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反AIたちのポストを眺めていたら、思考停止しかけた話

おはようございます。

前回のnoteを書いた後、時間がある時に生成AI問題の記事を眺めるようになりました。
しかしTwitter(note主は頑なにXとは言いません)では某先生の問題の影響か、おすすめTLが反AIらしき方のポストで埋まってしまい……。
情報収集垢の特性上、元よりあまり民度のいいTLでは無かったんですが、その中に反AIというカテゴリが追加されていますね。


前回のnoteって何を書いてたの?って方はこちらからどうぞ。

ざっくり言うと「某先生がやられた画像生成AI被害って何?そもそも画像生成AIって何?あれって著作権違反だから裁判するの?クラファンしていいの?なんも分からん!教えて!」という方向けにまとめていました。
僕も分かんなかったので、復習ついでにまとめた感じですが。

で、今回のnoteは反AIに対して思うことがありすぎて、とうとう心の中でしまえなくなったので解放しようと思いました。



前回のnoteでも話していましたが改めて。
僕は生成AIを否定しないけど推進もしていないし、生成AIを嫌っているわけでもない。
だから本来の定義で見てAI推進か反AIどっちだと言われたら中立派。
むしろ反AIの言うことは論理的じゃないので懐疑的です。指摘したい気持ちはありますが、相手の予想出来ないボールに対応しきれる気がしないので静観という感じ。
生成AIを積極的に使わないけど、様々な生成AIを使っている人を見て楽しそうだねと眺めているタイプかなぁ。
気に入ったイラストはなんでもリポストしまくるので、手描きかAIイラストかどうかすら把握していないし。気にしない人は大体そうなんじゃないかな。
この認識が文化庁の目指すべきものだと思うんですよね。


さて今回のnotoでは何故、反AIに対して思うことを色々ぶちまけようと思ったか?
それはnoteを書いている途中までAI推進派というか、中立派がおすすめTLに出てこなかったからです。
反AIだけクソデカ声で喚き散らしている状態。

しかも反AIの言う内容がほぼ一緒なの。
僕からしてみれば窓を開けたら外でセミが同じ鳴き声をずっと聞かされているようなもん。
「作者がダメって言ってるのになんで無断学習すんねん!」「無断学習は著作権違反ですー!」「画像生成AIは規制されろ!」「生成AIユーザーはいい人って言うけど無断学習、著作権違反してるのがいい人のやることか!?」「画像生成AIは生成型検索エンジンであって人工知能ではない!」
こんなポストを必ず見かけるんですよ。そうするとね、狂いそうになります。

偏らないように中立派のフォロワーを集めればいいんですが、そこまでしてフォローしたいか?という気持ちもありけり。そんなことするくらいなら情報遮断した方がマシかな。
おすすめTLも反AIのポストをリポストいいねすらしてないのに勝手に染めてきちゃってるし。多分これ、某先生関連で共有されたポストを毎回見に行ってるからだと思います。もうGよろしく溢れに溢れているので汚物は消毒だぜヒャッハーはもう出来なそう……。
犬猫たちのきゅるるんな癒しをもってしても浄化されない。
イーロン・マスクのポストが真実なら、犬猫たちのポストを他SNS辺りにでも共有すべきなんだろうか。もしくは共有ボタンを押すことでアルゴリズムを偏らせるトリガーになるなら、共有ボタンを押せばいいのかなぁ。

まぁそれはさておき、自分なりに溜めていた気持ちを定期的に解放せねばおかしくなってしまう!
……というわけでこのnoteが出来ました。
前書きが長くなってしまいました、申し訳ございません。

特定の反AIさんを攻撃する意図は無いのと、あくまでnote主の私見であること、2024年8月までの知識であることを留意して読んでいただければと思います。
まず僕は何かしらの専門家ではないことは理解して欲しい、どこにでもいるただの無知な創作者です。
一応さまざまなサイトを読みながら引用しているところはありますが、それを読んだり人に聞いた上で自分なりに分かりやすく言語化しているだけです。
つまり誤読して覚えている可能性もあります。もしそういうのがあったらこっそりコメントで指摘してね……。



さて、本題に入ります。

生成AIや著作権に詳しい方と画像生成AI問題について数日くらい話しつつ、画像生成AI問題の記事を読みながら、反AIたちのポストを2日間くらい眺めた結果「反AIは何が正しいとされているの?」を突き詰めるあまり、反AIたちの言う正しいの意味と、本当に正しいことが分からなくなって、詳しい方に質問しないと切り分けられなくなりかけています。

例えばこのポスト。
※晒し目的では無いので、ポスト元及び引用元へ攻撃しないようお願いいたします。

感覚的に「インターネットに出しているなら学習されても問題ないのでは?」までは分かるんです。

では、この方は何を問題にしているの?
①症例写真が学習されている
②書類に「画像生成AIに学習されること」を患者は同意していない
③よって患者のプライバシー侵害になる
④医療関係者との信頼が揺らぐ

詳しい方に聞くまで、この4つの部分を上手く切り分けられなくて「インターネットに出しているなら学習されても問題ないのでは?」以上のことが上手く言語化出来なかった。

ちなみにこれに対して、
①狙いうちLoLAを目的としない学習行為は享受目的としない利用行為に当たるため、著作権者の許諾は原則要らないので問題なし
②人に見られたくない=学習されたくないなので、学習されるのが嫌なら症例写真を公開することを同意しなければいい
③症例写真だけでは個人特定出来ないので、プライバシー侵害にはならない(ポスト主はプライバシーの定義を履き違えている?)
④論文などの公開を同意している時点で問題なし

という説明を頂いて、やっと論理的な着地点になりました。


反AIたちのポストって大体がそうなんじゃないかと思うんです。
自分には分からない言語で話し始めて、論理的に切り分けようにも、何が問題とされているのかが理解出来ない。
そうすると思考停止してしまうので、何が正しいのか何が間違っているのかが曖昧になっていく。

よく反AIと話す方から教えてもらったんですが、反AIたちが言っているのは詭弁誤謬って言うんですね。

詭弁(詭辯、きべん、希: σοφιστική)とは、主に説得を目的として、命題の証明の際に実際には誤っている論理の展開が用いられている「推論」である。
誤っていることを正しいと思わせるように仕向けた議論。奇弁、危弁とも。

引用元:詭弁 - Wikipedia

論理学における誤謬(ごびゅう、英: fallacy)とは、誤った推論のことである。
平易には「論理の飛躍」などと表現される。
誤謬には「形式的」なものと「非形式的」なものがある。論理学やその周辺分野では、結論の正否を問わず「誤謬」という。

引用元:誤謬 - Wikipedia

元から論理的思考が出来ないんじゃないの?って言われたら、そうかもしれません。出来ている自信はない。
今回は画像生成AI問題や著作権を理解していても、他知識の乏しさから上手く言語化出来ないモヤモヤが積み重なって何を問題にしているのかが分からなくなる状況に陥っていました。

上の場合、分かったのは①までです。
②は学習されること見られるのは嫌は変わらないを理解していても同意しなければいいという発想までは至らず。

そして、この中で一番モヤモヤしていたプライバシーについて
プライバシーそのまんまの意味で語ると意味が変わるんですが、ポスト主は恐らく個人情報について語られていると思うので、そちらの定義について考えます。

この法律では個人情報の定義を「生存する個人に関する情報であって、この情報に含まれる氏名、生年月日その他の記述等により特定の個人を識別することができるもの」としている。

引用元:個人情報の保護に関する法律 - Wikipedia

プライバシー(プライヴァシー(米)、プリヴァシー(英)、英: privacy)は、個人や家庭内の私事・私生活。
また、それを他の個人や社会に知られず、干渉を受けない権利。

引用元:プライバシー - Wikipedia

ちなみにプライバシーの意味も引用しておきます。
きっとプライバシー侵害=プライバシー=個人情報と思い込んでるのかもしれません。
なんなら僕も言われて初めて気付きました。

