「豚」は 「ぶた」か 「トン」 か
午前中に投票に行きました。
近くの小学校が投票所でした。
投票を済ませ、出口に向かうところの掲示板に給食の献立表がありました。
そこに、「ぶたにく」や「けいにく」がヒラガナで表記されていました。
低学年の子どもにもわかりやすく「豚」「鶏」の漢字を使わない配慮がなされていると思いました。では、その漢字は何年生で学ぶのかちょっと気になり、帰ってから「国技表記ハンドブック」を見ました。いずれも6年生で習うようです。
「けいにく」に少し違和感を持ちました。新明解では「鶏肉」は[食品としての]ニワトリの肉と載っていますので、ことばの使い方には問題はありませんが、「とりにく」をつかうこともよくあるのではないでしょうか。通常「とりにく」といえば「にわとり」ですから。
そこで、おやっ、と思ったのが読み方です。「鳥肉」と書いてあれば、まず「とりにく」と読み、「ちょうにく」とは決して読まないでしょう。ヒラガナ表記とはいえ、「けいにく」が「にわとり」と気が付かないこどももひょっとしたらいるのでは、といらぬ心配をしてしまいましたが。でも、先生や友達が教えてくれるでしょうから問題はないですね。
ここで、「読みかた」で気になることが出てきました。
英語などでは「カウ」が「ビーフ」、「ピッグ」が「ポーク」になります。
日本語では〇〇肉になります。
牛肉、豚肉、魚肉・・・。
読みは、音読み訓読みの混交です。
豚肉は「ぶたにく」で、「トンニク」という人は、・・・。
でも、「豚丼」の場合、「ぶたどん」とも「とんどん」とも。
お好み焼きの「豚玉」は「ぶたたま」とも「とんたま」とも。
「しゃぶしゃぶ」では「トンしゃぶ」も「ブタしゃぶ」も(少数ながら)
「牛」は「ギュウしゃぶ」。
「豚」の場合、なぜ「ゆれ」が生じているのか。
以前、塩田雄大(シオダ タケヒロ)NHK放送文化研究所主任研究員が以前「豚丼」のことをラジオ番組で話していたような・・・。
選挙速報を見ながら、その時のテキストを探してみます。