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政治の役割とは何か、という話。

おはようございます。これから定期的にnoteでも政治の話を増やしていこうかなと思いまして、その第一弾として「そもそも政治とは何なの?」という話をして行きたいと思います。

「政治とは何か」を解説する前にまず頭に入れていただきたいのは、「政治とは劣ったシステムである」という話です。

どういう事かと言いますと、政治というのは「何が正しいのか」を話し合って決めるわけです。国会で政策を話し合って可決したり、行政でも話し合っていろんな事を判断していく。

でも、本来ならば「何が正しいのか?」というのは、話し合って決めるものではないですよね?

例えば科学ならば、いろんな説や予想を立てて、実際に実験して何が正しいかを決めるわけです。

経済もこれに近くて、会社が潰れれば経営のやり方が間違っていた、利益が手続けて存続していれば経営のやり方が合っていた、となるわけです。これを市場、または市場原理と言います。

一方で、話し合いだと単に弁が立つ人、声が大きい人の意見が通ってしまうわけです。そして実行した政策についても、色々と理由を並べれば「言い訳」できてしまい、何が失敗で何が成功かがハッキリしない。

なので基本的に国や社会というのは、市場をベースにして、政治の役割は「なるべく少なくする」というのが望ましいわけです(単にネオリベ的な政策が正しいと言っているわけではありません)。

では、ここからタイトルの話に入るわけですが、政治の役割とは何か。それは、「市場に任せられない事」をやる事です。

わかりやすいのが自衛隊や警察です。安全保障、治安維持は、一時的にでも潰れると大変な事になりますし、外資に買収されてもいけないし、経営者の判断だけで軍や警察を動かしても大変な事になります。

後は、市場そのものの弱点もカバーせねばなりません。市場は放置しておくと上位1%の金持ちに50%以上のお金が集まっている、という事になったりするので、お金持ちに課税して貧困層に再分配する、という富の再分配も必要です。

難しいのは電気、ガス、水道、鉄道、高速道路、教育、医療のような公共事業ですね。この辺は国によって行政がやってたり、民間がやっていたりと、マチマチです。

ともかく政治とは何か、政治の役割とは何かを語る上で、まず「基本は市場に任せた方がいい」というのを念頭に置いて、「市場には任せにくい事をするのが政治だ」というのを今回は覚えていただきたいと思います。

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