この定義を知れば「症例写真で個人を特定!?一般人がそんなこと出来るの?」ってなりません?僕は絶対出来る気がしませんね。
インターネットに転がってる歯の症例写真見て「ふむ……この歯の状態、東京都新宿区△△123-1にお住まいの○○××さんですね」または「○○××さんの歯か、いやぁこれはやばいですね」って話してたらちょっと嫌じゃないですか。
医者も資料で症例写真を見る機会があっても上みたいにエスパーなこと出来るかなぁ。それこそ症例写真を提供してくれた患者を担当した主治医とかじゃない限り。
特定出来るなら医者はもはや神ですよ。治療出来る時点で神なのは間違いないけど。
そんなスッケスケなプライバシーあると分かってしまったら「あなたの患部、症例写真に使わせていいかな」ってお願いされても断ります。

こういう中途半端に知識がある人は「感覚的に間違っているのは理解しても、何が間違っているかが分からない」ってなるんじゃないかと思います。
だからそういう詭弁に振り回されやすいのかもしれません。何一つ正しくないのに。

間違ったことを正しく見せるように話して無知を騙すのって一種のマインドコントロールだと思っているし、不特定多数が見るSNSで危ないことしてんじゃねーよ!なんですが。

マインドコントロール(英: Mind control)とは、操作者からの影響や強制を気づかれないうちに、他者の精神過程や行動、精神状態を操作して、操作者の都合に合わせた特定の意思決定・行動へと誘導すること・技術・概念である。マインドコントロール論とも。
不法行為に当たるほどの暴力や強い精神的圧力といった強制的手法を用いない、またはほとんど用いない点で、洗脳とは異なるとされる。

引用元:マインドコントロール - Wikipedia

マインドコントロールされた人ってなかなか元に戻らないって聞くんですけど〜ほんと危ないことしないでよね!
ほら、興味半分で宗教の話を聞きに行ったら戻れなくなっちゃった人いますでしょう。ああいうミイラ取りがミイラになる案件になっちゃう。

Twitterで正しいことを言う(諭してくれる)人を排除(エコーチェンバー)しちゃうのが一番まずいんじゃないかなと。

エコーチェンバーに関して、ちょうどいいポストをお見かけしたんですが。
※晒し目的では無いので、ポスト元及び引用元へ攻撃しないようお願いいたします。

「ブロックされてるから都合の良い言葉しか入って来なくなって〜」とおっしゃってますが、そうなんですよね、それのせいで迷惑をかけていることに気付けなくなっている。
この人の言うことは同意します。対象が逆なのが気になりますが。

僕みたいに「反AIの話を見てたら(話が通じなくて)頭が狂いそう!自衛だ自衛!」と反AIたちをブロックした結果、その後にまともな論理で生成AIを語ったとして、反AIたちには届かなくなるわけで。
そうなるとエコーチェンバーしたつもりなくても、都合のいい話題しか流れてこない環境になるんではないでしょうか。
正しいかどうかを調べるにはまず反AIの言葉より記事を読むのが一番。
同じようなテーマの記事を5つくらい読めば、どこも同じようなことしか書いてなくて、反AIの言うようなデマはあまり見かけません。

マインドコントロールというと大袈裟に見えますが、インターネットはマインドコントロールされやすい場所って陰謀論者が証明してくださってますので。


AI推進(というより画像生成AIユーザー?)は何故かおすすめTLであまり見かけないので、反AIたちの又聞きでしか存在を知りません。きっとGよろしく叩かれまくるから表(おすすめTL)に出てこないんですかね。
反AIたちの言うAI推進派に反AIの詭弁を正したい中立派も含まれているなら、何人かは見かけます。この方らは多分、僕みたいに生成AIを推進していない印象ですが。反AIの言ってることは間違ってるよって諭してくれてるだけで。
まぁ隠れて画像生成AIを使っているかもしれませんが、そうだったとして推進しているイメージがないというか。
(推進の意味を間違えてる可能性ありそうだな……)

実際反AIの正体をよく知らないんですけど、画像生成AIに忌避感があるイラストレーターあるいは絵師だけではなさそうというのは感じ取っています。
たまに漫画家や小説家だったり、見る側っぽいbio(プロフィール)を見かけるので。

このnoteを書いている間に反反AIなる単語を見かけたんですが、これってAI推進派のことであって「反AIの詭弁を正したい人」じゃない?
一瞬、AI推進派(画像生成AIを使って欲しい人)vs反AI(画像生成AIを無くして欲しい人、否定派)vs反反AI(反AIの詭弁を正したい人)の構図かなと思っちゃったよ。
実際は反反AI(推進派、画像生成ユーザー、中立派)vs反AI(否定派、規制派)なんですね。
さすが、反AIは主語デカいすね〜。

まぁ、そういう情報の偏りが詭弁に振り回された原因だと思います。
惑わされないようにするには検索エンジンを使って記事を見るだけじゃ難しそう。
変に反AIに触れるような発言しなければブロックされることはないんですが、 それはそれでどうなんだ……?

あとこういうのを読むと明日は我が身を感じさせます。

反AIの中でマインドコントロールっぽいのに成功しちゃった例もありますから、他人事とは思えません(前回のnoteで触れたのと別の某先生がだんだん反AIに出来上がる過程を読みながら)
僕もこういう記事書いておいて、いきなり反AIに目覚めちゃうかもしれない……ガクガク。



そこまで曖昧な知識でありながら、何故今まで反AIにならなかったか?

それは実際に画像生成AIでAIイラストを生み出している過程を話している方たちがいらしていて「画像生成AIは簡単に生み出されるものじゃない」というのを理解していたから。
あと前回のnoteで触れていたような某先生のような反AIに関する話題が積極的に入ってこない環境でもあった。Twitterはミュートワードすり抜けてくるんだけど、相当民度がいいんですかね、サブカル垢ではあまり見ない。

画像生成AIそのものや著作権をふんわりしか知らなかった頃、mimic問題を見ても「反AIが騒ぎ立てたから非公開にしちゃったのか」としか理解しておらず、キャンセルカルチャーの成功例くらいの気持ちでいました。
享受目的に当たるのと性善説ありきのシステムだったので、復活するのが難しいというのが現状みたいですが。

あと一番大きかったのが陰謀論やらスピリチュアルな説明を好まないというのもあったからかな。
画像生成AIを使う人もそうですが、画像生成AI問題を論理的に説明出来る人に恵まれていたのは運が良かったと思います。

しかし数年前までの僕なら、反AIになっていたと思います。
何故ならそうやって騙されやすい環境にいたから。
当時もモヤモヤを言語化出来ないまま、周りが正しいと話している(今思えばあれも詭弁だったのかな?)ことに呑み込まれていた部分はあります。

例えば、陰謀論や宗教は騙されない!でも占いや幽霊は信じているよ、LGBTも推進しますみたいなチグハグなことを考えてました(LGBT推進と言っても今流行りのトランス女性を女性スペースに!みたいなのは望んでませんでしたが……身体の違和感があるなら性適合手術すべき!的なアレです)
今もその思考のままだったらコロッと反AIになってたかもしれない。


「反AIの話は何がおかしいと感じるか?その理由は何か」
「画像生成AIを嫌う理由はなんなのか?」
「何故生成AIは悪いことだと思っているのか」
「画像生成AIを規制しなきゃいけない理由は何か」
など、考えようとするとなまじ正しい情報が頭に入ってるせいで「うーん、わかんね!」って思考停止しちゃいます。

その中で僕は一応クリエイターなので一つだけ理解出来るかもしれないというのはあって。
「自分が苦労して得た技術を横取りしてる上に、機械を使って楽している」という、努力しているクリエイターを軽視しているような感情から来るものなのかなと思います。
僕の場合それでした。
「機械で楽してる!ずるい!」って思っていたんですが、実際画像生成AIを使う人の話を聞いて「あれ?言うほど楽してないな?」と気付いて、気にならなくなりました。

