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「‘Not just about receiving a salary’: Why some adults in China have become ‘full-time’ children」CNA 2023/8/13

【記事の要約】
6月、都市部の16~24歳の失業率が21.3%に上昇した中国では、SNSで「full-time children 」という考え方が広まった。両親は子供に給料を支払う代わりに、子供は両親の朝の散歩や食料品の買い出しに付き合ったりする。しかし、給料のためだけではなく、両親と一緒にいるプロセスを心から楽しむ人もいる。失業率増加は、パンデミック後の不安定な経済と若年層が携わることの多い不動産、金融等に対する規制が原因である。また、若者が求める仕事内容や給料と会社が求めている人材にはギャップがある。

【私の考え】
リーマンショックの影響を受けた2009年3月でさえ、日本の若年労働者の失業率は11.3%であった。一方、中国では7月の若者の失業率公表を中止しており、リーマンショック時の日本を遥かに超えて深刻だ。日本では氷河期世代の人々が未だに非正規雇用であるなど、当時の影響は続いている。中国でも、長期的にみれば少子化の進行や経済的困難により犯罪に手を染める人の増加など、様々な弊害が出ると考える。また、一人っ子政策の影響で一人しかいない子供を海外の出稼ぎなどに行かせず、給料を支払い一緒に生活している両親の姿から、両親が子供を思う気持ちが伝わってくる。人手不足の業種に対する人材育成の他にも、家族や親族との結びつきが、今後の中国社会でも引き続き重要になるだろう。


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