『ギャルな私に厳しいお兄ちゃんは実はシスコンだった!?』
蓮:マジでその話やば〜いw
私は岩本蓮加
普通の女子高生?いや超ギャルな女子高生だよ〜!
珠:でしょ〜?wマジやばいよね〜w
この子は阪口珠美
蓮加と同じ超ギャルな女子高生だよ〜
蓮:は〜ていうかお腹すいた〜
珠:それな〜w学食行こ〜!
そう言って二人は学食にやってきた
珠:蓮加は最近✕✕君とどうなの?
✕✕君とは私が今気を寄せている男の子だ
蓮:ん〜なんかアピールできてないんだよね〜…
いくらギャルとはいえ恋愛となるとただの年頃の女の子なのだ
珠:え〜wギャルなんだからガツガツ行かないと〜w
蓮:いや、そうは言ってもさ〜…さすがに恋愛は勢いで行けないよ〜
珠:蓮加なんでそんなに恋愛は弱気なの?可愛いから自信持ちなよ〜w
蓮:そうなのかな〜…
恋愛に関してはまったくギャルのノリがでない蓮加
珠:そういえば蓮加のお兄ちゃんはどう〜?全然変わってない?
蓮:あ、〇〇?全然変わってないよ。いっつもギャルやめろやめろうるさい
私には〇〇という兄がいる
珠:そうなんだ〜wウケる〜w
蓮:ていうかなんで珠美そんなこと気になるの?
珠:え〜wだって〇〇さんかっこいいし蓮加との絡みなんか好きなんだよね〜w
蓮:まあ顔だけはいいけど…それ以外は本当にうざいんだからね
珠:顔がいいのは認めるんだw蓮加は〇〇さんのこと嫌いなの?
蓮:だいっきらいだよ!本当に毎日毎日うるさいんだもん…!
蓮加がヒートアップする
珠:お〜ちょっと落ち着いて落ち着いてwきっと〇〇さんも蓮加のこと好きで言ってるんだよwほらシスコンってやつ?w
蓮:〇〇が私のこと…?いやないないないないない…
珠:なんでそんな言い切れるのよ〜w嫌いだったら言ってくるんじゃなくて放っておくと思うよ?
蓮:それはそうだけどさ…
珠:でしょ〜?
蓮:でも…!わざわざ事あるごとに私の話し方とか注意してくるんだよ?
珠:まあ傍から見るとちゃんと言ってくれる優しいお兄ちゃんに見えるけどたしかに自分が言われたらちょっと嫌かもw
蓮:でしょ〜?ほんとに疲れるんだから…
珠:まあ何言われても気にしないのがギャルだからね〜w
蓮:まあそれもそうだねw
最後はギャルらしく笑って済ませた
蓮:はぁ〜今日も疲れたなぁ〜…今日のご飯なんだろ
学校を終えた蓮加は家に帰ってきていた
蓮:ただいま〜
蓮母:あ〜おかえり〜
母に帰ってきたことを知らせ自室に行こうとしていた
〇:おい蓮加、そんな靴下学校に履いて行くなって言っただろ
すると〇〇が蓮加のルーズソックスについて言及してきた
蓮:も〜何回言ったらわかるの?女子の間だとこれが可愛いの!
〇:可愛かったらなんでもいいのかよ、そんなだらっとした靴下履いて、スカートも短いし…
蓮:女の子はかわいいのが一番でしょ!?それにスカートのことまで言ってくるなんてなんなの!?そんなとこ見てる〇〇変態じゃないの!?
〇:な!?お、お前な自分の兄貴に向かって変態とか何言ってんだよ!
自らのことを変態呼ばわりされ思わず大きな声〇〇
蓮:だってそうじゃん!普通のお兄ちゃんは妹のスカートまで見てないし言ってこないよ!
〇:そ、そんなんわかんないだろ!見たことあんのか?
蓮:だいたいなんでそんなに私にあれこれ言ってくるの?自分の妹がかわいいって言われたら嫌な気しないでしょ
〇:嫌な気とか…そ、そういう問題じゃ…
ここで蓮加は学校での珠美の言葉を思い出す
"きっと〇〇さんも蓮加のこと好きで言ってるんだよwほらシスコンってやつ?w"
蓮:じゃあなんでよ…もしかして〇〇ってさ…
シスコンなの?
〇:は、はぁ!?お、お前な、なに言ってんの?
〇〇が明らかに動揺したのがわかった
蓮:うわ…やっぱそうなんだ…w お兄ちゃん私のこと好きなんだ…w
〇:ち、違うって…!
蓮:だから自分のかわいいかわいい妹ちゃんのこと他の男に取られたくないから色々言ってきてたんだ〜w
〇:お、お前な…!
蓮:図星でしょ〜?w
〇: …。
必死に言い返していた〇〇もついに黙ってしまった
蓮:そう考えるとなんか可愛く感じてきたな〜w今まではウザいとしか思わなかったけど…w
〇:あ、あのなぁ…妹のことが嫌いな兄なんていないんだよ…
蓮:嫌いじゃないとかじゃなくて好きでしょ〜?w
〇:あ〜もう!好きだよ!
とうとう〇〇は言った
蓮:ほら〜やっぱそうじゃ〜んw最初からそう言ってくれればよかったのに〜w
〇:言えるわけないだろ…
蓮:まあこれでこれからは蓮加が主導権握れちゃうね〜w
〇:くっ…
〇〇はやってしまったというようなリアクションをする
〇:あ、あのさ…れ、蓮加は彼氏とかいるのか…?
蓮:なんか久しぶりに普通に話しかけてきたよね〜w
〇〇が蓮加に話を振るのは本当に久しぶりのことだった
蓮:まあいないけど、好きな男の子はいるよ〜?もし私に彼氏ができちゃったら嫉妬しちゃう?w
〇:いや…そういうわけじゃない…俺は本当に蓮加にはちゃんとした恋愛をしてほしいんだ…
蓮:え…?
〇:もし変な奴と付き合って蓮加が傷つけられるようなことがあったら俺は耐えられない…だからこそ今までもお前に色々言ってきたんだ
蓮:そうだったんだ…
今まで聞いたことのなかった〇〇の思いに驚く蓮加
〇:だからわかってほしい…うざかったかもしれないけどお前を思ってのことなんだよ…
蓮:お兄ちゃん…!
ギュッ
〇〇の言葉を聞いた蓮加は涙を流し〇〇に抱きついた
そして蓮加が〇〇をお兄ちゃんと呼ぶのは久しぶりのことだった
〇:ごめんな蓮加…
そう言って〇〇は蓮加の頭を優しく撫でた
蓮:いや私もごめん…お兄ちゃんのことなにも知らずに色々言って…
〇:いいんだよ…
〇〇と蓮加の気持ちがわかりあった瞬間だった
このことがあり〇〇と蓮加はとても仲良くなった
しかしこれからも今まで通り岩本蓮加はギャルであることは変わらない
シスコンで妹思いの兄を持つこと以外は…
end
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