画像生成AIがあったところで、イラスト技術は進化するだけで今まであった技術は無くなるわけではないしな〜。
イラスト描くのに未だにアナログでやっている方もいらっしゃいますし、手法が増えただけで今までのやり方をわざわざ変えなくてもいいと思います。
今まであった手法に生成AIを加えるとかね、便利は便利だし。一から覚えるの大変そうですが、誰も生成AI使え!とか強要してませんし。


反AIの言うこと、詭弁を諭してくれる人両方のポストを見て完全思考停止した時点で画像生成AIそのものから離れた方がよいですね。
完全思考停止した時点で出来るかって言われたら自信無いですけど。

結論:完全思考停止する前に逃げましょう。


さて、この記事の最後に「お互い通じない言語で話してるから、対立する意味がない」で締めくくっております。
Twitterで見かけた詭弁を片っ端から論理的に述べながら、途中で「あれ……もしかして反AIって――?」と気付く過程はそのまま残されているので「そこで気付くんかい!」って笑ってやってください。

ここから先はまぁ、おまけみたいなものだと思って読み進めてください。
反AIの言ってること分かんないよ〜(´;ω;`)って方向けに、論理的な説明とかしているのでね、是非ね、読んでいただければ……。
数日かけて頑張って書いてたんだぜ……イラストソフトで久しぶりに絵を描いたよ!雑だけど!
ただnoteに書いただけで割と復習にもなったし、後から読み返せるので後悔はしておりません。


あ、ついでに実際に画像生成AIを使ってみたら面白い!と思うようになった話、いいですか。いいよ!やったぁ。

こないだImageFXの話題になって、初めて画像生成AIを使ってみました。

「ハサミを持つ手」で生成してみたら、かろうじて持っている体(てい)のリアル調の画像が出ました。
これにアニメ調を追加した途端にきちんと持ってくれる画像が生成されなくなります。
これは恐らく、ハサミを持つキャラクターのイラストのデータが少なすぎるのか、なかなか思った通りに生成出来ません。
リアル調も持ち方は危ういですが形はそれっぽいので、そういう写真をたくさん学習してきたんだろうなと思います。
リアル調が9割正しく反映されても、アニメ調に反映は出来ないらしい。


某キャラクターに近い特徴を上げて生成してみたら全く知らないキャラクターが出てきました。
そこからキャラクターの特徴になる単語を更に追加していってなんとか近づいたと思うと、更に別の単語を追加して全く変わったり。
何枚か生成してみましたが、作者の絵柄に近づくことすら許してくれません。
AIってみんなが思っているより頭良くなくて、命令通りやってくれないし、融通も効かないんですよ。
人間の方がまだ融通効くし、命令通りに反映してくれるのに。
気になる方は是非ImageFXを使ってみてください。
何も知らない状態から生成しようとしても、自分の思い通りの画像が生成されません。


AIも間違えちゃう。それを人間がプロンプトを使って修正していく。
追加学習をしすぎると過学習という現象を起こして使い物にならなくなる。
間違えた学習データをフォルダから取り除く。
そうして最適化された学習データが今、公開されているものなんじゃないかなと思います。
データセットに問題ある話もちらほら見かけますが、その度に修正しているらしいので開発者も手探りでやっているのかな。
技術の進歩や発展に失敗はつきものデース。ってことですね、お疲れ様です。

実際に触ってみて「画像生成AIって思い通りに行くとは限らないんだ」と知るだけでも面白いと思いません?
新しい技術はとりあえず手を出してみないと、仕組みが分からないなぁと思いましたね。

今回はt2iですが、どこかでi2iに触れる機会あれば実際どう動くのか仕組みを見てみたい。
ChatGPTも1回触ったっきりなので、また機会あればもうちょっと遊んでみたいな(※せっかくなので数回遊んでみました、目次のChatGPTにも創作してもらったからどうぞ)


数年前に流行っていた、人間かAIか?のテストを久しぶりに見かけたのでやってみました。
当時は日本語版でやったなーと思っていたんだけど、多分1の方をやっていたかも?

人間かAIか?
URL:https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdhEpBRnOwiFI-ieNKKu3Y0KcoFbd_ZWod1LeyoV6EEfY78HA/viewform

こちらの結果は45点中29点/凡そ6割

人間かAIか?2
URL:https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSenOv7USGsYGqsx8dGaSCCkGlhTY43Puxi9D20a2Q0U3kyZ4g/viewform?pli=1

こちらの結果は30点中17点/凡そ6割

どちらも凡そ6割は見分けているということ。
僕の場合、人間が描いたイラストは全部見分けられたけど、AIイラストは見分けられない模様。
間違えているのは人間が描いたイラストかと思ったらAIだったやつでした。

これは見抜けるかどうかのテストなので頑張って見抜こうとしたけど、Twitterとかでは見抜ける自信がございません。
「お前AIだろ!」って言いがかりつける人いますよね。本当は手描きなのにも関わらず。
手描きかAIか見抜こうとするあまり、疑心暗鬼になって手描きかどうかすら分からなくなっている状態。これ、疑心暗鬼の怖いところですよね。自分の感覚が正解だと思い込んで、目の前の真実が分からなくなっちゃう。
その結果、某イラストレーターのトレース疑惑、京都アニメーション放火事件辺りに発展するのではないかと思います。

あなたがしているのはイラストを楽しんでいるのではなくイラストを見分けているんです。
そういう目的で見られてもクリエイターにとっては迷惑です、大人しく離れましょう。
「AIイラストって申告しないから!」って、それはただの言い訳にしか聞こえません。自分が見抜けなかったから責任転嫁しているだけです。
そもそも怒ったりガッカリするのは、何かを期待しているから。本当に興味がないものには期待する必要が無いので怒るというアクションは出来ないんですよ。
目的が変わってしまってないか、自分の胸に手を当てて考えてみましょう。

というわけで、本編はここで終わりです。


この先、かなり長いので目次を作っておきました。
気になる目次あればどうぞ!






・反AIのいう無断学習というのは?

大半は「無断学習されている!」と思い込んでいると思いますが、それは何故なんでしょう?
そもそも無断学習というのは、画像生成AIだけに向けるべきか?

例えばの話なんですが、

とある人は偉大なる島谷暗先生の絵柄に憧れて模写を始めました。そうして、島谷暗先生の絵柄に寄せていきました。
そこでキャラクターの基本を学んだその人は、次に毛田映一郎先生やざいふじまがり先生の絵柄も模写をし続けます。
半年くらい経つと模写を通じて絵描きなりの絵柄が出来上がりました。
何となく島谷暗先生っぽいし、毛田映一郎先生に見えなくもないし、でもざいふじまがり先生らしさも出しているような絵柄になり、イラストレーターとしてお金が稼げるようになりました。

しかし島谷暗先生、毛田映一郎先生、ざいふじまがり先生は絵柄や画風を参考にすることを許可していません。
このイラストレーターは「図書館にあった漫画やライトノベルなどの表紙を見て練習していただけです」と言いました。

これは無断学習に当たるのでしょうか?

※この例はフィクションです
実在の人物・団体・事件などとは一切関係ありません

これを生成AIに言い替えてみると、

とあるイラストレーターが画像生成AIに様々な作家の絵柄を学習させました。
そこから生成されたイラストは何となく島谷暗先生っぽいし、毛田映一郎先生に見えなくもないし、でもざいふじまがり先生らしさも出しているような絵柄になりました。
そのAIイラストを販売したらそれなりに売れました。

しかし島谷暗先生、毛田映一郎先生、ざいふじまがり先生は学習することを許可していません。
このイラストレーターは「配布されているデータセットをDLして、インターネットで公開しているイラストとかを使って追加学習しただけです」と言いました。

これは無断学習に当たるのでしょうか?

