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髙橋海人が髙橋海人を炊き込んでいる

ちょっと何言ってるか分からないかもしれない。

混乱させたまま読み進めてもらうと全く話が入って来ないと思うので、「キントレ」の「髙橋海人の炊飯器の旅」が名企画である、という結論だけ先に言っておく。

そして、2023.9.30放送回にがっつり触れるので、まだご覧でない方は読まない方が賢明である。

予告動画にてマダムがもたらした衝撃

X上に掲載された、2023.9.30放送回の予告映像。
これを観て私は衝撃を受けた。

「炊飯器の旅」に登場いただいた洋菓子店のマダム。

めちゃくちゃ炊飯器を指さして爆笑なさっておる。

海人担(廉担、箱押し含む)のみなさん、思い出していただきたい。初めて次回予告で「炊飯器の旅」企画が発表された時の、あの特大ハテナを。
どういうことだよ。なんなんだその米専用ランドセル(白)は。めっちゃかわいいな。
この湧き上がる感情のうち、私たちは「めっちゃかわいいな」以外を、忘れてしまってはいなかったか。忘れていないにしても、だいぶ慣れてしまっていたのではないか。まぁ海人先生だもんな、炊飯器ぐらい背負うか、と。

私も同じく、キントレスタッフの作り出した「炊飯器の旅」という架空の理想郷・ユートピア(お気に入り)でキャッウフフしちゃってたクチだが、予告の洋菓子店のマダムを観て、ユートピアの外を、そしてユートピアに完全に取り込まれている自分を垣間見てしまった。

どう考えても、24歳成人男性が、米専用ランドセル(白)こと炊飯器を背負って流浪の旅をしているのは、「おもろ」である。
指さして爆笑案件である。
「王様は裸だ、そしてかわいい」と言われたような気分だった。

しかし安心してほしい。
私たちとキントレスタッフのユートピアは守られた。マダムは秒で「炊き込みご飯?」とユートピアの扉を開く合言葉を唱えられた。取り込まれたのだ。

なぜ「炊飯器の旅」というユートピアが成立したのか

私たち(含 洋菓子店のマダム)はなぜ、炊飯器の旅というユートピアに取り込まれてしまったのか。
私が思う理由は以下の通りだ

1.徹底した「すいはんきぼうや」化

何度も言っているが、髙橋海人先生、米用ランドセル(白)似合いすぎな。炊飯器の軽さ重視(ただし炊き込みご飯がおいしく炊ける3合炊き以上は死守)で選んだ感、絶対ホームセンターで買ってそうな網(白←重要)、あえての低め重心。
そして、海人先生お得意の、肩紐を持つあのポーズ。あざとい。入学式の朝に家の玄関の前で撮るやつ。

米用ランドセルの微妙なチープ加減と可愛さが相まって、アンパンマンの新キャラ「炊飯器の旅人 すいはんきぼうや」が完成してしまっているのだ。

しかもみんなも気づいてると思うけど、企画趣旨を市民の皆さんに説明する際、「炊き込みご飯にしよう、っていう…」と言う海人先生。
この”ぜ”、誰に言っているのか。
間違いなく、いつも頭突きしたり突進したりしてじゃれ合っている相棒の米用ランドセルだ。ここに関して譲る気はない。
相棒とともに、炊き込みご飯修行の旅をするすいはんきぼうや。もうキャラガチガチにできあがっとる。
ここで、ユートピアの門は開かれてしまった。

2.炊き込みご飯、美味しそうやん

オタクとしてあるまじきことだが、初回の序盤はどんな結果になるんだろうと不安ではあった。炊き込みご飯って、割と定型があるじゃないですか。ごぼうとニンジンと、あと海産物か肉と、お醤油味でみたいな。
それを軽々と覆した海人先生の発想力。
最新回に至っては、ジビエ×トマト×糠漬けである。
しかも、ジビエおよび糠漬けという超クセ強食材は偶発的に手に入れたものである一方、トマトやニンニク、ケチャップといった具材は意図的に「ありますか?」と聞いて入手したものである。
つまり、偶発的クセ強食材に対し、「これならいけるはず」という、海人先生らしい自分の感性に自信ニキ状態に入ったのだ。
その結果出来上がった炊き込みご飯についても、全肯定全自画自賛スタイルである。

