死ぬまであと

死ぬまであと

はじめてであったひのことおぼえてますか

そんなつもりじゃなかったでしょう。あの人はどうか知らないけれど、少なくともわたしは仲間の匂いを感じたし、良くない気配も感じたし、嫌いじゃないなと思ってしまっていました。

少しずつ時間をかけてというよりも、ある程度の期間をおいて、その後急速に近づきましたね。

いまでも思うのが、わたしも仕掛けすぎました。そしてあなたもわざと引っ掛かりにきたでしょう。何度か無理をしました。それほどそばにいたかったです。楽しくて。いろんなことを抜いて考えれば、ある意味では一番楽しかったかもしれませんね。毎日寝不足でしたが。

あなたが我慢していたこと分かっていました。
すべてを清算して...なんてこと、言ってましたね。今なら嘘つきめ!と言えますがその言葉にやられていたのは他でもないわたしです。本当に特別扱いをしてくれるものと思ってしまいました。ごめんね、今でも最大限してくれてますね。ありがとう。

いろんなこと悩んでたと思います。わたしよりもずっと背負うものがたくさんあるあの人だから、寝られなかったんでしょう。嬉しいと思ってしまいます。それでも受け入れたのはわたしだしすべての責任をあの人だけが負う必要はないんです。こんなこといっても無理でしょうが。

選んだのは、わたしです。