ある軍記物のおかげでクソデカ感情コンビ沼に入った人

私は「死ぬなら(引退するなら)二人で共に」とか「自分じゃなくてあいつを愛してくれ」とともに言うコンビが大好きだ。沼に落としてきたのが軍記物語だったというのが今でも信じられないけど。

その軍記物語を紹介したくても、原本が読めない。字が達者すぎて無理。何書いてあるか全く読めない。だからといって教科書に載るほどの有名な作品でもないから、現代語訳の本など存在しない。知った時に頑張って残しておくべきだったと後悔している。模試の過去問として授業でやった、年かもう覚えてない。いつの過去問かなんて全くわからない。でもとにかく高校生の頃に見たことは覚えている。そりゃそうか。模試なんて高校生の時くらいしかやらない。

軍記物語の内容もあやふやになり始めている。模試の過去問に載っていたのは、負けた側の息子二人、春と安(が名前についてたのは覚えている)が敵に囚われたというシーンからだった。
二人を殺せと言われた敵の下っ端は、「二人を殺すのは可哀想だ」とかなんとか言ってすぐ殺す覚悟が決められなかった。そんなこんなしているうちに起きたんだったか、敵の下っ端が起こしたんだかして、片方だけ起きた。(こいつを仮に春とする)(息子二人どっちが先に起きたんだかも覚えてない)春に「お前ともう一人、どっちが先に死にたいか」みたいなことを敵の下っ端は言った。それに春は「俺を殺して、安を逃してくれ」と懇願した。そこでちょうど安も起きて、状況を把握する。「いや、春が生きてくれ」と安も答えた。二人は抱きしめ合いながら泣きあった。それをみた下っ端は「なんで俺がこいつらを殺さなきゃいけないんだろう」と思った。
って感じだった気がする。これを聞いた私は2人のクソデカ感情に羨ましさを覚えた。こんなに愛し愛される人がいるなんて。と。

私には兄も姉も弟も妹もいない。一人っ子だ。だからこの兄弟に心が惹かれたのかもしれない。それからと言うもの、「天才肌であるために大人から褒められることが多かったが、努力型の兄をちゃんとみて欲しいという気持ちから不良の格好をしている弟とそれを母のように見守りながら、不良の格好をしなければ十分生きやすいはずなのにと何も知らずに杞憂ばかりする兄」の双子コンビとか「転校して宇宙に行ったらいじめられて、二人で自分たちを守り合ってきた双子」とか「4人でデビューしたと思ったらひと月も立たないうちに半分消えて解散の危機になったけど残った2人で乗り越えたしなんならやめる時は同じとか言った唯一の同期」というようなコンビが好きだ。まあ全部自己解釈だけど。いや、自己解釈じゃない。辞める時は一緒ってずっと言ってるもん…………好きだお前ら……………2人で幸せになってくれ…………………

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