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私の初見ティー 中島健人氏との出会い

14年前、私はほんの一瞬だけジャニーズにハマりかけた。

その当時、既にハロプロにハマっていたので、中二病の頃の「アイドルとかダセェっしょ(笑)」というクソハスり状態からも抜け出し、アイドル最高、夢の世界に連れてってくれてありがとうの気持ちでいた。

そして、2009年。中山優馬氏が激推されしていた。
基本的にこの時期も(今も)キンプリとなにわ以外のジャニーズに詳しくないので、間違っていたら申し訳ないのだが、ジャニーズのタレントが「中山優馬 with B.I.Shadow」として、個人名を冠してCDデビューするのは異例のことだったと思う。否が応でも注目した。
ほかにも、
・ハロプロ関西(関ジュ的なやつ)に所属していた中山菜々ちゃん(元NMB48、山田菜々ちゃん)の弟である
・うちの兄に若干、非常に若干似ている
という理由でかなり親近感を覚えていた。
そう、中山優馬氏にハマりかけていた。

2点目については、中山優馬氏ファンへの謝罪全国ツアー開催も辞さない構えだが、私の感想なのでどうしようもない。私が基本的にブラコンなのもあるが、今やナイスミドルである兄もかつては美少年であったし、顔と眉毛が超はっきりしていたので、「兄っぽいイケメン」というのはいいものだ…と思っていた。今思うと思想がキモイ。ごめん。

そして、そんな中山優馬氏が、「NYC Boys」としてミュージックステーションに出演すると聞きつけ、そりゃ観るしかないっしょーと、TVの前で待機していた。

ちなみに中山優馬氏だけでなく、B.I.Shadowのメンバーについても、一応ネット上ではあるが情報は入れていた。Mステ以前の印象は以下の通り。

菊池風磨氏:おいおい顔かわいいな。絶対自分の可愛さ知ってるじゃん
松村北斗氏:空手できるんか。笑顔作るのはまだ苦手なのかな。でも顔はやんちゃそう。
髙地優吾氏:スクール革命で入った子。こないだまで普通に学生生活送ってた感すごい。いきなりこんな抜擢(さすがに抜擢であることはわかる)されて、大変やな。
中島健人氏:お顔が良い。お顔が、良い。

今となっては皆ずいぶん変わられたというか、成長と経験値で素晴らしいアイドルになられたので的外れな印象だが、こんな感じ。

そして、Mステ本番、NYC Boysの出番前のトークが回ってきた。
既にキャリアも知名度も十分な山田氏・知念氏の堂々としたトーク、そして中山氏のスター性発揮の後だったか、前だったか。記憶が定かでないのだが、”Boys”のメンバー紹介があった。
(普通に考えれば、NYCたちをしっかり紹介した後、Boysのターンなんだろうな。)

そしてこれもおそらくだが、自己紹介のトップバッターが中島健人氏だった。


「中島健人です!(多分中略)好きな食べ物は、バナナ、ですっ」


これ、映像そのまま頭に焼き付いている。
むしろ、この回のMステについてはこれ以外何も覚えていない。

衝撃的だった。
すごい、この子、アイドルとして完成されている…と。

ジャニーズJr.というのはほぼハロプロキッズ(デビュー済のBerryz工房と℃-ute)と、ハロプロエッグの間ぐらいの感じと認識していた。
かつ、一応ハロプロ好きとして、当時の中山菜々ちゃんを認識していたぐらいなので、ハロプロエッグメンバーもチェックしていた。

しかし、さすがにエッグにこんなに完成されたアイドルはいないぞ?と思った。
何ならこの受け答え、ハロプロキッズたちでもバラエティー班(ももち師匠 等)しか太刀打ちできないレベルかもしれん。そう思った。

何がそこまで衝撃的だったのか。

まず、中島健人氏の発した言葉のリズム感。
「好きな食べ物は、バナナ、ですっ」
この、読点(、)部分の間が非常に絶妙だった。これから言う言葉に自然と耳を傾けてしまいたくなるような、それでいて「絶対に言うことが”飛んだ”訳ではない、確信的に取った」間だった。

