見出し画像

他動詞または自動詞とは

高校生のころ、チン先生が「動詞には他動詞と自動詞がある」と教えてくれた。当時、学校では、英語において、自動詞他動詞という用語を使う(また5文型を答えさせるといった文法当てクイズみないな)学習法に消極的であったようで、私は、私塾の先生であるチン先生から、初めてこれらの区別をきいたのであった。チン先生の解説では、動詞の直後に目的語がくるか、前置詞を用いているのか、ということに要点が置かれていたと思う。私が大人になって思ったのは、他動詞、英語では"transitive verb”は手に触れている(イメージの中で手に触れている)対象の存在を前提にしているということ。transitiveなので、何かが主体の手から目的語へ移動する、その何かはエネルギーではなかろうか。飛躍した話になるかもしれないが、人は交流なしには生きられない。やりもらいの中で生きている。与えるだけでは枯れてしまう。エネルギーの循環があるからlivelyなんだ。一方、自動詞はエネルギーの流れが自身の中で完結している。しかし、自身の中でエネルギーが流れているのか、他者に向けて流れているのかがあいまいなものもある。なので、この区別もあいまいで、説明しがたいものとして受け入れざるを得ないものなのかとも思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?