※この例はフィクションです
実在の人物・団体・事件などとは一切関係ありません

AIがする学習とは手描きが真似るように練習することです。
インターネットと図書館は無料で閲覧出来る膨大な情報源という意味では変わりません。

学習行為は著作権で問題ないとされていて、絵柄や画風は著作権に含まれません。
つまり、法律的に問題はありません。
それなのに島谷暗先生は「自分の絵柄や画風を模倣しないで欲しい」と世間に言いました。
その鶴の一声により、島谷暗先生の絵柄や画風を誰も真似することが出来なくなり、その流れで毛田映一郎先生やさいふじまがり先生などの有名作家が「俺も!僕も!私も!ダメです!!」と言い出したら?

無断学習に怒っている反AIは、無意識のうちに有名作家の絵柄を模写している絵師たちや原作の絵柄を寄せている二次創作を攻撃しているんじゃないかと思いますけど、いかがでしょう。

反AIのクリエイターたちは凄まじいブーメランをビュンビュン投げて自分にも刺さっていますが、痛くありませんか。僕なら痛すぎてしばらく動けないなぁ。
学生時代に何人かの漫画家のキャラクターを模写して自分の絵柄に取り込んでいたゆえ……。

もっと分かりやすく説明すると、
人間が「島谷暗先生の絵柄寄せたいなー」とインターネット上にあるものをクロールして絵柄を集中学習させます。それで生成したらピックルという緑のモンスターのようなキャラクターが出てきました。
「めちゃピックルじゃん!SNSでみんなに見てもらお!」ってピックルとして生成されたAIイラストを投稿しました。しかもそのキャラクターを使ってグッズを作りました。
すると、ある日突然島谷暗先生が弁護士を経由して「キミ、著作権違反してるから裁判で会おうね」と言われる可能性はあります。

それって、手描きでも同じなんですよね。
原作の絵柄に寄せたピックルの二次創作イラストをSNSに上げたり、そのイラストを元にグッズを作ったら、ある日突然島谷暗先生が弁護士を経由して「キミ、著作権違反してるから裁判で会おうね」と言われる可能性だって全然ある。

漫画やアニメ、様々なジャンルで二次創作が黙認されているのは、著作権を持つ本人や企業が敢えてスルーしているから。企業によって二次創作ガイドラインを公開して「このガイドラインを遵守してくれれば見ないふりしておくよ」というスタンスを取っています。
そして、画像生成AIに学習させること自体は違法とならないので、動く必要も無い。
この辺を理解していない反AIたちが「島谷先生の漫画で無断学習してる!」と騒ぎ立てていたとします。
すると騒ぎを聞いた島谷暗先生が「そもそも二次創作してる人もずっと放置しているし、これ以上騒ぎが大きくなるとめんどくさいから、いっそのこと二次創作自体を禁止するか」ってなって二次創作禁止令が出されたら?

これが生成AIユーザーの言う「二次創作が出来なくなっちゃうよ」だと思うんです。
「無断学習されたくない生成AIユーザーは自分が不利になるから、二次創作を盾にしてるんだ!」って言うけど、逆なんですよ。
学習行為はそもそも違法じゃないし、島谷暗先生の絵柄を寄せないように生成すれば問題ない。
むしろこの流れで不利になるのは二次創作している人だけなんです。画像生成AIは二次創作にならないように学習し直せばいいですからね。

僕は別に二次創作を禁止したっていいんですよ。二次創作に利益を求めていないし、一次創作出来るし。
それで困るのは二次創作をする人じゃなくて、創作する技術がなくて、他人が作った作品を見るしか出来ない人なんじゃない?
別に困らないんなら二次創作ごと禁止にしましょうか。生成AIユーザーも二次創作しないようにすればいいんですから。

こういう謎の慣習でコンテンツが守られていると思い込んでる人が多いせいで、絵師因習村とか言われるんだと思います。
二次創作はセーフで生成AIはアウト!とはなりません。
お気持ちで法律をねじ曲げられるなら、法律あってもしょうがなくね?殺人し放題ですよ、大丈夫ですか?
画像生成AIの著作権はないからやった時点で違法とか言われるけど、無知を晒しているだけですよ?違法だったらそもそもサービス自体作る馬鹿な企業はいません。
僕でも数日前まで無知だったから画像生成AI問題は静観していたんですけど、そうして正解だったと思っています。


・既存著作物の無断学習を非親告罪化するとどうなる?

生成AIによる、既存著作物の無断学習非親告罪化すべき!という話を見かけたんですが、特定の行為を非親告罪にすることによるメリットは?デメリットは?を反AIは正しく理解しているのか?
そもそも生成AIって主語デカすぎじゃないですか。画像生成AIだったとしてもアレですけど。
僕は著作権法や非親告罪の仕組みを聞いても、いまいちメリットを感じません。

刑事事件(刑事裁判)とは、人が起こした犯罪について検察官(国家)が処罰を裁判所に求めるものです。
ポイントは、刑事裁判は「犯罪の疑われる一般人 vs 国家(検察官)」の関係であることと、「犯罪に対しどのような刑罰を科すか」の問題であることです。
「加害者 vs 被害者」ではありませんし、被害者への賠償などは刑事上の問題とはなりません。

民事事件(民事裁判)とは、人vs人、会社vs会社、人vs会社など、私人間の紛争を解決する手続きを裁判所に求めるものです。

「犯罪について国が刑罰を科すかどうか」という問題以外の、民間人同士のトラブルについてはおよそほとんどが民事事件と考えて良いでしょう。
国や地方自治体を訴える争いも、広い意味では民事事件に含まれます。

引用元:刑事事件と民事事件の違いとは?民事訴訟のリスクを避ける方法|アトム弁護士相談

著作権法は基本的に親告罪。つまり、警察があまり介入してこない民事ということですね。
非親告罪は警察(検察官)が動くから刑事メインになるんだそう。

ただ、著作権にも非親告罪が何個かあるみたいです。

・死後の人格的利益の侵害者
著作者又は実演家が存しなくなった後において、著作者又は実演家が存しているとしたならばその著作者人格権又は実演家人格権の侵害となるべき行為をした者(120条)

・技術的保護手段回避装置等の製造等を行った者
技術的保護手段の回避を行うことを専らその機能とする装置若しくは技術的保護手段の回避を行うことを専らその機能とするプログラムの複製物を公衆に譲渡し、若しくは貸与し、公衆への譲渡若しくは貸与の目的をもつて製造し、輸入し、若しくは所持し、若しくは公衆の使用に供し、又は当該プログラムを公衆送信し、若しくは送信可能化した者(120条の2第1号)

業として技術的保護手段の回避を行った者
業として公衆からの求めに応じて技術的保護手段の回避を行つた者(120条の2第2号)

出所明示の義務違反者
出所の明示の義務に違反した者(122条)

引用元:著作権法における罰則規定の概要

この4つです。
下から3つは海賊版を販売、配信したら警察が動きますよ、みたいな感じらしいです。
で、ここに画像生成AIによる著作物の無断学習非親告罪にすると一番怖いのは冤罪。やばい刑事さんに当たったらやってなくてもやらされたことになり、前科が付いちゃいます。
ほら、トレース疑惑で冤罪かけられたイラストレーターいましたでしょう。2023年頃に判決出たヤツ。
詳しくは被害を受けたイラストレーターのnoteからどうぞ。

この方はちゃんと疑惑を晴らしましたが、もし非親告罪で有罪になったら……と思うと恐ろしいです。

「ええやん!冤罪でも画像生成AIやる人が減るなら都合がいい!」って思いましたら、あなたは人を殺してないのに冤罪かけられて同じこと言われても、しょうがない……と思いますか?
拘置所に入らされて、数年くらい警官にあれこれ取り調べを受けて裁判で無罪を証明しなきゃいけないんですよ、人を殺していないのに。めんどくさいでしょう。

