『遥香さんはおっちょこちょい?』
○:ふぅ…やっと昼休みだ…
俺は○○。普通の社会人だ
今日も朝から仕事だったがやっと昼休みに入るところだ
○:とりあえずランチにするか…
そう言って○○は外に出ようとする
??:えっと…これどうすればいいんだっけ…
○:ん?あぁ…
そうするとなにやら困っている人を見つけた
○:またなんかあったんですか?"遥香さん"
遥:あ、○○…じ、実はランチに行こうと思ってたんだけどパソコンのシャットダウンの仕方がわからなくて…
この人は賀喜遥香さん
俺の一つ上の上司でありどこか抜けたとこがあるもののとても容姿端麗である
○:え、またっすか…この前も同じようなことあったと思うんですけど…
遥香さんになにか困ったことがある度に俺が手助けをしている
まあ誰でも簡単に入れる会社ではないのにパソコンの電源も切れないのは少し怖いが…
遥:前に教えてもらったやつ忘れちゃって…笑
舌をペロッと出して笑う
○:もう…今回は覚えてくださいよ…
その姿をかわいいと思ってしまいながらも遥香に少しだけあきれる
○:でこのボタンをクリックすれば終わりです
遥香がもう二度と忘れないように事細かに教えた
遥:お~ありがとう○○~!本当に助かったよ~!
俺の話した内容をメモしながら言う
○:じゃあ俺はランチ行くので失礼します
遥:あ、待って待って!一緒に行こうよ!
○:え、いっしょにですか?いいですけど…
遥香に誘われたのは初めてのことだった
遥:無駄に時間使わせちゃったから奢るよ!
○:いやいやそんなの悪いですよ…
遥:いや、ちゃんとお礼したいし…それに私先輩だし!笑
そう言うと遥香は腰に手を当てドヤ顔で言ってくる
○:ははは…それじゃあお言葉に甘えて…
○○は苦笑いで遥香の誘いを了承する
遥:よしそうと決まれば早速行くぞ~!
遥香は満面の笑みでこぶしを突き上げ颯爽と外に出て行った
○:まったくあの人は…
そんなことを言いながら遥香に遅れて外に出た
○:先輩いつもこんないいところでランチしてるんですか…?
二人はいい感じのパスタ屋にやってきた
遥:うん!そうだけどなんで?
○:いや、メニュー見たらどれもこれも結構いいお値段するじゃないですか…
遥:そうだけど私達の会社結構貰えるじゃ~ん!笑
○:ま、まあ、そうですけど…
先程パソコンの電源を切れないと言っていた人とは思えない発言だった
遥:だから気にせずに頼んでよ!
○:は、はい…
そう言われながらも○○はメニューの中でもまだ安いほうのパスタを注文した
遥:やっぱりここのパスタはおいしいなぁ…
遥香はニコニコしながらパスタを頬張る
○:たしかにめちゃくちゃおいしいな…
いろいろと言っていた○○だったが味はたしかなものだった
遥:でしょ~?最高だよねぇ…
○:あれ…てか遥香さん口にソースついてますよ…笑
口いっぱいにパスタを頬張っていた遥香の口には少しパスタソースがついており○○はそれを少し笑いながら指摘した
遥:え、本当?
○○は無言で頭を縦に振った
遥:あ、ありがと…
遥香は照れながら口をふく
○:やっぱ先輩ってどこか抜けてますよね笑
遥:え?わ、私?そ、そうかな…
○:自覚なかったんですか?笑
自覚がなかったことに驚く○○
遥:なかったなぁ…そういうの迷惑かな…?
遥香は上目遣いで聞いてくる
○:い、いや、そういうわけじゃなくて…!
遥香の上目遣いに思わず動揺してしまう
遥:そういうわけじゃない?
○:だからその…そういうところもかわいいっていうことですよ…
遥香に追い込まれた○○は思わず遥香にかわいいと言ってしまった
遥:え、か、かわいいって…う、うれしいな…笑
○○にかわいいと言われた遥香はニコニコしながら素直にうれしいと言った
○:な、なんで照れてるんですか…
遥:い、いや、あんまり直接言われることないからさ…笑
○:あ、遥香さんそろそろ時間やばいですよ…!
○○は逃げるように言った
遥:え?うわホントじゃん!
そう言って二人は急いでお店を出ようとした
遥:えーっとお財布は…
遥香がレジの前で財布を見つけるためにポケットを探す
遥:あれ…
○:えーっと遥香さんもしかしてですけど…財布忘れました…?
遥:ほ、ほんとごめん…
遥香が気まずそうに目線を外して唇を嚙みながら言う
○:もう…とりあえず急がないとなんで俺が払いますよ…!
○○は急いで財布の中からお金を出しながら言う
遥:ほんとにごめん…!あとで絶対返すから…
二人は会計を済ませ会話することなく急いで会社に戻った
○:ふぅ…今日はいろいろと大変だったな…
仕事を終えて一息つき大変な一日だったと思い出す
遥:あ、あの、○○…お昼はごめんね…?
遥香はランチ代は○○に差し出しながら言う
○:あぁ全然大丈夫ですよ、財布ちゃんとあってよかったです笑
○○はお金を受け取りながら言う
遥:それでさ…お昼の話なんだけど…私って…か、かわいいの…?
顔を真っ赤にしながら言う
○:いや、遥香さん…そういうのはあんまり人に直接聞くようなもんじゃないんですよ…
○○は苦笑いしながら言う
遥:いや、わかるんだけどお昼言われて嬉しかったから…笑
○:たしかに言いましたけど…
○○は自分がランチの時に直接かわいいと言ってしまったことを少し反省しながら言う
遥:じゃ、じゃあさ…こ、この後二人で飲みに行かない…?
○:え、二人で飲みですか?
今日初めて遥香からランチを誘われた○○は当然飲みに誘われるのも初めてだった
遥:うん、嫌かな?
○:いや、全然嫌じゃないんですけど…それがさっきまでの話にどう関係あるのかなって思って…
遥:いや、だから二人で酔っぱらってたらそういう話もできるかなって思って…
○:いや、それ結構危ない思想ですよ…
遥:えぇ…!じゃあいっしょに行ってくれない…?
遥香はまた上目遣いで言う
○:ま、またその上目遣い…い、行きますよ…
また遥香の上目遣いにやられてしまった○○は遥香と二人で飲みに行くこと
を了承する
遥:やった~!
○:今日はハードそうだな…
遥:そうだよ~!今日はいっぱい飲むし話すから!
○:お手柔らかにお願いします…
遥:ふふ笑まあ楽しい会にしよ!今日の会にあえて名前を付けるなら…
"賀喜遥香はかわいいのか話す会"だ!
○:いや、よく自分でそんな名前自分でつけられますね…
遥:うるさいよ!ほら早くいこ!
遥香はまた少し顔を赤らめながら言った
○:今日生きて帰れますように…
そう○○は神様にお願いし二人は"賀喜遥香はかわいいのか話す会"に向かったのであった…
To be continued…
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