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誰も見ることのないアウトプットをどうするかという話

エンジニアにとってアウトプットは大事である。自分のためにも他者のためにも有益な情報はどんどん外に出していった方がいい。情報を出す者には情報が集まるし、よい人間関係やよい評価をもらうこともできる。

が、労力をかけてアウトプットしたものも、段々周りの反応は薄くなる。社内でせっせと技術発信しても社内ブログに技術記事を寄稿しても、ほとんど無反応になる。Twitterでの発信も同じだ。タイムラインは代謝していくのでアクティブな友人は減っていくし、毎度発信に反応してくれる人も減っていく。

それが決して悪いことではないと思う。見返りを求めて活動するわけではない。
それでも、以前よりも価値のある情報を提供できるようになったのに反比例して注目度が下がることを全く気にせずにいられる人間もいないだろう。

このnoteもそうだ。通知が来たと思ったら「3/31までに更新したら5か月連続更新です」というシステム通知だった。まあ、noteはたいしたこと書いてないからいいんだけど。

冷静になってよくよく考えてみると、そして欲望に素直になってみるとお金も欲しいし発信力もほしい!
詳細は今後また書くが、お金に困ったことがない伝説級エンジニアとこないだ飲みに行ったときに「技術記事書かないとダメだよ。書きなよ」と煽られまくった。
確かに書いたことはない。確かに記事を書くことは技術的発信力を高めることに有用だろう。しかも、書けないことはない。だって僕は普段から発信しまくってるわけだから。しかもそれを文章にまとめるスキルだってたまたま持っている。作家活動をこれだけしてるなら、たぶん記事くらい書けるよね。たぶんね。

専門誌に記事を書いたら、佐々木の発信は旬が過ぎたよね(被害妄想)と思ってる人たちも読んでくれるだろうか。社内記事に一円も払わない(人事評価で考慮されない)のも、変わるだろうか。顧客も僕のセキュリティの意見を聞く姿勢が変わったりするのだろうか。
いち専門家としての発信力向上に変化があるのか、大いなる挑戦であり、楽しみな挑戦である。

ちなみに、専門誌に何か書くようなエンジニアは経歴も凄まじい。本もそうだけどさ。履歴書で殴ってくるような感じ。僕にはそういうのがない。社名も出す予定がないので全くの無防備の戦いである。(これで掲載が決まるのは、紹介者の威光でしかない)
毎度のことながら、僕は純粋に内容で勝負するしかない。わかりやすく読みやすく面白いことを書けばいいのだ。

ちなみに僕の場合は、メディアに名前を出して記事を書く技術者のことは尊敬する。内容がクズだったら文句言うかもしれないけど。ていうか、振り返れば文句ばかり言ってた気もする。だって不正確なこと書くメディア多いから。でも、やっぱり本業をしながら書くのは偉いと思う。
そんな僕がお金をもらって記事を書くことに挑戦してるのが感慨深い。

ユーチューバーたちが過激になっていくのと同じで、どんどん僕たちも新しいことに挑戦していかないと追い抜かれたり埋もれたりして消えていくような気がする。別にそれでもいいんだけど、挑戦をせずにただ自滅するような生き方はしたくないし、もったいないと思う。
誰しも、ぬるま湯に浸かって向上心を失ったプライムSIの情けないエンジニアみたいになりたくないはずだ。(偏見)
誰しも、創業数年で成長を止めて安定路線に切り替えたスタートアップみたいにはなりたくないはずだ。(偏見)

そういうわけで、会社に提出する今期の目標で、堂々と商業誌で記事を書くことを宣言し、僕は新しい挑戦をするのである。こうすれば目標達成の評価は得られるだろうし、それがなくても原稿料はもらえるので自尊心を満たせるはずだ。まあ評価されなかったら、されるところに行くだけだとも思ってるけど。

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