「ワークショップ」という言葉の意味からの妄想
2019年 "ワークショップ Advent Calendar 2019" 用の投稿です。
https://adventar.org/calendars/4030
つい最近まで「ワークショップ」も「セミナ」も「ハンズオン」もごっちゃにしていたような人間が改めて考えた「ワークショップ」の意味です。学術的な定義は色々なところに書いてあるのでそれはよそに譲って、、、もう少し身近に言葉の意味から考えてみます。
ワークショップとは何だったか?
Wikipediaから「ワークショップ」とは?
ワークショップ(workshop)の英語での意味は、工業製品の製造や修理に必要なエリアとツールの両方を提供する部屋や建物。作業場、工房。
ワークショップ形式と呼ばれ、参加する人が、主体的に参加して意見を出し合うことで、参加者がつながっていくことを目的にしている。
エンジニアは(あ、わたしエンジニアです)こういうわからないものが出てきたときに「要素還元主義」という対象を分析(分解・分類)することで正体を明らかにするアプローチを使います。
ということで、、、
Workshop = Work + Shop
を紐解いてみます。
・Work: 「仕事」とか「作業」とか。「作業」そのものをさすこともあればその「成果物」をさすこともあります。
つまり作業そのものであり、その作業から生まれてくるモノのイメージです。ワークショップと言えばみんなで作業(ワーク)しているイメージがあるので Work 自体に違和感はないと思います。
問題は「ショップ」です。なぜ「ワーク "ショップ" 」なんだろう? と思ったことありませんか? どこが「お店」なのでしょう。
そこには同じお店をさす「Shop」と「Store」の言葉の違いが大事になってきます(妄想含む)。
・Shop: 製品の"作成加工"を行いそれを売っているところ。作成や加工を行う「場」という意味もあります。
・Store: 作成や加工は行わずモノを売っているところ。
なのでコンビニやスーパーは Store ですが、31アイスやスタバやタリーズは Shop です。 つまり「ショップ」には「モノを作る場」の意味があります。
この「ワーク」と「ショップ」の意味から、「ワークショップ」のイメージが見えてきたと思います。
つまりワークショップとは、「"仕事や作品に関する何か" を "つくる場" であり "作ったモノを世に出す場"」だということです。
まず何といっても「作る場」です。なので「場」が大事です。その「場」こそがワークショップです。 でも「場」と言いつつも「ショップ」です。「Place, Space, Room...」とかじゃなく「Shop」を使っているのはそこに「売る」つまり成果物として「価値あるものを出す」ことの大事さが潜んでいるのだと思います(勝手な妄想)。
あくまで「Work + Shop」であることが大事で、「Sandbox」や「Playground」ではないのです(広がる勝手な妄想)
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「ワークショップ」と一見同じような開催形態をとる「会議」「セミナ」ですが、その「会議」「セミナ」では決定事項などの成果物が重視されます。 それらはどちらかと言えば Store に近い感覚です。成果物が出せるなら人が集まる必要すらないかもしれません。それこそ Store です。 Amazonのような EC Store で十分です。
それでもわざわざ「ワークショップ」という「場」を使って人が集まって同じ場で同じ時を過ごす Shop という形態をとるのは、Store では実現出来ない何かがあるのだろうなぁ……と思います。
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そういえば、3分で出来るカップラーメンはどれだけ味はおいしくても3分で食べ終わってしまい、1時間かけて人の手で丁寧に作られたラーメンは1時間かけてゆっくり味わうことができるそうです。
つまりはワークショップというのはそういうものなのかもしれません。(どういうこと?)
まる
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