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高知県のじゃんけんがかなり特殊

組分けのじゃんけんは地域によって掛け声が大きく異なる。
僕は高知県出身なのだが、
高知県の掛け声はかなり特殊なようだ。


僕の地域では2組に分ける場合は

「グッパのそろいぞね」

という掛け声に合わせてグーかパーを出す。
うまい配分で分かれなかった場合は、「あいこでしょ」のようなかんじで「ぞーね」「変えるぞね」を繰り返す。

僕はいろんな県出身の友人がいるが、この掛け声を披露すると100%で笑われるので、話のネタとしては優秀である。


さらに、3組にグループ分けするときの掛け声は

「グッチッパーのパのグのチのグのパ」

である。
しかし、この後に続く言葉がなんだったかがどうしても思い出せない。
うっすらある記憶では「EFG」だった気がするのだが、文脈的に明らかにおかしい。
この掛け声に文脈があるかは疑問だが。

高知県出身の方がいれば続きを教えてほしい。



これに付随して、僕が地元を離れてからは一度も聞いたことが無いのでローカルネタだと疑っているじゃんけんを紹介したい。(ググったら全国的なものらしい。ほんとか?)

それは、
「じゃんけんぽいぽいどっち出すの?そりゃこっち出すの」
というものだ。

「ぽいぽい」の「ぽい」に合わせて右手でじゃんけんの手を1つ作り胸の前に構え、2回目の「ぽい」で左手で右手と違う手を作り胸の前に構える。
手はクロスさせ、ザビエルのような恰好になる。
そうするとお互いの手が見えるので、「そりゃこっち出すの」のタイミングでどちらか片方を出して勝敗を決めるというじゃんけんだ。

このじゃんけん、ゲーム性が高いように見えるが、お互いの性格によっては勝敗はいつまでたってもつかない。

たとえばAくんが「グー・チョキ」でBくんが「チョキ・パー」のとき、Aくんは絶対に負けることのないチョキを出すのが最もリスクが小さい。
そして、BくんからするとAくんがチョキを出すことは合理的に考えると導けるので、Bくんは負けないようにチョキを出す。
このようにして、リスクを最小にする行動をお互いが取ると仮定すると、「ぽいぽい」の時点でじゃんけんの結果があいこだと確定してしまう。
これは試してみれば分かるが、「ぽいぽい」時点の全てのパターンにおいて、お互いにリスクが最小の手を選択すれば必ずあいこになる。

しかし、今回のパターンはお互いの性格次第で結果が少し異なる。
リスク回避的に考えるとBくんはチョキを出すという結論に至るのだが、そこでAくんはもう一手先を読み、負けるリスクよりも勝つ便益を優先してグーを出せば勝つことができる。
しかし、同様にBくんももう一手先を読むと、グーに対してパーを出せば勝てることに気付く。
そこでAくんがもう一手先を読み…
という風に無限ループにたどり着いてしまう。

つまり、お互いに負けないことを最優先にすると永遠に勝敗はつかないものの、勝ちにいこうとすればほとんど運任せの勝負になってしまう。

おたがいの「ぽいぽい」の手が同じ場合は確定であいことし、「ぽいぽい」の手が異なる場合にどちらの手を出すかは完全にランダムだとすると、あいこになる確率は3分の1である。

これは通常のじゃんけんと同じ確率なので、単純に勝敗をつけることが目的の場合は、より手っ取り早く、永遠にあいこが続く可能性のない通常のじゃんけんが選ばれるのだろう。

このゲームが小学校以来耳にしたことがないのは地域的な問題ではなく、単純にゲームとして破綻しているから自然淘汰されただけかもしれない。

しかし、永遠にあいこを続けるにしても、瞬発的に手を選択するのは意外と難しいので脳トレにはなるだろう。
小学生はもちろん、後期高齢者にもぜひやっていただきたい遊びである。


この遊びがローカルなものか確かめたいので、やったことがある人はぜひコメントをしてほしいです。
自分の地元に変わったじゃんけんがもしあれば、それも教えていただけたら嬉しいです。

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