そして、その間を取っているときの目線。
「好きな食べ物は」の後、たぶん、少しだけそらしていたはずだ。
これも、決して泳いでるわけではなく、少し空気を変えるための、次の言葉を呼び出しますよというような、確信的なそらし方だった。
そして、次の瞬間には真っ直ぐ、あの眼力でカメラをしっかり見据えていた。

そこからの「バナナ」というチョイス。
美しいお顔と、堂々とした振る舞い。ともすれば小賢しく映ってしまいそうなところを、「バナナ」というあどけなく、身近で、やんちゃで、安心感のあるそんなアイテムで緩和する。中島健人氏が未だに好きな食べ物がバナナなのか、当時からバナナガチ勢(バナナガチ勢)なのかは知らないしあえて調べないが、当時の彼のあの場で言うべき「好きな食べ物」は、絶対にバナナだった。
言い方も、非常にしっかりと「バ」「ナ」「ナ」と発声していた。これも絶対にこう発声すべきだった。おもろいことははっきりしっかりいう。これは鉄則だ。声張らなくて面白いのはおぎやはぎだけだ。

「バナナ」の後の、「、ですっ」。
これも完ぺきというほかない。バナナという回答が、観客および視聴者のちょっとした笑い(萌え)を誘うものであることを完全に把握している。そのうえで、「子供っぽいこと言っちゃったよ(照)」という間で、可笑しみの余韻を楽しませてくれる。

ここまで挙げたすべての「間」が、全部コンマ数秒のものだ。
しかし、このコンマ数秒が、14年経っても私の脳裏に焼き付いているくらい強烈で的確で印象的だった。

「ジャニーズJr.ってしっかり教育されてるんだな~さすがだな~」と、その時は感心した程度だったが、今になってわかる。後にも先にも、ケンティーほど、若くしてあんなに完成されたアイドルはいなかった。
山田涼介氏、知念侑李氏、中山優馬氏という超推され組とともに、初のMステ(だよね?)。もちろん生放送。
その場面で堂々と、というか完全に自分の間で、今思えば「ケンティータイム」と言っても良いような数秒間を作り上げていた。

私はその後、ケンティーを特段推すこともなく、「Sexy Zone」デビュー時も「B.I.Shadowは?!」と少し寂しくなったくらいで、完全にお茶の間程度の知識しかなかったし、今もそう。

ただ、あの日のことはたびたび思い出しては、「ケンティーってやっぱすごかったよなぁ」と回顧していた
何だか今日、当時もしかしたら観ていなかった方のために、「ケンティーは最初っからケンティーでした」ということをお伝えしなければ、という気持ちに駆られ、この記事を書きました。

ケンティー Forever🌹


(余談ですが、『本音と建前』曲が良すぎたのと、FFさんが『パケの仕掛けがめっちゃいい』と綴って居たので、CD買いました。)

後日譚

本記事を書くにあたって、「中島健人氏のファーストインプレッションがすごかった、という記事なんだから、絶対ググッてはならない」ということを自分に課していた。

で、今朝「アップしたしもうええやろ〜、なんか間違ってたら追記で謝ろっ!」と軽い気持ちでパブサした所、とんでもない事が発覚した。


ケンティー、まさかのバナナガチ勢だった

※出典は2022年のDuet4月号とのこと。
うーぱー様、りんご二郎様、ありがとうございました!

まじかよ…
あの、「アイドルとして大正解…」と感服した「好きな食べ物はバナナ」という情報が、1点の曇りもない真実であり、しかも未だにゴリゴリの(ゴリラ多頭飼い疑われるほどの)バナナガチ勢である…

なんて男だ。
朝から目眩がした。

凄いね、もう土にSexyの種撒いたら、ケンティーという花が自然と咲きましたレベルじゃん…
おとぎ話じゃん…

あと、文中「ケンティータイム」と表現したが、彼のブログタイトル「ケンティータイム」なんですね。
なんかもう怖い。生きてるだけでブランディング完璧か。

将来、アイドルのNSC(吉本の養成所)みたいなの出来たら、校長はケンティーね!!約束!!!

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