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あらためて、、12/23河北新報【全文】 「また説明がなかった」 住民、関係者は不満と懸念 4病院再編構想で宮城県と日赤が基本合意 2023年12月23日

大きなポイントなのでは?

#宮城県 #4病院再編構想
がんセンターと、仙台赤十字病院の統合により、病床数はほぼ半減となる。。多くの職員が 退職に追い込まれるのでは?。もしかして、人員は そんなには 減らされないのか?。。もう、転職先が見つかっているのか?  反対運動は、どれくらいなのか?。
普通なら、大騒動になっている話だと思うが、今ひとつ 目立っていない問題だ。。とにかく これは 最大のテーマだ!!。当たり前だ。

新病院の病床数は急性期対応として400床程度となる見通しで、2病院計772床の現行体制から、ほぼ半減となる
ーーーー記事本文より

がんセンターの緩和ケア病棟(25床)が市民運動で創設された経緯にも触れ「統合でなくなれば、大変なことになる」と危惧
ーーーー記事本文より。。    計画に反対する「精神障害者のくらしと医療を考える仙南ネットワーク」(名取市)の小泉潤代表(76)

ーー 全文掲載 ーー

「また説明がなかった」 住民、関係者は不満と懸念 4病院再編構想で宮城県と日赤が基本合意

2023年12月23日   [有料記事] 河北新報

 「また説明がなかった」「寝耳に水」。宮城県が主導する仙台医療圏4病院の再編構想のうち、県立がんセンター(宮城県名取市)と仙台赤十字病院(仙台市太白区)の統合に向けた基本合意が結ばれた22日、地元の住民や医療関係者からは強引にも映る県の進め方への不満に加え、新病院として名取市に移転後の医療環境の空白を懸念する声も相次いだ。

宮城県立がんセンターとの統合に向けた基本合意が発表された仙台赤十字病院=22日

 「住民説明会から1週間もたっていないのに」。赤十字病院がある八木山連合町内会の広瀬博会長(83)は開口一番、県への不信感をあらわにした。
 両病院統合案の公表から2年以上過ぎた今月17日、県はようやく八木山地区で説明会を開いた。広瀬会長は「住民の合意がないのに一方的に進める知事のやり方はおかしい。あの説明会はアリバイ作りのようだ」と語気を強めた。
 周辺住民や利用者にも波紋が広がった。太白区鈎取3丁目の無職女性(88)は「日赤はいざという時の地域のよりどころ。2年前、夫が亡くなる少し前まで入院していた。移転したら、どうすればいいのか」と表情を曇らせた。
 骨折で入院した母を付き添った宮城県栗原市の無職菅原久男さん(77)は「仙台は人口が多く、地域医療の拠点を統合しなくてもよいのではないか。経営を考えれば合理的かもしれないが、市民への医療サービスが保たれるのか」と疑問視した。
 基本合意の締結式が始まった午後3時半ごろ。会場の県庁前で県労連が緊急の抗議活動を展開した。メンバーらは「不意打ちだ」「『県民が反対してもごり押しする』と言っているかのようだ」と訴え、高橋正行議長は「県民の命と健康を守るため、これからも声を上げ続ける」と強調した。
 一方、県立精神医療センター(名取市)と東北労災病院(青葉区)を富谷市に合築移転する計画は協議が続く。今回の基本合意が、もう一つの移転にも影響しないか憂慮する人もいる。
 計画に反対する「精神障害者のくらしと医療を考える仙南ネットワーク」(名取市)の小泉潤代表(76)は「センターの移転は、利用の大半を占める県南の患者家族の理屈に合わない。(基本合意で)協議が進んだりしないよう、踏ん張らなければ」と力を込めた。
 小泉代表は、がんセンターの緩和ケア病棟(25床)が市民運動で創設された経緯にも触れ「統合でなくなれば、大変なことになる」と危惧。がんセンターのある職員も「不安を感じるだけの情報すらない。がん医療に特化した病院として頑張ってきた職員のモチベーションが下がらないか」と漏らした。

県の対応を「誠意に欠ける」と批判する郡市長

仙台市長 「市民をばかにしている」

 宮城県が主導する仙台医療圏の4病院再編構想で、名取市に新病院を整備する計画の基本合意締結を受け、郡和子仙台市長は22日、市役所で報道各社の取材に応じ「地域住民から不安や反対の声が上がる中、一方的に病床数を減らすことで合意するのは患者らを置き去りにしている」と批判した。
 県立がんセンター(名取市)と統合となる仙台赤十字病院が立地する太白区八木山地区であった17日の住民説明会は、県が22日の基本合意締結の日程を決めた上で設定していた。郡市長は「市民をばかにしている。あまりにも不誠実で(県に)強く抗議しなければいけない」と語気を強めた。
 周産期医療や整形外科、人工透析といった分野で貢献してきた点も重視。「患者が納得できるように説明してもらわないと不安ばかりが増幅する」と訴えた。
 新病院の病床数は急性期対応として400床程度となる見通しで、2病院計772床の現行体制から、ほぼ半減となる。郡市長は「(リハビリなどを担う)回復期も含めると病床数が足りなくなることは、県も認識している。誰が安心できるのか」と首をかしげた。
 基本合意の締結式に先立ち、村井嘉浩知事が午後1時ごろ、年末のあいさつで市役所を訪れた際、直接苦言を呈したことも明かした。市が疑問点や要望をまとめた文書を計6回、県に提出してきたことを踏まえ「どのような医療提供体制を構築したいと考えているのか、丁寧に説明してほしい」と重ねて強調した。
 市議会は2021年10月と23年3月、市への十分な情報開示や説明を県に求める決議をしていた。橋本啓一議長は取材に「説明が不十分な中での締結は唐突で強引な印象。移転の必要性の再検討を含め、適切に対応してほしい」と述べた。

新病院の基本合意を受け、記者会見する山田市長

宮城・名取市長  「県南の医療環境が充実」

 名取市への新病院整備に向けた基本合意を受け、山田司郎市長は「安堵(あんど)するとともに歓迎したい」と記者会見で表明した。病院誘致を目指す富谷市の若生裕俊市長も合意を歓迎した。
 合意書は、仙台赤十字病院と県立がんセンターの統合病院を名取市植松入生に整備すると明記した。
 山田市長は市役所で「(仙台赤十字病院の)総合周産期母子医療センターが引き継がれるなど県南全体の医療環境が充実する」と喜んだ。市は来年の市議会2月定例会にNTT東日本が所有する候補地を鑑定評価する予算を計上し、取得の交渉に入る考えを示した。

宮城・富谷市長も期待感

 一方、東北労災病院(青葉区)と県立精神医療センター(名取市)の富谷市移転構想はなお協議中で「センターが果たす地域包括ケアに配慮してほしい」と県に求めた。
 若生市長も取材に「4病院再編が全体として大きく前進したと受け止めたい」と言及。「名取側と富谷側の話し合いを別々に進めることは認識済み。赤十字とがんセンターに続く形で、こちらもなるべく早い段階で正式合意に至ることを願っている」と期待感を示した。

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(またまた、全文掲載をしてしまいました。申し訳ありません。
 今後は、少しでもルールを守る努力をしたいと思います。)
  後田芳徳



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