理系体育会系VS図書室

 僕の高校は工業系の高校なんですよ。つまりどうゆう事かっていうと文系理系の選択は無く、入った瞬間から理系です。プラスで高校の雰囲気として体育会系のノリが漂っています。

 そんな高校ですが、学校なので図書室があります。多分この高校で(2つの意味で)数少ない文化系や文系の拠り所ですね。その図書室に、授業として「図書室の使い方を確認しよう!」という感じで行った。
 とはいえ昨日の日記でも書いたけど、何度か僕は個人的に行ってる。ある程度はどこに何があるか程度は分かる。
 でも何冊もクトゥルフの本を借りると痛い奴だと思われてしまう気がしたので、借りたのは『未知なるカダスに夢を求めて』一冊にとどめておいた。後は、高校で始めて出来た友人的な何かが、東方の本あるぞ!と若干興奮気味に言ってきたのでそちらに行って儚月抄を借りた。そしてダメ押しに以前から見よう見ようと思ってはいたけど見てなかった『ケーキの切れない非行少年たち』を借りた。

 その本たちを持って図書室の椅子に座り、取り敢えず『ケーキの切れない非行少年たち』を読みます。
 ですがふと、理系体育会系の奴らってこうゆう時にどうゆう本をどうゆう読み方をするんだろう?と疑問が湧きます。そして隣の爽やかバスケ人を見ます。『ミッケ』を机に広げ、退屈そうに読んでいました。本人の様子や雰囲気から多分借りたいのが無いから適当に借りた感じだと思う。まあしょうがないか。普段本を読む暇も無い程部活に明け暮れている方ですし。
 そして周りを見てみます。正面のあまり面識の無い方は、多分映画の文庫版の本を読んでいました。しかし読み方がひどかった。本の表紙を裏表紙にくっつけるように本を曲げて読んでいた。内心「それじゃあ本が痛むだろうがよぉおおおおお!!!!」と苛立っていましたが、そこでそんな事を言ってもしょうがないので我慢します。
 そしてもっと他のところを見ます。複数人、スポーツの本を読んでいた。トレーニングの仕方的な。やはり体育会系だな、と少し安心。ここで『狂気の山脈にて』とか読んでる人がいたら思わず声をかけてしまっていたでしょう。あとは小説を読んでいる人がほとんどでした。

 …やはり本を好んで読んでいる人は少なそうでした。まあ体育会系的に、こうゆういわゆる静かに過ごす、的な事はあんまり性に合わないんでしょう。特に表紙を背表紙に付けるように曲げて読んでた人。ここからもあんまり好きじゃないのかな…?と感じてしまう。
 別に比較して僕側を優位に立てようという意図はありませんが、やはり根本的に違うんだろうなぁ…と。別に悪いわけでないし、むしろ体育会系の方が社会的には求められている気はします。ですが、態度とかから文化的な事は僕の方が…とは少し思ってはしまう。それに本を一冊以上、複数冊借りている人は全体の2割程度で、それ以外はおそらく適当に選んだであろう本を一冊だけ借りていた。まあ読むスピードだったりはあるだろうけど、それでも多分適当に選んだ人が多数でしょう。まあ適当に選んででも、読んでもらえる時点で図書室的には勝ちなんでしょうけど。

 まあ、人の意思や思想なんてどこまでも分からないので、本当は皆適当に選んだワケではなく、普通に読むスピード的な話なのかもしれない。なので変にマウント取る事はしないし、しようと思っても出来ない。どこまで行っても僕は陰キャで、奴らは陽の人間だ。お互い、あまり干渉しないように、お互い自分の領地で楽しく暮らせば良いです。それでイイんですよ。

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