『教育実習先の教師に恋してしまったのですが...』
○:はぁ~今日から教育実習か~…
俺は○○。普通の大学生だ
小学生の教師になりたい俺は今日から教育実習をする
○:楽しみは楽しみだけど怖い先生とかいたらやだな~…
今日は授業をする必要がない○○だったが怖い教師がいるかいないかとでは全く別の話だ
○:かわいい先生とかいたらいいな~…って何考えてんだよ俺…
淡い期待を寄せながらもそんな自分を抑え込む
○:ここか…
そんなことを考えていると教育実習を行う小学校に到着した
○:結構きれいだな
そんなことを言いながら校内に入っていった
○:えーっと職員室は…あ、ここか
コンコン
○:失礼します…!今日から教育実習させていただく○○と申します、よろしくお願い致します…!
教師:あ~○○くんよろしくね!えーっと○○くんは1-4だから…賀喜先生~
遥:は~い
"賀喜先生"と呼ばれとても容姿端麗な女性がやってきた
教師:この子、今日から1-4に教育実習に来る○○くん
遥:あ、○○くんよろしくね!私は賀喜遥香です
○:あ、よ、よろしくお願いします…!
教師:じゃあ賀喜先生○○くんのことよろしくね
遥:はい!
そうして教師は去っていった
遥:あれ○○くん緊張してる?笑
○:ま、まあ、してます…
もちろん緊張もあるが本当にかわいい先生が来てしまったことへの驚きの方が大きかった
遥:まあ、肩の力抜いて気楽に見ててね?笑
遥香は○○の肩に手を置いて優しい笑顔でそう言った
○:は、はい…!
○○は少しドキドキしてしまいながらそう答えた
遥:それじゃあ教室行こうか、トイレとか行きたかったら今のうちに行っておいて
○:あ、じゃあトイレ行ってきます
遥:は~い
○:ど、ドキドキした~…
一人トイレにきて小さく呟いた
○:まさか本当にあんなかわいい人が担当になるとは…
少し前に自分が言っていたことが現実になり驚いている○○
○:そろそろ行かないと…
そう言って○○はトイレをあとにした
遥:よし来たね、じゃあ行こうか
○:は、はい
遥:○○くんはなんで先生になりたいと思ったの?
○:人に教えるのが少し好きだったので…
遥:へぇそうなんだ!まあそう人は先生向いてるよね~
○:賀喜先生はなんで先生になったんですか?
遥:賀喜先生ってなんか堅いから遥香先生って呼んでよ!笑
○:は、遥香先生ですか?で、でも教育実習生と先生っていう関係なので…
遥:いいからいいから!クラスのみんなもそう呼んでるし!
○:わ、わかりました、遥香先生って呼ばせてもらいます…
遥:うん!それで先生になった理由だっけ?まあ人と触れ合うのが好きだったからかな~…
○:なるほど…僕が学生の頃に遥香先生みたいな人がいたら学校行くのが楽しみだっただろうなって思います…
遥:え?なんで?笑
○:い、いや、そ、その…
遥:ん?どうした?
○:い、いや…
○○から言い出したもののかわいいからという理由を言い出すことはなかなか出来なかった
遥:あ、教室着いちゃった笑またあとで聞かせて?
○:は、はい
遥:じゃあ自己紹介だけしてもらうね
○:わ、わかりました
遥:全然ラフな感じでいいからね!
○:は、はい!
ガラガラ
遥:は~い、みんなおはよ~!
生徒たち:遥香先生おはよ~!!!
生徒たちの元気な声が聞こえてくる
遥:今日はまずみんなに紹介したい人がいま~す!じゃあどうぞ!
○:皆さん初めまして!みんなといっしょに勉強するためにこの学校に来た○○です!皆さん少しの間ですがよろしくお願いします!
生徒たち:よ~ろしくお願いしま~す!
遥:は~い、じゃあ○○先生みんな覚えてね~!
生徒たち:は~い!
遥:それじゃあ今日の時間割は…
その後時間割、提出物の確認などを行った
遥:で、ここでAさんが100円使ったっていうのがわかりま~す
○:遥香先生すごいな…生徒みんなしっかりと授業聞いてる…
教室の後ろで遥香の授業を見ながら言う
遥:ここはよく出るので覚えておきましょ~う!
生徒たち:は~い!
○:俺まで引き付けられちゃうな…遥香先生にはアイドル的なものを感じるな…
遥香に思わず圧倒されてしまう○○
遥:それじゃあみんな手を合わせて頂きま~す!
午前中の授業を終えてようやくの給食だった
生徒たち:頂きま~す!
遥:○○くんよかったらどっかの班でいっしょに食べてあげて?
○:あ、わかりました
生徒A:○○先生こっち来て~!
○:あ、わかった!
生徒に呼ばれた○○は快く了承する
生徒B:先生授業の時にずっと遥香先生のこと見てたよね~!
○:そ、それは…!教育実習だからね…?
生徒に本当のことを言われ少し焦ってしまう○○
生徒B:な~んだ!○○先生が遥香先生のこと好きなのかと思った!
○:ち、違うよ…笑
笑ってごまかす○○
その後は生徒たちと楽しく話しながら給食の時間を終えた
遥:○○くん一日目お疲れ様!
○:ありがとうございます…!
一日の授業を終えた遥香と○○
遥:どうだった?
○:本当に勉強になることばっかりで良かったです…!
遥:ならよかった~!あ、そう言えば朝聞けなかったのって結局なんだったの?
○:あ…それは…
わかりやすく気まずそうにする○○
遥:ん?
○:い、いや、遥香先生優しいですし、めちゃくちゃお綺麗なので…
内心言ってしまったという後悔を少し感じる○○
遥:お綺麗って…笑うれしいこと言ってくれるじゃん…笑
○:ごめんなさい、変なこと言ってしまって…
遥:いや、全然嬉しかったよ~笑もっと言ってくれてもいいからね~!笑
○:え…は、はい…笑
底知れぬ明るさを見せる遥香に思わず笑みがこぼれてしまうまる
遥:それじゃあまた明日!
○:お、お疲れ様でした…!
遥:あ、そうだ!これ私のLINEのIDだから追加して!なんかわかんないこととかあったら全然聞いて~!
○:え、い、いいんですか?
遥:もちろ~ん!
○:じゃ、じゃあ…
そう言ってIDの書かれた紙を受け取った
遥:それじゃあまた
○:は、はい…!
そうして遥香は職員室に行ってしまった
○:まさかLINEもらうなんて…
予想外の展開にまだ少し驚いている○○
○:変なこと考えるなよ俺…
自分にくぎを刺す
○:まあでも教育実習楽しくなりそうだな…
まだまだ続く教育実習に期待感を寄せる○○であった
To be continued…
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