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MAD

 僕が陰キャニコ厨な事は僕の日記を読んでる方なら知っていると思いますが、ニコニコの伝統芸能の無形文化財「MAD」の変化について今回は書きます。
 まず僕の好きなMADって基本的にニコニコ全盛期のMAD群です。少ない素材を切り抜き、逆再生し、早送りしたり遅送りし、なんとかその曲に合うようにする。それこそがMADの美しさだと、製作者の魂だと思っています。ドラえもんバトルドームMADとか素材少なすぎですからね。でもその少ない素材でやりくりして無理矢理やってるのが好きです。というかMAD素材そのものの味が好きです。素材を貼り付けて曲にしてる感じね。
 しかし最近のMADは、素材から切り抜いて元の曲の歌詞を作る(歌詞を変えるやつもある)のが多いです。まあそれも面白いっちゃ面白いんですよ。頑張ったなぁって、すげぇなぁってなるんですが、心の底から好きか?となると少し違う。それってMADって言うか歌わせてるじゃん?って。MADそのものの意味として「気が狂ってる」的な意味を持ちます。昔のMADはいい意味でも悪い意味でも狂ってて、その毒に魅せられたんですよ僕は。でも、今は悪い意味で大人しくなった。勿論面白いのもあるんですよ、でも僕の追い求めるMADには中々至らない。

 狂ってると言うと『M.C.ドナルドはダンスに夢中なのか?』が分かりやすく一番狂ってますね。ドナルドMADの祖と言っても良いと思いますこのMADは。僕の好きな要素、さっき言ったやつですね、が全て詰まってる。素材の味を殺さずに上手く作ってる。原点にして頂点だと思ってます。でも最終鬼畜フランドールSの曲にまで信者の弾幕侵食してるのには少しイラつきましたがね…まあそれもまたニコニコだと時間が思わせてくれます。
 そして最近のドナルドMAD何個か見たんですが、大体が歌わせてる。歌わせるなぁ~!!!とね…なっちゃったよ。いやまあ完成度は高いんですよ勿論。すごいですよ。歌わせるのも難しいですし。でも…そうじゃないんだ…古き良きMADが…漏れの求むものは…まあ僕に向けて作ったわけじゃあ無いのでしょうがないですがね。

 歌わせるのも良いですが、全体でサビだけ、とかくらいがちょうど良いです。『マーシャル・スパイダーマー』が最近の(一年前ですが)MADの中で、尚且つ歌わせてるやつで好きでした。サビの一部だけなんですね歌わせてるの。これくらいなら聞いてて不快感も無いし、基本が元の素材で音ハメ感も昔ながら感あって好きです。特に原曲のサビ前、「夜ふかしはイドの開放」とかの部分ですね、そこをレオパルドンで銃乱射して「ハッハッハ」って言ってるとこだけでゴリ押す所、その後のジャキンジャキンって音の音ハメまで含め大好きです。
 でも、ほぼ歌わせなのに僕が好きなMAD『ファイヤーサンダー』は異例ですね。歌わせというよりは原曲の「ライアーダンサー」そのままの部分もありますね。映像でのMAD味もある。歌詞はほぼポケモンの図鑑説明の声で作ってるんですが、それが霞むほどの映像の狂い具合と、ポケモンの鳴き声でのゴリ押しがとても好き。多分僕はゴリ押しが好きなだけかもしれませんね。

 若干脱線した。いつもそうです。
 僕は根っからのニコ厨で、ニコニコに毒されてからこの界隈でしか生きれないカラダになりました。だから昔のようなゴリ押しMADが好きなんでしょうね。でも時代は変わったですよ。ゴリ押しよりも丁寧なMADが好まれる。ゴリ押しも一定数いますが、ほぼほぼ時代の流れ的に丁寧な方が多い。いい傾向なんでしょうけど、僕の中の煮えたらん汁がふつふつしてます。
 そして僕は別に作る側じゃなくて見る側なのでこんなに言うような立場に無いです。別にこれが正しい訳でも無いです。あくまで懐古厨の戯言です。年も若いし。僕は生まれる時代を間違えたよ。

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