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最後の実習 "風は恐ろしい"

   自然環境リテラシー学 Yチーム 第6回 12/27~28

 明けましておめでとうございます(もう遅いかな笑)。2022年もすでに1カ月が終了し、もうすぐ春休みが始まります。いや~、時間が過ぎるのはあっという間ですね。正月にずっと食っちゃ寝してダラダラ過ごしていたのが昨日のように感じます(ちなみに5キロ太りました)。っとまあ挨拶もこの辺りにして早速、実習内容について話していこうと思います。

 今回の実習は三重県紀北町の古里海岸で行いました。実習内容としてはシーカヤックに乗ることがメインでした。今回、夏以来で4カ月ぶりにシーカヤックに乗ることと、夏と違って転覆してしまえば一大事(冬の海にドボンは危険)になってしまうということで、結構緊張していました。加えて、当日は風が非常に強く、向かい風の時はなかなか前に進みませんでした。

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ここで自分が驚いたのは、”向かい風よりも追い風のほうが漕ぎにくかった” ということです。今までも追い風は経験したことはあって、弱い風であっても簡単にスピードがでて、腕を休めることができたりと良いことづくめだと思っていました。今回は今までで一番強い風だったので、「めっちゃ楽できるんだろうな~」と気楽に考えていたのですが、実際は全く異なっていました。確かにスピードはすごい出るが、それがあだとなって全くコントロールが効かなくなってしまったんですね。危うく岩にぶつかってしまいそうになることが何回もありました。あまりに強い風だと、向かい風よりも追い風のほうが危険なんですね。(この時のコントロールのイメージはマイクラの氷ボートを想像してもらうとわかりやすいかも…?)

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 今回の実習では”風の恐ろしさ” を身をもってこれを体験したことになりますが、「カヤックの操作」に加えて「体温」という観点でも新しく得るものがありました。風は体温を奪いやすいというのは皆さん知っているかと思いますが、無風の場合と比べてどのくらい寒いか知っていますか?無風であれば、気温がものすごく低かった(0℃を例にして話します。)としても、ちゃんと防寒対策をしていれば何の問題もありません。むしろ、活動をしていれば体温が高まるので熱いくらいです。しかし、風が少しでもあれば、話は変わります。気温が0度以上、仮に3℃あったとしても、体感的には無風の時よりも圧倒的に寒く感じ、特に末端の冷えがえげつないことになります。手袋を外せば数分で指がかじかんでしまったり、水に濡れた状態で風を浴びると指を曲げることすら困難になります。靴も防寒仕様ではない、普通のスニーカーなら風が通ってしまうので、だんだんと足の指の感覚が無くなっていきます。

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これを踏まえて、実習の話しに戻るのですが、シーカヤックはその構造上、乗り降りするときに、どうしても膝下辺りまで水に濡れてしまいます。防寒対策などのためにインナーやウォーターシューズを履いているのですが、いくら速乾性に優れたものを選んだとしても、瞬間で乾くということはありません。実際に、上陸してから乾くまでの僅かな時間で、水と風が足から急激に体温を奪っていきました。この体験で、焚き火の偉大さを実感すると同時に、こたつの素晴らしさを改めて感じました。

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 最後にまとめに移りたいと思います。自然環境リテラシー学を前期から行ってきましたが、それも今回の海実習で最後になりました。実習はシーカヤックやテント泊など、今まで一度も経験したことの無かったことばかりで、非常に貴重な体験をさせていただきました。この場を借りてお礼申し上げたいと思います。自分はこの授業を通じてアウトドアの楽しさを味わい、結果ハマってしまったので、今後も関わっていきたいと思っていますが、皆さんにも自分のnoteでアウトドアに少しでも興味を持っていただければ嬉しいです。


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古里海岸(早朝) ここまで雪が積もるのはかなり珍しいらしい by.地元の人


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