『バイト先の反則級にかわいい女の子とおうちデートすることになったんですが...』
○:じゃ、じゃあ行こっか
さ:は、はい…!
そう言って二人は手をつないで共に○○の家に向けて歩き始めた
○: …。
さ: …。
家に行くということになり緊張してなにも話せない二人
○:さ、さくらさ…なんで家に来たいって思ってくれたの?
そんな緊張感を突き破るように○○は言う
さ:え、な、なんでって…ん~なんでなんだろう…笑
○:なんか変な質問しちゃってごめんね…笑
さくらを困らせてしまった自らの質問に反省する○○
さ:いや全然大丈夫…笑でも○○といると楽しいからっていうのはあるかも…
○:え…?
この方は本当に女神だ…こんな俺との時間を楽しいと言ってくださるなんて…
さ:え?ってなんですか笑じゃなきゃ誘いませんよ~!笑
○:面と向かって人にそんなこと言われるの初めてだからなんか恥ずかしいな…笑
さ:○○は私のことどう思ってるの?
○:ど、どう思ってるか…
で、でた~!男が女の子に聞かれて困る質問の代表格…!しかも相手は俺の推しだぞ…!
○:お、俺もさくらといっしょにいるとめちゃくちゃ楽しいよ…!
さ:ほんとですか~?私に合わせてるんじゃなくて?笑
○:ほ、本当だって…!今はさくらと過ごしてる時間が一番楽しいよ…!
ま、まずい…!さくらに疑われて思わず言ってしまった…ひ、引かれたりしないか…?
さ:い、一番って…も、もう…
さくらは照れながら言う
む、むしろ喜んでるか?
○:さくら顔を赤くなってない?笑
さ:う、うるさい…
お、俺程度の人間が女神をからかってうるさいまで頂いてしまった…これ無料でいいのか…?
○:ふぅ…やっと駅ついた…
そんなことを言っているとようやく駅に着いた
さ:あ、そっか今日は同じ方向の電車に乗るんだ…
いつもは駅で別れ、それぞれの方向電車に乗っていた二人
○:そうだね…
初めてのことなので二人とも少しばかり緊張している
二人でともに同じ改札を通ってホームで電車を待つ
○:俺んち何もないけど大丈夫?
さ:うん!いけるだけで嬉しいし…
○:そ、そっか…!
な、なんてうれしいことを言ってくれるんだ…!それってつまり家に来て何か見返りを求めてるんじゃなくて俺といっしょに居たいってことですよね…!?そうですよね!?
○:あ、来た…ってなんでこんなに人多いんだよ…
普段はそこまで人が多くない時間のはずだったが今日は特別人が多かった
さ:うわぁ本当だ…
そんなこと言いながら二人は満員の電車に乗り込んだ
○:マジで多いな…
他の人と体がぶつかりそうになりながらそう呟く
さ:ほんとだね…キャッ…!
電車の揺れに負けてしまいよろめいてしまう
○:おっと…さくら大丈夫?
倒れそうなさくらをしっかり支えながら言う
さ:う、うん…あ、ありがと…
顔を少し赤くしながら言う
○:危ないからこうやっとこ
そう言って○○はさくらを抱きしめるようにした
さ:う、うん…これ安心するかも…
さくらはそう言いながら○○につかまる腕の力を強めた
○:な、ならよかった…
○○も少し照れながらそう返した
電車中でこんなことするなんて全男の憧れじゃないか…!こんな日が来るとは…!
そうして二人は目的の駅まで電車に揺られた
さ:ここが○○の家…
二人は○○の家の前に立っていた
○:じゃあ行こう
さ:う、うん
オートロックを抜け二人はいよいよ玄関前まで来ていた
○:じゃ、じゃあどうぞ~…笑
○○がドアを開け照れ隠しのために笑いながらさくらを招き入れる
さ:お、お邪魔します…
さくらはそう言って靴をしっかりそろえ○○の家に入っていく
○:散らかっててごめんね~笑
さ:いや、全然きれいじゃないですか~!
○:ありがと…笑
そんな話をして二人は同じソファに並んで座った
さ:な、なんか緊張しちゃいますね…笑
○:そ、そうだね…笑なんかこの家にさくらがいるって変な感じする…笑
さ:あんまりこの家に人入れないんですか?
○:うん、ほんとに仲いい人しかあんまり入れたくないかも…笑
さ:たしかにわかるかも…
○:今度さくらの家も行ってみたいな~…笑
さ:いや○○はまだそんなに仲良くないからダメ…
○:おい!笑
さ:冗談だって笑いつでも来ていいよ?笑
○:お、おう…
神様、俺、今人生で一番幸せです…夢ならまだ冷めないで…
さ:あ~今日結構歩いたし眠くなってきちゃった…
そう言いながらさくらは○○の肩に頭を載せる
○:た、たしかに疲れたな…
な、なんですかこの状況は…ドラマ、映画でしか見たことないんですけど!?
さ:なんかこうやってしてるとすっごい落ち着く
○:うん、俺も…
そう言って○○もさくらの頭に自らの頭を載せた
さ:ふふ笑なんかこれカップルみたい…笑
○:たしかに…笑
そう言って二人は顔を見合わせて笑いあう
○: …。
さ: …。
見合ったまま少しの沈黙の中時計の針の音だけが鳴る
さ:しないの…?
さくらが沈黙を破り言う
○:え…?
さ:き、キス…
さくらは顔を赤らめながら言う
○:え、い、いいの…?
そう聞くとさくらは無言で頭を縦に振る
○:行くよ…
さ:うん…
チュッ
○○はさくらの肩を持ち優しくキスをした
さ:嬉しい…
そう言いながらさくらは微笑んだ
○:俺も…
そう言って○○も笑った
○:て、てか今日どうする?
○○は時計を見ながら言う
さ:え、どうするって…
○:結構時間遅くなっちゃったし…
さ:○○はこの時間から女の子を帰らせるような男なの…?
さくらはいたずらに笑いながら言う
○:い、いや、ぜひ泊まっていってください
さ:よろしい笑
推しとお泊りなんて私はなんて幸せな男なんでしょうか…
こうして二人は同じ家で夜を過ごした
○○とその推しの物語はまだまだ続く
To be continued…
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