クズノと岡崎体育

今日は岡崎体育のライブを観にゼップオオサカに行ってきた。
スタート手前に着く予定だったが、職場が忙しく1時間近く残業し、着く頃には前半は終わっていた。

おれは普段ライブを観に行くとき、着いたらまずドリンクカウンターに行ってビールを頼むのだが、今日も同じようにビールを頼んで中に入るとそういう人は誰もまわりにいなかった。
メジャーはそういうもんなのか、ビール飲みながらライブ観たら楽しいのに、と思っていた。

いわゆる関係者席というところに通され、うわ、なんかむずむずする!と思いながら席に座って観ていたが、ライブを観ていて、自分の気持ちが前のめりになりすぎるのをおさえるような、肩に力が入りすぎてしまったような感覚だった。
身近な知っている人が大きな舞台でライブをしているのを観る事はいつまで経っても慣れない、親目線のようなダメ出しをしてしまいたくなる。
このあともツアーがあるらしいのでライブの内容自体は割愛するが、大きいホールならではの音響や照明、パフォーマンスが映えるライブだった。

ゼップオオサカに入るときに、終わったら席で待っていてくださいと言われたので、待っているとそのまま楽屋へ案内された。
多分今年初めて会ったのだが、会うたびに大きくなっている。気がするのではない。大きくなっている。
何も残らないくらいくだらん話をした。
多分ちょっと真面目な話もした。覚えてない。
身近な話もした、京都のベランダというバンドの新しいアルバムからMVになった、エニウェア、という曲がとても良いという事や、またギターを弾いて欲しいという事(あくまでも世間話なのでなにも決まってない)や、まあご飯でも行こやと話して帰った。

彼が岡崎体育という名前で活動し始めて間もない頃、the PARTYSと岡崎体育は出会った。
その頃全くの無名だった彼は、友達を増やしたいのか知らないが、すごく積極的に周りの人に話しかけていたような気がする。
おれはおれでこの人は面白い、仲良くなりたいと思い話しかけ、その場でその日発売になったデモ音源をCD-Rに焼いてもらい、ファーストコンタクトは終わった。
それからいつのまにか連絡先を交換し、いつのまにか楽曲に参加するようになり、逆におれたちの楽曲に参加してもらうようになった。
おれの家に遊びに来たり、ギターのレコーディングをしにきたり、かれこれ5.6年の付き合いになる。

忙しそうにしているが、未だに何かと気にかけてくれているのは素直に嬉しい。

彼は天才というより、努力型の秀才だ。
多分普通の人なら面倒くさがる事や、後回しにする事に対してちゃんと向き合っている人で、それに時間を惜しまない人なんだろう。
彼は不器用なので、人よりたくさん音楽を聴くし、人よりたくさん音楽を研究するし、人よりたくさんそれを自分のものにしている。
そこが5.6年前、岡崎体育として活動し始めた頃から何も変わっていない、彼は常に努力している。
あんなんおれ絶対無理やもん、精神おかしくなってまう。おれは無理です。
そんな彼の活動をかっこいいと思うし、尊敬する、これからもずっと応援している。

今日楽屋で、
「未だにおれのライブ観に来てくれんの、くっじゃんだけやわ、嬉しいわ」
と、言っていたがそうじゃない、昔からの知り合いはみんな応援してるよ、岡さん。
おれの周りは岡さんの事好きな人しかおらんよ、頑張ってください、ずっと応援してます。

彼の活動に携われている事を誇りに思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?