スタジオの面々や、食材を提供してくださった方による味のコメントはまちまちだが、海人担は海人先生が旨いと言ったらそれは旨いと思うにきまっている。
(私も個人的にあれは旨いだろうと思う。)
こうして、海人担の「炊飯器の旅」企画への全肯定姿勢が形成された。

3.海人先生、アイドルをやっていらっしゃる

9.30放送回をご覧になったみなさんは覚えておられるだろう。
ちちぶベーカリーのご主人への、初対面の挨拶。
アイドルやってます
いや泣けるよね。
推しが、米用ランドセルだけじゃなく、アイドルという看板ちゃんと背負ってロケやってる。一緒に背負ってあげたいけど、私アイドルじゃないし背負えないごめん。

そして、企画の要である食材集め。これがまた、前項の炊き込みご飯調理同様めちゃくちゃうまくいってしまっている。
市民の皆さんの多大なるご厚意や、キントレスタッフさんの編集の優秀さが大前提とはいえ、海人先生と食材提供者のみなさんの笑顔。心温まるやり取り。
これが台本や仕込だったら、私は人間不信になったのち、推しの演技力に惚れ直す。
このバラエティ的に丁度良い食材集めを成立させるにあたり、海人先生のアイドル力(りょく)が大きな役目を果たしているというのは、決してオタクのひいき目ではないはずだ。

経済バラエティー番組なのでちゃんとお代と引き換えに食材を提供いただいているわけだが、提供者さんから提示される金額は異様に安い。1ケタ台のときも普通にある。2023.9.30放送回に至っては0円になりかけた。

ここで自称陰謀論系海人担である私が提唱したいのが、
「海人先生、日本円とは別に通貨”海人”で支払っている」説である。

ちょっと何言ってるか分からないかもしれない。
日本語に直すと、「激安で食材をいただく代わりに、日本円に加えて海人先生のアイドル力と可愛さを対価としている」ということだ。
実際、前回いらしたよね。
「海人君に会えたからいいのよ~」と激安で食材提供してくださったマダム(たぶん大葉と三つ葉を下さったマダムではなかろうか)。

「髙橋海人の炊飯器の旅」とはなんなのか

「髙橋海人の炊飯器の旅」は、ただただ食材集めて炊き込みご飯をつくろうぜ、っていう企画ではない。
”髙橋海人のアイドル力と感性で、どこまでのものが出来上がるのか”という企画なのではないか、と私は思う。
後半の”感性でどこまでのものが出来上がるのか”については、前身の「キンプる。」時代の「どっちが海人でSHOW」から引き継がれたコンセプトである。
番組一新後に新たに企画された「炊飯器の旅」において付加されたコンセプト”髙橋海人のアイドル力で”。これは、一般の方々とコミュニケーションを取り、ご協力いただくことだ。
海人先生はこの2回を通して、見事にやってのけている。
今週2回目の「炊飯器の旅」を視聴して、何のハラハラ感もなくただただ安心して、可愛い可愛いしていたオタクは私だけではないはずだ。

天性のアイドル力を駆使して集めた食材は、もはやアイドル・髙橋海人の欠片だ。そして、それらの欠片の組み立て方の発想もまた、髙橋海人のマインドそのものである。
海人先生は、「アイドル・髙橋海人」の欠片を相棒の炊飯器くんに投入し、頭突きの挨拶を経て、髙橋海人そのものを炊き込んでいる。

この現象を、私は「髙橋海人は髙橋海人を炊き込んでいる」と言いたかったのだ。

海人先生のアイドル力と感性を信じて、こんな「おもろ」な企画を立ち上げ、オタクをかわいいのユートピアにぶち込み、髙橋海人を具現化した炊き込みご飯を私たちに見せてくれる、キントレスタッフのみなさんには、大変感謝しております。
これからも楽しい番組を観続けられることを期待しています。

陰謀論系海人担より愛を込めて

追記
なんとレシピ公開されてました。
レッツクッキング

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