あと、細かく制限した故にいたちごっこが出来てしまったのが脱法ドラッグというのは有名な話じゃないでしょうか。
合法、脱法、違法、危険など名称が変わっていますが、いずれも違法とされる化学成分を変化させたもので「これは法律で定められた化学成分じゃないのでセーフ!」と言って誤魔化したんだそうです。
今はかなり法整備されていってますが。
あと、強姦罪が膣性交のみだったせいで、男性への強姦が適用されなくて2017年に肛門性交や口腔性交も適用されたらしいです。
本件とあまり関係ないけど、気になる方は自分で調べてみてね。

なので手描きは許されて生成AIだけが許されないというのを区別しようとすると上のように困ってしまう可能性が出てきます。
これから新しいAI技術が生まれても「画像生成AIはアウトだけど新しいAI技術は既存の画像生成AIじゃないからセーフ」になっちゃう。新しい技術が生まれる度に毎回法整備なんてしてられないので、様子見をするために数年は放置されると思う。
生成AIが一気に発達し始めたのが2014年頃らしく、生成AIによる著作権法の法整備が2018年。最低4年は様子見されますね。
ちなみに法第30条の4は画像生成AIだけの法律じゃないんですよ。ChatGPTとかの生成AIも含まれています。
新しい技術なんて年に何回出来るか推測出来ないのに、僕が法律をいじれる立場なら区別したくないな。


・データセットは既に公開されている

あと、データセットを開示しろ!みたいな話も見かけるんですが「データセットは公開しているよ」みたいなのをちらほら見かけたので、適当に検索してみたら公開しているサイトが2件くらいヒットしました。
もっと他にもあるのかもしれませんが、詳しくない人が検索しても2件はヒットする。
で、そのサイト名でTwitter検索すると……あら不思議、反AIがいません。生成AIユーザーらしき者がたくさんいました。
問題になっているデータセットのLAION-5Bは言及回数が凄いことになっているのに。
あれだけデータセット開示しろ!といいながら公開しているサイトが知られていない?何故なんでしょう、こぞって共有していそうなのに。
絵師たちがどのクリエイターのイラストなどを模写したり、どういう学習本を使って学んだかわざわざ教える義理も無いのに、生成AIユーザーだけ強要されてもね。



・反AIによって絵柄や画風が著作権に含まれてしまった世界(SS創作)

仮に絵柄や画風を画像生成AI関係なく著作権違反にする法律が出来たとしましょう。
字書きならではのショートストーリーを披露してさしあげましょう!

反AIによって絵柄や画風が著作権に含まれてしまった世界。
反AIたちが画像生成AIそのものを殺したいという気持ちから法整備された結果、非親告罪になり民法から刑法になりました。
「絵柄と画風を模倣した場合、無懲役か死刑に処する。
 ただし対象は生成AIそのものに限らない」
反AIたちは下の文言を見て驚きます。

「話が違うじゃないか!」
「よかったですね。これで生成AIユーザーも殺せますよ」
「俺は画像生成AIをなくして欲しかっただけだ!」
「じゃあ絵柄を模倣しているあなたも通報していいかな」
「島谷暗先生!?」
「ずっと前から私そっくりの絵柄で金を儲けてたの、許せなかったんだよね。だからあの法律に賛成してたってわけ。反AI様々です」
「う、うそだー!!」

「鷹山先生、捕まったん?」
「あぁ、島谷暗先生の二次創作しながら反AIみたいなことしてたヤツ?絵柄も真似て本を出したんだろ?そりゃ違法に決まってるわ」
「絵柄を真似た!?ほな死刑確定やんか〜」
「まぁ反AIが求めてた結果だし、仕方ないな」

絵柄や画風を真似出来ないということは、漫画やイラスト、アニメに出てくるキャラクターも描きづらくなります。
島谷暗先生みたいな特徴的な絵柄はもはや誰も描けません。
それどころか美術作品も影響を受けてしまいます。美術作品でよく聞く印象派なども画風に含まれるからです。
つまりフェンスント・フィン・ガッフみたいな作品も描けません。
「あぁ困った。先人たちがあらかたやっちゃったせいで、新しい画風が思いつかない」

「なんか最近、二次創作を見かけないな」
「鷹山先生の二次創作、好きだったんだけどなぁ」
「だったらみんなも描く側に回るんだよ!」
「なるほど、その手があったか!」

しかし二次創作は本来著作権違反だったのが、昔は数が多すぎる故に黙認されていただけでした。
二次創作が減ってきた今、見つかったらひっ捕らえられます。
軽率にオマージュやリスペクトも出来なくなり、やがて二次創作する人がいなくなりました。

そして、新しい絵柄や画風の作家が世に作品を出してしまえば著作権に含まれてしまうので、似た絵柄や画風をこそこそ練習していた作家はその絵柄や画風が使えなくなります。
無から個性ある絵柄や画風を生み出すのがどんどん難しくなっていきます。

「あぁ!エドワード・ムックが新しい画風を出してきた!」
「数年かけて練習した画風と似てるじゃないか!やらかした!」
「似ない画風を作るの、難しいねー」
「画風は出したもん勝ちだぜ〜」
「クソ喰らえ!やってられるかよ!」

「ざいふじまがり先生、また絵柄新しくなったなぁ」
「あれさ、いぬーくん先生が研究してた絵柄じゃないか?」
「あの絵柄からどうにか違う絵柄にならないか模索していたみたいだけど、それも対策されちゃったな」
「もうこれ以上は時間の無駄だし、諦めてサラリーマンになるわ!!」

作家はずっと新しい絵柄や画風を生み出すのに苦悩した末、描くことを諦めました。
やがて絵柄や画風が出し尽くされてしまうと、新しい作品が生まれることは無くなりました。

めでたしめでたし。

※このストーリーはフィクションです。
実在の人物・団体・事件などとは一切関係ありません。

……書いてみるとイソップ寓話より酷い結末になってません?風刺が効いてるどころじゃないゾ!
アイデア、絵柄や画風を著作権に組み込まれないのって、自由に創作出来るように過去の人たちが頑張って法律を作った結果なんだなぁ。

僕、一応絵描きもやっているんだけど、こんな世界になったらそもそも創作すらしないな……。
字書きでも同じことで、例えばミステリーモノ書こうと思ったら大体がア○サ・ク○スティがやっちゃっているし、真似する作家が増えているので「ア○サ・ク○スティが書いたストーリー以外のものを作らなきゃいけないです」って言われても無理なんですけど。著作権の時効(死後70年)が来たとしても、既に他の方がやっちゃってるんだもん!そして(ミステリーモノを書く人は)誰もいなくなった


・ChatGPTにも創作してもらった

ついでに、ChatGPTに「漫画家の島谷暗先生と二次創作している鷹山先生というキャラクターを使って、反AIによって絵柄や画風が著作権に含まれてしまった世界を作るとしたらどんなストーリーにしますか?」と質問してみました。
その回答をそのままコピペしておきました、どうぞ。

面白いテーマですね。以下は、島谷暗先生と鷹山先生を用いた反AIによる著作権が絵柄や画風にまで及ぶ世界のストーリーの提案です。

タイトル: 「スタイル・アビス」

設定: 近未来、AIが絵画やデザインの全てを生成できる技術が普及した世界。著作権法が強化され、創作の「スタイル」や「画風」までもが知的財産として保護されるようになった。

ストーリー:島谷暗先生は、一世を風靡する漫画家で、独自の絵柄と繊細な画風で知られている。彼の作品は、世代を超えて愛される名作として高く評価されている。一方、鷹山先生は二次創作コミュニティの中で人気のイラストレーターで、島谷暗のスタイルを独自にアレンジした作品で注目されている。

ある日、新たに成立した「著作権スタイル法」により、島谷暗先生の絵柄や画風が独占的に保護されることとなる。この法律によって、他者が島谷暗先生のスタイルを模倣することは違法とされ、AIを含む全ての生成ツールが制限されることに。これにより、鷹山先生の二次創作も影響を受け、彼の活動が著作権侵害として訴えられる事態に。

