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見た目と中身は一緒じゃない事もあるかもしれない

 僕の学校はかなり体育会系色の強い学校なのですが、その中でも僕のクラスの副担任の一人はその色が強い見た目をしている。日焼けした肌で、ガタイも良い。明らかに体育会系の人間の見た目をしている。
 ですが、学校で約3ヶ月過ごしてきて、以外とそんな事が無い事が分かってきた。そんな事が無いと言っても多分体育会系ではあるのですがね。

 その先生が、自習の監督をしていた時などに、本を読んでいたのです。別にそのくらいじゃ驚きはしませんが、若干難しそうな本を読んでいたのには少しだけびっくりした。まあ、本を読んでいたくらいで印象は変わりません。変わったのはその後です。その先生の授業で豆知識的な、雑学のような話をするのですが、それが中々知的な話なのです。何とかの法則とかみたいな、そうゆう話をするのです。明らかに読んできた本から得た知識で語っている感じはした。
 そして今日、自習監督にその先生が来ました。自習とはいえ今日はずっと自習で飽きたので本を読んでいました。先生もずっと自習の事は知っているので自習か本を読むかしてね~って感じで、本を読むのは許可してくれた。
 今日僕が読んでいたのは図書館で借りたJ.D.サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』です。以前から名前は聞いた事はあったのですが、こうやって手にとって読むのは初めてです。
 そして本を読んでいる途中、先生がプリントの回収の話しを始めたので少し読むのをやめて表紙を上にして閉じたら、『あ、J.D.サリンジャーのライ麦畑じゃん。名作だよね。』と少し早口でテンション上げて話してきました。名作だよね、と言っている事から以前読んだ事もあるのでしょう。そこには驚きました。なんか、日焼けしたガタイの良い人から小説の名前が出ている光景が面白く、驚きもありました。

 人を見た目で判断するな、は嘘ではありません。あくまで第一印象は見た目で、明らかヤーさん見たいな見た目の人と、スーツ七三分けみたいな人では印象は確実に違う。とはいえ、その人と長く付き合っていく時は、中身を理解していくので見た目はあまり気にはならなくなります。
 こうゆう事もあるので、見た目で警戒するのは自由ですが、悪いヤツじゃない、ってわかったら警戒をすぐ解くのは必要だと思います。案外、悪い奴じゃあないのかもしれないよ。まあ、逆も然りです。案外悪いヤツじゃない、て思ったら本当はクズだった、って事もあるので、警戒を怠らないのも良い。答えは無いんですね。

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