見出し画像

『ドグラ・マグラ』を買った

 そういえば、先日本屋さんに行きました。図書カードが余っており、なんとなくそれを消費しようと思い行った次第です。とはいえ、500円くらいの図書カードなので、買うとしたら文庫本だな、と思い文庫本コーナーを見ていたら、思いがけず見えたあの本が。その本の名前は夢野久作氏の『ドグラ・マグラ』。読むと精神に異常をきたすと噂のあの本が。

 本の表紙から、中々狂気を感じる。日本画風の半裸の女性。目は焦点が合っていない。そんな表紙で、性器が「角川文庫」で隠されているのには少し笑った。
 元々、本の名前だけは聞いた事はあり、ネット上でもちょくちょく話にあがる事もありましたが、内容については何一つ知らない状態でした。僕の周りで1度、読んだという人がいましたが、よくわからなかった、気持ち悪かった、との感想だった記憶があります。とにかく変な本なのだな、という僕は認識でした。ちなみにその読んだ人は陽キャ寄りの人間なので、そこまで影響はなさそうでした。

 流石に、ここで出会うのには運命を感じ、上下巻を即買い。ちなみに500円だと思っていた図書カードは中身が400円しか入っておらず、以前1回100円だけ使ったのか、と少し昔の自分を恨んだ。そしてさすがに公共の場に出せるような表紙もしていないので、カバーもつけてもらった。多分外すこともそうそうないでしょう。

 とりあえず、途中まで読んでみた。今のところ精神への異常はなさそう。ホントに中途半端なところで、青年が髪を切るところまでしかまだ読んでいない。6号室の女の子の場面辺りの描写が中々狂気を感じたものの、そこまで精神に来るものはない。

 途中までしか読んでいませんが、感想として、1つ1つの描写がイヤらしいくらい丁寧で細かいです。主人公の一挙手一投足にこれでもかと怖いくらい描写を書き込んでいる。それがまた丁寧なのでその動作1つ1つが鮮明に思い浮かんできて、それが嬉しそうな動きなら良いものの、全部苦しそうな動きなので、それが精神に来る人がいるのかな...?という考察をしました。
 とはいえ、まだまだ序盤も序盤なので、ここからもっとおぞましい描写の数々に耐えていく必要があるのかな?と思います。3大奇書と評されるドグラ・マグラの真髄を、これから味わっていくのだな、と思うと少しワクワクする反面、怖いな、とも思う。まあ、毎日日記を書いているので、おかしくなったらフォロンワの皆さんが気づいてくれるでしょう。おかしくなったら言ってね。元々おかしいは無しですからね。ここからどんだけおかしくなるかですからね。読み終えたら感想を書くので、それも楽しみにしていてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?