島谷暗先生はこの法律の成立を喜ぶ一方で、鷹山先生が彼の作品を愛し、リスペクトしていたことを知り、複雑な感情を抱く。彼は自らのスタイルを守ることが創作者としての義務だと考えているが、同時にその法律が創作の自由を圧迫していることにも気づく。

鷹山先生は、自分の表現が奪われることに抵抗し、仲間たちと共に反抗的な二次創作のムーブメントを起こす。彼らは、島谷暗のスタイルを尊重しつつも、自分たちの創作の自由を守るために戦う決意をする。

ストーリーは、島谷暗先生と鷹山先生の間に築かれる複雑な関係と、著作権法の影響で分断された創作コミュニティの闘いを描く。最終的に、両者は共に新たな創作の形を模索し、芸術と著作権の境界を再考することで、クリエイティブな自由を取り戻す道を見つける。

テーマ: 創作の自由、著作権とその限界、リスペクトと独自性のバランス

このストーリーでは、著作権と創作の自由のジレンマを掘り下げ、キャラクターたちの内面的な葛藤と成長を描くことができます。

面白いことになってますね。
では、ChatGPTに続きを求めます。
そのストーリーで、島谷暗先生と鷹山先生はどうなるのか教えてください

もちろんです。ストーリーのクライマックスと結末に向けて、島谷暗先生と鷹山先生の運命を描いてみます。

クライマックス: 島谷暗先生と鷹山先生はそれぞれの立場を守るために、互いに対立する状態が続いています。島谷暗は、法律によって自分のスタイルが保護されることにより、創作者としての安心感を得ている一方で、その影響で鷹山のようなクリエイターたちが苦しんでいることを知り、葛藤しています。

鷹山先生は、自由な創作を守るために非公式のイベントやオンラインコミュニティを通じて、自分たちの作品を発表し続け、法的な圧力に対抗しようとしています。彼の活動は、多くの支持を集める一方で、法的なリスクを伴っています。

決断と解決: 島谷暗先生は、鷹山先生の取り組みとその情熱に触発され、自分のスタイルが創作の一部としてどう影響を与えているのかを見つめ直します。彼は、自身の創作がもたらす影響の大きさを認識し、自分のスタイルを厳格に守ることが本当に創作のためになるのか疑問に思い始めます。

一方、鷹山先生は島谷暗先生との対話を通じて、彼の作品に対するリスペクトを示しつつ、法の枠組みの中でどうしても守りたい創作の自由を理解してもらうよう努力します。

結末: 最終的に、島谷暗先生と鷹山先生は協力し、著作権法の見直しを求める動きに取り組むことを決意します。二人は、創作の自由と著作権の保護のバランスを取るための新たな提案を作成し、法律の改正を目指して活動を開始します。この過程で、二人は互いに対する理解とリスペクトを深め、創作の世界をより良くするために共に努力します。

エピローグ: 新たな法律が成立し、スタイルや画風の著作権に対する規制が緩和され、創作の自由と著作権のバランスが取れる形に改善されます。島谷暗先生と鷹山先生は、自分たちの影響力を通じて、創作の世界に貢献したことを誇りに思い、互いに尊敬の念を抱きながら新たな作品を生み出していく姿が描かれます。

なんとまぁ感動的なストーリーでしょう。
ChatGPTは凄いですね、救われないイソップ寓話もどきを書いていた僕と大違いだ……。

ChatGPTのスクリーンショット

ちなみにこのストーリーを掲載する許可も頂いたので問題なし!ヨシ!
気になる方はこちらからどうぞ。

URL:https://chatgpt.com/
何故か展開されず……。

小説家というか物書きさんってテキスト生成AIの著作権について問題になりませんよね。小説家で反AIの方いらっしゃるのに。
その文章、もしかしたらTwitterだけじゃなく、小説家になろうやカクヨムからクロールされているかもしれないのに、画像生成AIしか触れないんですかね。
物書きって想像力が豊かだと思っていたのに……。
AIのべりすとも小説家になろうっぽい文章を出してくるらしいので、まぁ手遅れなんでしょうが。



・たまに聞く「包丁は料理に使うのが正しい使い方、凶器にするのは悪い使い方」の意味とは?

画像生成AIの規制や学習禁止で「二次創作が出来なくなっちゃうよ!」という生成AIユーザーの言い分を最近聞くようになって、たまに「包丁は料理に使うのが正しい使い方、凶器にするのは悪い使い方」って例を見かけるようになりました。
これを反AIに言ってもどういうわけか通じないよね。しかも、都合のいい言葉だけ拾って論点をすり替えてくる。
ディベートしているつもりなんでしょうけど、一方的なキャッチボールですよね。論破したがりなのでディベートすらしてないかもしれないけど。
というか何で包丁に例えるのか分かっていない反AIが多い。


・何故画像生成AIに対して包丁で例えるのか?

それは生成AIも包丁も作る人間、使う人間という存在がいるからです。
分かりやすく言えば、包丁を作った人、画像生成AIソフトを作った人がいます。包丁を使う人と画像生成AIを使う人もいますよね。
包丁画像を生成するために使われるパソコンも道具だからです。

ちなみに絵描きと画像生成AIは必ず人間がいるのは周知の事実なんですけれども。
分かりやすく図にしてみましょう。

左:生成AIで生成している生成AIユーザー
右:絵を描いている絵師

まず反AIは左の図を参照して頂きたいんですが、画像生成AIは道具である、手描きは人間がいる……という風に何故かAIで何かを生成する時、機械が勝手に生成していると思い込んでいるのかな?と思わしきものが散見されます。
図は分かりやすくアナログにしてありますが、ほとんどのイラストレーターはデジタルで、絵を描く時パソコンを使いますよね。なんならデジタルと画像生成AIは同じパソコンでやれますよね。
アナログでもペンや絵筆、絵の具を使うんですけど、これは道具に当たらないんでしょうか?当たらないなら、それらはなんなのか?
僕は絵筆や絵の具、デジタル、画像生成AI全部道具だと思っているのですが。
全て人間を介してイラストが生成(ものができること。また、ものを新たにつくり出すこと)されますよね。むしろデジタルと画像生成AIは同じパソコンからイラストを出力しているようなものなんですけれど。
紙に直接描くのとパソコンを通して描くのとでは感覚が違う時点で、同じ手描きでもアナログとデジタルでは越えられない壁があると思う。画像生成AIもデジタルでは越えられない壁があって、それぞれやり方が違いますよね。
でもやっていることは同じなんですよ。道具やソフトが違うだけで。

話を戻しますが、包丁の件の論法ずらしもそのような印象を受けます。そんなことないと信じたいんですが、いかがでしょう。
まさか、パソコンがひとりでにインターネット上のイラストや写真を勝手に収集してデータセットを作って、それを勝手にあちこちから集めて学習して、誰にも命令(プロンプト入力)されず勝手に生成されて、Twitterとかに大量アップされるとでも言うんですか?
それはもうbotじゃないですか。反AIの言う生成AIユーザーって人間じゃなかった……?


・実際に例えてみる

反AIは「無断学習しているのが悪い!だから画像生成AIは滅ぶべき!」と言っているので、これを包丁に例えましょう。
「人を殺せるように作るのが悪い!包丁を無くすべき!」と言っているようなもんだと思います。大体の人はそう認識しているはず。
さて、包丁って人を殺すために作られたもの?そうならば、それで料理してる僕らの方が使い方として間違っているんじゃないですか?

