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JFL 2024 第9節 FCマルヤス岡崎 vs 横河武蔵野FC(忘備録)

試合の感想

悪夢の2分

JFLのチームにCLやW杯のようなプレーを求めるなよと友人に言われた。
まあそうかも知れないなと思ったが、やはり今節は全くと行っていいほどサッカーになっていなかったと思う。

上記配信の28分から見ていただくとわかるのだが、マルヤスのスローインからの場面。一宮選手が裏取られてカット・インされ、失点してるのとちょっと衝撃だった…ザルといえばそうなのだろう。切り込まれてファールもできない位置(ペナルティエリア)なので必死に寄せるしかできないのはわかるがマイナスへのラストパスが出た瞬間、すべてが終わった。失点の仕方が悪いが、まだ時間はあるのでここは堪えるべき。さっさと点を取りにと思った矢先に悲劇が起きる。

軽いプレー

上記動画の29分51秒から見てみる。中川選手から後藤選手にパスが出る場面だ。この位置に後藤選手が下がってきているのは、ボールが欲しかったのだろうか。私にはわからないが、パスを受けたこの後のプレイである。
後藤選手は軽く前にフィードするのだ。よっぽど自信があるのだろうか、前から来るプレッシャーに気圧されて蹴り出したのか、これが不幸にもマルヤスに渡ってしまう。あの位置で一宮選手の責任を問うのは酷である。ダメなときは立て続けにダメなことが起きるのもサッカーだ。その直後、映像では不鮮明だが小野寺選手が岡崎の選手と交錯してボールをロスト。岡崎No.23西村選手からNo.11の林選手にボールが渡る。このとき、岡崎と武蔵野の人数は5v5で同数なのだが、岡崎は一味違った。パスを出す林選手に武蔵野No.16の谷本選手が前に出た瞬間、裏からスパッと飛び出したNo.26の原選手があっぱれな抜け出しをしたのだ。これはJ1クラスのプレイ。ゴールネットが揺れた瞬間、武蔵野は残り78分、悪夢のような時間が続くことになる。

崩れたゲームプラン

0−2になった時点で武蔵野に出来ることはほとんど無い。それは今シーズンのリーグ戦を見ているとわかる。攻撃パターンが少なすぎる。マルヤス岡崎は引き気味にしながらカウンターを伺ってゲームを進めればいいだけなので、自陣の守備人数が増える。武蔵野はサイドに展開してもラストパスが遠い状況が続く。武蔵野はマルヤスのアタックを抑えながらなんとかして先制点を奪い、虎の子の1点を死守して勝ち点3を奪うプランだったのではないかと思う。そんな夢は儚く消えた。たった2分で。
後半開始に合わせて、武蔵野は阿部を下げて石原を投入。おそらく監督は次節天皇杯1回戦のために石原を温存したかったに違いない。しかし投入した効果もほとんどなかったと言ってよいだろう。

何度か攻撃の形を作る武蔵野にトドメの一撃がくだされた。
後半も残り10分を切ったときである。疲れの見える武蔵野をあざ笑うかのようにマルヤス岡崎が躍動する。岡崎のNo.8小栗選手が武蔵野のNo.2山田選手を簡単に交わしてあっけなくエリアに侵入。ここからマイナス気味にパスを繰り出し、中央に走り込んできたドフリーの岡崎No.11の林選手にシュートを決められるのである。

昨年と代わり映えしないサッカー。なぜという疑問符しか沸かない試合であった。

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