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ルールや制約は無い方がよい(とまでは言わないけど……)

最近またインド行ってました。インドの都市部に行ったことがある人はよく分かると思いますが、交通事情が厳しめな国です。(中国も似た感じなので日本がおとなしすぎるのかもですが)

常にクラクションが鳴っていてスピードもかなり出していてスレスレのところを車が行き来します。

そんな中でよく見かけるのが『スピードブレイカー』です。

道路にわざと凸面の障害物を作って、スピードを出して突っ込むと危険なので強制的にブレーキをかけさせるものです。

で、実際に車がどういう挙動をするかというと、、、

・スピードブレーカー直前まで高速で走る
・スピードブレーカー直前で急ブレーキ
・スピードブレーカーを超えた途端にまたエンジンをふかす

です。

わかるでしょうか?

スピードブレーカーという強制的なルール(制約)を作ることで、それ以外の場所ではスピードを出してもいい雰囲気になっています。本来のスピードの出し過ぎが危ないという考えはどこへやら……。

結局、車のスピードを落とすために道路はスピードブレーカーだらけです。

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こういうことって身近にもたくさんあります。

ルール化、プロセス化、マニュアル化、規則、制約……。

ルールを作るということはそれ以外を許すことにつながりかねないです。1つルールを作ると「じゃあ、これはルールに決められていないからやっていいんですよね?」となります。するとそれを制限するために更にルールを作る。ルールのいたちごっこ。

さらにルールや制約は、広く品質を均一に出来はするものの、本来効率的にできることすら効率を落としてしまいます。

スピードブレーカーのせいで緊急車両すらスピードを落とす必要があってそれが問題になっているとか…

ルールや制約は無い方がよい、とまでは言わないですが、安易に人の行動をルールや制約で縛るのは危険です。

たぶん今スピードブレーカーをなくしたらより恐ろしい状況になりかねないと思います。

こういうことって世の中たくさんありますよね……と思いました。

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