我々は「包丁も画像生成AIも人間を介して使われる道具で、正しい使い方すれば罪にならない」という認識を持って反AIに話しかけても、理解してもらえません。

左:料理している料理人
右:包丁を持つ悪い人

それどころか「包丁も悪い人が使えば武器になるけど、本来はそういう意図で作ったわけじゃない。だから製作者は罰すべきじゃない」に対して「包丁だって、80cm超えるのを製造して販売したら銃刀法違反で捕まりますけど!」って答えます。
これがさっきあった詭弁というものですが、これを生成AIに変換してみると「画像生成AIだって、違法ポルノを学習して、実在する子供の性的な画像を生成しちゃったら児ポ法違反で捕まりますけど!」って言っているように聞こえるんですね。
言いたいことがめちゃくちゃなの伝わりませんか?あたりまえ体操すぎて諭す人も「えっ何言ってんのこいつ??話通じねぇんだけど……」ってなりますよ。
我々は「画像生成AIだって違法なものを生成させたら違法だけど、画像生成AIソフトの製作者はそういう意図で作ったわけじゃないし、製作者が罰せられるべきじゃない」と思って諭しているんですけどね。

ちなみに、学習に関しては著作者に許可なく学習してもいいと法律が言ってます(法第30条の4 享受目的)し、違法な写真やイラストを生成するために作られたわけではない。
包丁は製造を許可して貰えれば作れるし、言わずもがな人を殺すために作ったわけではない。
よって、生成AIや包丁が悪用されていたとしても、製作者を罰することは出来ない。

・「学習されるのは絵(素材)を盗むのと同じ」は通じない

反AIがよく例えているの見かけます。
これも分かりません。
絵柄を盗んだとしても、著作権は絵柄と画風は著作権侵害になるようなことは書いていないので、問題ないです。手描きも同じことをしていますよ。
例えるにしても分が悪すぎるんです。
(追記)
AIイラストを腕時計に例えた話を見かけたので触れておきます。
「腕時計を盗まれたから探して!」「ふーん?で、証拠は?」という話で腕時計は動産、AIイラストは知的財産として扱われるため「目の前に腕時計がありますよね」「そう!この腕時計が盗まれたの!」という辻褄の合わない会話になるよね、という解説をしてくれているポストが流れました。
タイムリーだったのと、この例も分かりやすかったので追記させて頂きました。

※晒し目的では無いので、ポスト元及び引用元へ攻撃しないようお願いいたします。


・生成AIは絵が描けない人の承認欲求を満たすツールにされている

本当にそう思っていますか?
承認欲求って「見られて欲しい!」「みんなにチヤホヤされたい!」「数字伸ばしたい!」ということで間違いありませんでしょうか。
その手段にAIイラストを使っている?

ではSNSに作品を上げたり、なんかしら販売したり、いいねやリポストをして欲しがっているクリエイターたちみんなは承認欲求がないということですか?
僕からしてみれば、上記の1つでも満たしている時点で全員承認欲求を持っていると感じます。
自分のイラストを金儲けの道具にしているのも、自らの承認欲求としてイラストを利用しているのも、僕からしてみたら「承認欲求の塊だな〜」と思いますよ、画像生成AI関係なく(個人攻撃はしてませんので悪しからず)
なんなら僕だって金や数字を求めていなくても、人に作品見てもらいたい!という承認欲求はありますからね。

反AIは半数くらいがクリエイターという前提でお聞きしますが、あなたが作った作品たちを自らの承認欲求として使っていませんか?
同じことを生成AIユーザーにも言えますか?ダブルスタンダードになっていませんか?
違うなら詭弁や誤謬無しに説明して欲しいです。



・生成型検索エンジンと拡散モデルの誤解

・『生成AIは人工知能ではなく、生成型検索エンジンである』と認めている」は本当?


「生成AIは人工知能じゃない」に反論しているポストに反AIが「生成AIの開発者が『生成AIは人工知能ではなく、生成型検索エンジンである』と認めている」とご丁寧にソースを貼って引用しているのをお見かけしたので、読んでみました。

 BBCのインタビューで、エマドCEOは「Stable Diffusionは“生成型検索エンジン”と考えている」と説明。
Googleの画像検索が現実に存在する写真を表示するのに対し、Stable Diffusionは想像できるものなら何でも表示すると表現している。

引用元:「イラストやデザインの仕事は退屈」Stable Diffusion開発元の代表インタビュー記事が話題|ITmedia NEWS

認めたとは書いていない。
もしかして下の方に書いてあったりするのだろうかと読んでみたけど、どうやらこれ以降は書いてないようだ。
この記事は原文があるらしいので翻訳しつつ探してみると、この文章を見つけた。

Mr Mostaque, a computer scientist with a background in tech and finance, sees the Stable Diffusion as a "generative search engine".

DeepL翻訳:
ハイテクと金融のバックグラウンドを持つコンピューター科学者のモスターク氏は、Stable Diffusionを「生成的検索エンジン」と見なしている。

引用元:「"Art is dead Dude" - the rise of the AI artists stirs debate
(“アートは死んだも当然”AIアーティストの急増が議論を起こす)」

「sees the Stable Diffusion as a "generative search engine"」の部分が記事内で「Stable Diffusionは“生成型検索エンジン”と考えている」と翻訳されています。
この一文だけDeepLで翻訳してもらうと「Stable Diffusionを "生成的な検索エンジン "と捉えている」となる。
みなしている、捉えている、考えている
どれも認めているという意味にはならない。
反AIはこの文章から何故認めていると誤読するのだろうか。

そして「Googleの画像検索が現実に存在する写真を表示するのに対し、Stable Diffusionは想像できるものなら何でも表示すると表現している」と書いているが、これはどういう意味か。
例えば実在しないドラゴンを調べるのに、Googleの画像検索で現実に存在する写真を出せるか?創作したものしか出てこないだろう。
Stable Diffusionだったら実在しないドラゴンすら生み出せると比喩しているんじゃないか?
だからエマドCEOは「(創造するタイプの)生成型検索エンジンと考えている」と言ったのではないか。
原文を翻訳してもそのような比喩に感じる。

つまり、反AIは「生成型検索エンジン」しか見えていない。


・反AIって……

そもそも僕は反AIの言う話の前提を間違えていたのかもしれない。
生成AIのことを生成型検索エンジンと認識するように、僕らが正しく使っている日本語や単語を反AIが誤読しているから話がズレてしまうんじゃないか?
じゃなければ著作権云々の話で二次創作と生成AIを別問題と区別しなそうだし。

反AIが永遠に詭弁や誤謬を繰り返してアップデートされないのは、いくら僕らと同じ文化庁の資料や記事を読んだとして、自分の都合いいように解釈しているからではないか。
反AIの脳みそは既に正しい文章が反映されなくなっている状態。
なので反AIからしたら僕らの言葉はめちゃくちゃに感じているのでは?
お互い通じない言語で話している。だから対立してしまう。
これにてQ.E.D(証明終了)です。

というより、こちらが反AIを諭そうとしても意味が無いと理解したので、投了せざるを得ない。

??????「助けてはやれぬ。わしらには救えぬものじゃ」

(追記)
この説をより確信したポストを見かけたので完全理解しました。本当にありがとうございました。

※晒し目的では無いので、ポスト元及び引用元へ攻撃しないようお願いいたします。

しかも画像生成AIがどうやって作られているか、データセットを公開していることも知らないのはさておき、著作権の中身や規約、ガイドラインの読み方を知らないくせに絵師因習村ルールだけは敏感なクリエイターが発露している時点で、依頼する側も「この人ってクリエイターであれば覚えるべき常識が無いんだな……」となるので、コミッションサイトなどの依頼の判断に使えていいんじゃないでしょうか。
僕も著作権のことをふわふわとしか知らなかったので自戒を込めて、これからはきちんと調べようと思いました。

しかし、そう考えるとおすすめTLから駆逐しない限りどんなに指摘されようが理解してくれないので、毎日セミの鳴き声を聞かされ続けるしかないと。
やぱり犬猫の共有ボタン押しながらリポストしまくるしかないのか……。
これ効果あるのかな……時間帯によっては反映されやすくなるけど。


あ、ちなみに生成型検索エンジンって何をするのか仕組みから理解すると反AIが思うようなことは出来ないということを理解したので、生成型検索エンジンとは何か?と、某先生が話していた拡散モデルについて話して締めましょう。


・生成型検索エンジンとは?

