクリニックでした。納得感が高いと感じたのです。
しかし結局、私が決めたのは、採卵にかかる費用が40万円(税抜)ぽっきり、という定額制のクリニックでした。
※別記事で後述しますが、全身麻酔のオプションをつけると、その分の加算はあります。

定額制を選んだ理由は、要らぬことを考えずに済むとおもえたからです。

たとえば、注射が別途加算するクリニックだと、
注射が1本増える度、お金が消えていく~ように感じたり、
採卵数によって総額が変わるクリニックでは、
目標数を大幅に超過できた場合に、予算との兼ね合いで複雑に感じたりしてしまうかもしれません。

私は無駄に、あれやこれやと考えてしまうタイプなので、
「この注射1本で、卵子は何個増えるんだろう?」
「もしかしてあと1本多く使わせてもらえたら、採卵数も増えたのでは?」
「もう卵子の数は十分そうだから、可能なら注射1本節約したいかも…」
など、素人ではわかりもしないことを、加算をきっかけにして、勝手に考える自分の姿が思い浮かびます。

そういった、過程と結果で生じそうな余計な考え、感情の起伏をできるだけ取り除きたいとおもったのです。

実際、採卵までの準備期間は、
お医者さんから指示された薬の服用と、自己注射を淡々とこなすことだけに集中できたので、気持ちが楽でした。

ただし、冒頭で述べたように、卵子凍結に掛かるお金は、採ったら終わりではありません。
卵子保管に掛かるお金>や、いざ<卵子を用いるときのお金>、具体的には融解~授精~培養~移植など、それぞれでお金が掛かります。
そこで、次に気にしたのが<卵子保管に掛かるお金>です。

【1-2】卵子保管に掛かるお金

この料金設定も、クリニック毎に違いはありましたが、採卵で掛かる費用に比べたら、シンプルでわかりやすいものでした。

  • 契約の年単位が異なること(1年~3年毎に更新など)

  • 卵子保存数の単位が異なること(1個単位~15個まで同価格、など)

たとえば、
1年毎、卵子3個単位の契約で、10,000円、
3年毎、卵子5個単位の契約で、50,000円、
といった具合に、プランの違いがありました。

上記の例では、卵子15個なら、いずれも50,000円/年の計算になりますが、
何歳まで保管したいか等の見通しによって、総額にも影響するので、ちょっとだけ悩ましく感じました。

結局、私はこの点でも、できるだけ採卵数によって増減しないプランが好ましく思い、15個まで価格が一定のクリニックにしました。

採卵数によって金額が増減するプランだと、確定するまで落ち着かず、要らぬことを考えてしまいそう、と感じたからです。
※別記事で後述しますが、採卵後に契約単位(年or月)を選択できた点もポイントになりました。こういう選択肢が用意されているクリニックは2022年12月時点で他になかったようにおもいます。

いずれにしても、どの選択するのが最適かは、本当に性格次第ですよね。
私は、経過や結果に一喜一憂してしまううえ、その感情の揺れに自分が疲れるタイプなので、定額制という選択肢があって本当によかったです。

あとは、最後に<卵子を用いるときのお金>についても、触れてみます。今のところ用いる予定がなく、具体的なイメージがないので、さらっとですが。

【1-3】卵子を用いるときのお金

いざ、卵子を用いるときには、各ステップでお金が必要になります。前述したような、融解、授精、培養、移植がメインだとおもいます。

しかし、繰り返しになりますが、なにせ私には用いる予定がまったくありません。そこで、融解~移植までの費用は置いておいて、『保存した卵子を他院へ移せるか、否か』だけを気にしました。

たとえば、遠方へ引越し&永住した場合や、
今後、卵子凍結の市場がもっと活気づいて、保管先の選択肢が増える場合を夢見たときに、他院へ移せる選択肢はある方がベターだと感じたからです。
このことから、他院へ移すことの可否とその際に掛かる費用が明記されたクリニックを選びました。

・・・さて、元々は決め手ポイントの【1】~【3】、すべてをこの投稿に書こうと考えていたのですが、書き疲れてきたので、ここで一度締めます。

次の投稿では、『クリニックを決めるまで《立地編》・《雰囲気編》』を書こうとおもいます。

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