『小悪魔な後輩に毎日追っかけられてます...』
○:はあはあ…ここまでくればもう大丈夫だろ…
俺は○○。普通の大学生だ
今俺はあるものから逃げている
ストーカー?虫?おばけ?そんな生ぬるいものじゃない
??:あ、先輩み~つけた♡
○:え、は!?岩本なんでここが…
そう俺は岩本から逃げていた
え?岩本が何かわからない?
説明しよう!岩本とは学校の後輩の岩本蓮加のことである
とてもかわいらしく学校でも人気がある子だ
ではなぜ逃げる必要があるのか…
蓮加は俺のことが好きすぎるのだ
え?美女に好かれてるのなら良いだろ文句言うな!だって…?
君たちは岩本の恐ろしさをまったくわかってない
蓮:え~先輩の匂いをたどってきたらわかっちゃいました♡
○:匂いって…動物かよ…
岩本はどこにいても追ってくるのだ
え?かわいい子が追ってくるのなら良いだろいい加減にしろ!だって…?
追ってくるだけならまだいいんだよ…
蓮:先輩もう逃げられないですよ~?笑
そう言って蓮加は○○の顔に自らの顔を近づけてくる
そう岩本はキスをせがんでくるのだ
付き合ってるわけでもない女の子が追いかけてきてキスしようとしてくるなんて怖いだろ?
○:いや岩本…勘弁してくれよ…
蓮:え~なんでですか~?かわいい子にならなにされてもうれしいんじゃないんですか?
○:いやそういう人もいるかもしれないけどさ…どこまでも追いかけてくるのは恐怖だよ…
蓮:え~恐怖とか言われて蓮加ショック…
そう言うと蓮加は涙目になり顔を手で覆う
○:あ、あ、岩本ごめん!違うんだって!
○○は蓮加を泣かせてしまったと思い必死で弁明する
蓮:もういいです…私が悪いんです…
○:い、いや、俺がちょっと言い過ぎたのが悪かった…
蓮:いや私が先輩に嫌がるようなことしちゃったから…
○:ち、違うって!俺が全部悪い…
蓮:ほんとに…?
○:うん…ほんとだって…!
蓮:じゃあこれからも追いかけてもいいですか…?
○:ま、まあ節度守ってくれれば…
蓮:やった~!先輩言いましたからね~?
そう言うと蓮加は先程までが噓のようにいたずらに笑う
○:あれ…岩本泣いてたんじゃ…?
蓮:あれなんのことですか~?笑
○:くそ…またこれかよ…なんで俺も毎回かかっちゃうんだよ…
いつもこのパターンではめられてしまう○○
蓮:まあでも先輩言いましたもんね~?追ってもいいよって笑
○:くっ…あぁもうなんでもいいよ!
蓮:やった~!笑
こうして○○の蓮加に追われ続ける生活が続くことが決定した
○:はぁ…今日もさんざんだったな…
一日中蓮加に追われ続けた○○はとてつもない疲労感に襲われていた
○:部活やってた高校時代より疲れるよ…
高校時代サッカー部に所属していた○○でも蓮加に追われへばってしまう
ピンポーン
○:え?こんな時間に誰だ?しかも玄関前だし…
深夜ということ既にオートロックを超えて玄関前のチャイムを鳴らされたことに驚く○○
○:隣人の人とかかな…うるさくしたつもりないんだけどな…
そんなことを言いながら玄関を開けた
ガチャ
○:どちらさまですか~…って誰もいない…
ドアを開けた先には誰もいなかった
○:こんな時間に何なんだよ…怖いな…
そう言ってドアを閉めようとしたその時…
蓮:わぁ!!!
○:え!は!?岩本!?
確認していなかったドアの陰から蓮加が飛び出してきた
あまりの衝撃に○○は思わず腰を抜かしてしまった
蓮:ははは~!先輩ビビりすぎ~!笑
○:そりゃお前いきなりでてきたらビビるに決まってんだろ…てかなんでいるんだよ…
蓮:え~?先輩の家くらいずっとつけてたからわかりますよ~笑
○:これ警察呼んだら普通に岩本捕まるだろ…てかわかってもオートロックだし入れないだろ…
蓮:だれか入ってくるのずーっと待ってました!笑
○:いや、マジで犯罪だろ…
蓮:ていうかそろそろ家の中入れてくれません?かわいい女の子を外で放置するなんて先輩最低ですよ!笑
○:いや勝手に押しかけてきて何言ってるんだよ…まあでも時間も時間だし周りにも迷惑だから…
○○はそう言いながら蓮加を家に入れた
蓮:やった~!先輩ちょろいな~!笑
○:お前な…!
蓮:ごめんなさいって笑
言い合いながら二人はソファに腰掛ける
○:で何しに来たんだよ…?
蓮:何しに来たって…笑ただ会いたいから来ただけですよ~!笑
○:なんだよそれ…
蓮:あ~!先輩そんな態度してるとまた泣きますよ?笑
○:いや、それはやめてくれよ…
蓮:まあふつうにゆっくりしましょうよ~笑
○:わ、わかったよ…
そして二人は深夜番組を見ながらなにもない時間を過ごす
○:(なんなんだこの時間…)
深夜ということもあり泣かれては困るので心の中でひっそりそう思う○○
○:(ていうかあんまり思ってなかったけどこいつってめちゃくちゃかわいいんだな…)
ずっと追われてるということもあり今まで意識していなかった○○
蓮加の横顔を見ながらそんなことを思う
蓮:ねぇ先輩私のこと見てるのバレてますよ~?笑
そう言いながら蓮加は急に○○の方を向いてきた
○:え、いや、み、見てねぇよ…
蓮:テレビの反射で見えてたから言い訳できませんよ~?笑
○:マジかよ…
蓮:それで…なんで見てたんですか?笑
○:い、いや…こうやって見るとお前ってかわいいんだなって…
正直に思ってたことを言う○○
蓮:え…?先輩がそんなことを…?
○:なんだよ…文句あるか?
蓮:い、いや嬉しくて…///
蓮加は照れながら言う
○:なんで照れてんだよ…
蓮:だって追うくらい好きなんですよ…?
○:そ、そうなのか…
蓮加から醸し出される”ガチ感”に圧倒される○○
蓮:せ、先輩…き、キスしていいですか…?
○:い、いいよ…
チュッ
今度は無理矢理ではなく二人の気持ちがいっしょになったキスだった
蓮:じゃ、じゃあそろそろ帰りますね…!
顔を真っ赤にしてしまった蓮加は逃げるように家から出ていこうとする
○:お、おう…
○○も照れながら蓮加を見送る
蓮:先輩…
○:ど、どうした…?
蓮:これからも追っかけ続けますから…
蓮加はいたずらに笑いながらそう言って去っていった
○:あいつ…
蓮加からのこれからも追う宣言に少し不満そうにする○○
○:でも…これからはちょっと楽しくなりそうだ
蓮加から追われる○○の生活はこれからも続く
しかし同時に二人の恋も続くことだろう
end…?
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?