スマートフォンのGoogleで「AIとは」で検索すると、AIによる概要が出てきます。
こういうのを出来るのが生成型検索エンジンらしい。
他にはBingとかperplexityあたりも出来るみたい。

Google検索結果のスクリーンショット

下にもつらつら色々教えてくれますが、最後に🔗(引用元)が付いてますね。
AIが僕らの代わりに検索して文章を生成しているみたい?

生成型検索エンジンは、入力クエリに対する応答をインライン引用とともに直接生成することで、ユーザーの情報ニーズを満たす。

引用元:Bing Chatなどの「生成型検索エンジン」はどれくらい信頼できるか?米スタンフォード大が検証|レバテックラボ

クエリはデータの検索などの処理を行うように求める命令文。検索エンジンでキーワードを入れることを検索クエリと言うらしい。
インライン引用は文章を引用して、回答やコメントを挿入する方法。


これを画像生成AIに置き換えると、検索エンジンを使って検索するのにわざわざ画像生成を求めているということ。
しかも画像生成はPCスペックに左右されるので、テキスト生成型検索エンジンより生成する時間もかかるはず。
生成するのを待つより普通に画像生成AIでプロンプトを組んでそれっぽいのを生成してもらうか、Googleで画像検索した方が早くね?あとあらゆる面でコストがでかそう。
需要があれば既にサービスとして出してそうだけど、この記事から2年経った今になっても見かけないよね……。

反AIは生成型検索エンジンをどう想像しているのかわたし、気になります。


・拡散モデルとは?某先生の誤解を図解してみた

某先生のポストで「拡散モデル(画像生成AI)は平たく例えると、元のイラストを因数分解して数式的なものに置き換えて、その数式を使って元のイラストを再構築する技術(原文ママ)」とおっしゃっていて、僕が生成AIに詳しい方が説明してくださったのとまるっきり違う解釈の仕方されていて驚きました。

僕、数学がこの世で一番苦手な教科なので、某先生の考えを汲み取れる自信がないのですが、因数分解ってその……4は2×2とか、x²-4は(x+2)(x-2)的なあれですよね?
イラストを因数分解するって……どうやって?


機械(というかコンピュータ?)は二進法という0と1のデータで出来ていて、インターネットは16進法を使ってバイナリ文字列として構築されていて、文字コードを使って英語や記号、日本語などに変換しているとか(よく聞くアスキーとかUnicode辺り)
画像もメタデータというものがあって、プロパティの詳細から作成日とかサイズとか色々書いているのがあります(これをEXIFファイルという)
画像をバイナリエディタに通すと16進法に変換されているらしいので、上の方で「生成AIで生成している生成AIユーザー、絵を描いている絵師」のイラストあったじゃないですか。
これをバイナリエディタで変換してみます。

「生成AIで生成している生成AIユーザー、絵を描いている絵師」イラストの
メタデータの加工済みスクリーンショット(※実際はもっと下に続く)
10進法:日常で使う表現
2進法:0と1のみで表現、1の後は1桁繰り上げる
16進法:コンピュータで使われる表現、桁が繰り上がると16倍になる
10以上の数字も1桁で表現する必要があるので10をA、11をB……のように扱われる

こうなります。右の方でちょっと何で書いたかとかのメタデータが出てきますが、左の方はざっと見ても何が書いてあるか分かりませんね。

で、カルフォルニア州で電子透かしを入れる法案あったじゃないですか。
この方の記事の小括を読んでいただければ分かるんですが、

ここで重要なのは、来歴データ(生成AI製含む)は機械可読な、メタデータで十分であるということであり、そのコンテンツを閲覧もしくは視聴する際に人間に感知できるようにすることまでは求められず、専ら別画面で見れるようにすれば足りるということでしょう。

陰陽元:カリフォルニアAI法案(AB 3211, 8/28/2024現在)の私訳

電子透かしはメタデータとは別にコンテンツ全体を暗号化してコピー防止しているらしく、埋め込まれたら削除や改ざんが出来ないので、専用ソフトを使ってオリジナルかコピーかで判断出来るんだそう。
そもそもAIで生成されたものにも既存の画像と同じようにメタデータがあるから、電子透かしはいらないよね。という感じで廃案になったっぽいです。
反AIは電子透かしをロゴやテキストを入れるタイプの透かしと勘違いしているのか、廃案に納得いってないようですが……そもそも日本のやつじゃないし、何を騒いでいるのかさっぱりです。

話を戻しまして、恐らく某先生はそのメタデータとやらを因数分解した数式で出来ていると思っているのでしょうか。

某先生の思っている拡散モデル?

正しくはこんな感じです。

元画像のランダムなノイズを当てて、完全にノイズになったものが左
右はその完全なノイズを除去して元画像との差分を少なくしたもの

拡散モデルとは、拡散過程で元画像を少しずつガウシアンノイズを当てて、劣化させながら完全なノイズ(乱雑なピクセルの集まり)になったものを、逆拡散過程で徐々にノイズを取り除きながら元の画像の特徴を予測して再構成する技術だそうです。
その技術を応用したのが画像生成AIってやつですね!(雑理解)

例えば、サイコロをたくさん振って1の目の確率は何%か調べるじゃないですか。それを1〜6までやって出来たのが確率分布。
りんごの画像をたくさん学習して確率分布を作ります。
画像にノイズを加えて、画像がぼやけた状態から徐々に元の形に戻すような作業を繰り返した結果、確率的に「多くの人が見たことのある平均的な特徴」が反映されやすくなるんですね。
そうすると「りんご」というプロンプトを入れれば「みんなが見たことあるようなりんご」が出てくるわけですな!
僕が学習モデルだったとして、今までの人生で赤りんごをよく見かけるイメージあるので、高確率で赤りんごを描きます。でも一応青りんごは見たことあるので、低確率で青りんごになるかもしれません。でも赤りんごと青りんごが混ざったものは見たことないので、赤青のまだらなりんごは描けない!
これが生成AIのデメリットです、データにないと自由に想像して作ることが出来ない!
所謂マスピ顔も、たくさんのイラストから確率分布を使って出来たもの。だから「どこかで見たことあるはずなのに、どのイラストレーターの絵柄か分からないな」みたいなことが起きます。実際同じ絵柄のイラストレーターはいないんですね!
でもそのマスピ顔をそっくり再現出来る人はそこそこいるんですよね。やろうと思えばマスピ顔の手描きイラストが増やせるんだね……。一番厄介なの人間じゃね
????「お気づきになりましたか」

ちなみに学習した確率分布から画像を生成しているので、元画像に似たものが出ることはあってもピクセル単位で一致することはほとんど無い。
つまり、さまざまなイラストを学習して似たようなイラストが生成されても、元のイラストと完全一致することは難しい!
似た特徴を確率的に生成するため享受目的に当たらないが、生成されたイラストが元イラストの独自の表現や特徴が強く再現されているかどうかを示す証拠が著作者の手元にあれば、著作権侵害を認められる可能性がある。AIイラストが元イラストになるものを著作者が特定出来ればの話ですが。


前回のnoteでは「簡単に見えるが仕組みはくっそ複雑でざっくり説明出来ない」と言ったんですが、実は某先生が触れるまで拡散モデルのこともふわふわした認識のままあまり理解しておらず、生成AIに詳しい方に解説していただいた過去ログと解説サイトを照らし合わせながら書き起こすのがとても大変だった……。特にノイズの仕組みが分からなかったので一番苦労しました!

ただいくつかの解説サイトを読んでも、どこにも拡散モデルは因数分解して数式にしたものを再構築するとは書いていないんですよ。どこで覚えたんでしょう……。

反AIのおかげで色んな仕組みを少しずつ理解してきましたが、コンピュータって凄い(小並感)

ここまでお付き合い頂き、誠にありがとうございました。

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