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11月21日(2009年)ベテランチームが結果を出す

 チームの若返りを託されたフィンケ監督ですが、夏場を通じて連敗が続き中々結果を出せません。しかし、この日は強敵のジュビロ相手に点を取り合う好ゲームを展開し、エジミウソン選手のハットトリックで勝利しました。
 先制点のシーン。センターで田中達也選手が受けたボールをポンテ選手に渡すと、ワンタッチで左サイドに、駆け上がった高原選手からファーサイドのエジへクロス、エジが飛んで決める。ビューティフルゴール!
 このエジ・タカ・タツヤの、強力3トップに近い布陣は、実に良く機能してジュビロゴールに迫りました。 

 ところが後半に入って、前田・イグノ選手という好調2トップの活躍で、ジュビロ磐田にあっという間に逆転を許してしまいます。前田選手はこの年20得点でリーグ得点王になっています。

 

さてここからが魂の闘い、レッズの猛攻で押し込み、同点・再逆転。どちらもファーストシュートの跳ね返りをエジミウソンが決めたものです。
決勝点のミドルが相手ゴールに深々と突き刺さって試合終了の笛。スタジアム総立ちのwe are redsコールが沸きあがりました。 

 この試合では元気も直輝も峻希もいません。細貝・平川選手の両サイドに中は阿部ちゃん・鈴木啓太選手。細貝選手は後半途中で山田暢久選手に交替。ベテラン勢が頑張りました。
 
 前節のFC東京戦ではかみ合わなかった田中達也選手ですが、この試合では非常に効いていました。走る距離は今シーズン一番だったと思います、終盤にはつってましたが。
 その田中選手生きたのは、実は高原選手のポジション取りの上手さにあります。攻撃時のバランスを取った動きが見事で、3トップのコンビネーションが躍動していました。
 高原選手は試合終了後にジュビロ磐田のベンチにあいさつに走って行きました。ベンチにはかつてのツートップコンビ、ゴン中山選手の姿はありません。契約は今季限りでした。ジュビロ磐田も選手の新陳代謝が上手くいかずに成績低迷しています。
 高原選手には、シーズン後の身の振り方について様々な報道がされていました。鳴り物入りでレッズに入団したものの、シュートが可哀そうなくらい入らない。変貌していくレッズの戦術の中で、献身的に監督のリクエストに応えようと良くやっていましたが、今のチームの中でスタメンには名前が入りません。
 レッズで良い結果を残せないまま、2シーズンで高原選手はチームを去っていきます。


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