the PARTYSと点珈琲店の在り方

不定期に更新していこうと思っていたけど、今日は残しておきたい出来事があったので書くことにした。

今日は仕事が休みだったので、昼くらいまで寝た。
そのあとだいすけとあらみと新大宮駅で待ち合わせし、ふーちゃん夫婦が3月末から始めた喫茶店"点珈琲店"に行ってきた。
場所は三重県名張市、最寄駅でいうと赤目口駅という、奈良や大阪に住んでいる人はあまりピンとこない田舎にある。
赤目四十八滝が有名らしいが、ふーちゃんに出会うまでは全く知らなかった。

駅から少し歩いた中にあり、元々郵便局だったらしいその店舗は日常の景色に溶け込みながらも、凛と佇んでいた。
メンバー誰かがふーちゃんに連絡してるやろ、と思っていたのだが、メンバー全員がそう思っていたらしく意図せずサプライズ訪問という形になった。
入口のドアを開けた時のふーちゃんの驚いた顔には少し笑ってしまった。
今日は平日ながらもお客さんが多く、少し慌ただしい雰囲気だったので申し訳なさもあったが、まあおれら客やしそんなん知らん、と思い席に座った。
コーヒーは好きだがあまり味の違いはわからないのでアイスコーヒーを注文し、ガトーショコラも食べた。
身内贔屓関係なしに、今まで食べたガトーショコラで1番美味しかった、これがガトーショコラか、と思った。
もちろんアイスコーヒーも美味しくいただき、ふーちゃんと旦那さんと談笑していると閉店時間に。
するとふーちゃんが「せっかくやしみんなでご飯に行こう、店閉めるまでちょっと待ってて」というのでその後みんなでご飯に行った。
ご飯を食べながら昔話やみんなの近況報告も語り合い、さらっと解散。
ふーちゃんの旦那が知らない間に会計を済ませていて、こういう漢(おとこ)になりてえ!と思った。

名張から奈良へ帰る車でサカナクションを聴きながら、おれらの在り方を考えた。

大阪の専門学校で出会い(だいすけは中学からの同級生)、最初は趣味で始めたthe PARTYS。
活動しているうちにみんな熱が入り(おれは熱が入りすぎて専門を中退、おとんおかんすまん)、ただ漠然と音楽で飯を食いたいと思いながら活動。
しかし思うようにいかず、いろいろ悩んでいたところふーちゃんが結婚、そして活動がスローペースになった。
活動がスローペースになるまでにいろいろな過程があったが、解散や脱退よりこのメンバーで継続していくことを選んだ。
そして先月ふーちゃん夫婦がお店を構える事になり、スローペースになったバンド活動が、より困難になった。
あのとき音楽で生きていくと思ったおれが今の状況を見ると、どう思うだろうか、悲しさ悔しさ、いろんな感情が芽生えるに違いない。
しかし今の状況に関して、今のおれが納得しているのは間違いない、むしろふーちゃんに護る人、場所があり、とても嬉しく思う。
あの子の声に魅せられたおれは、声だけでなく、あの子の生き方、佇まいにも魅せられている。
あの子が生きていく場所、続けていかなければならない事が出来た今、残されたおれたちはあの子が帰ってくる場所を守り続けていかなければならない。
どうなろうとも、あのとき専門学校で出会ってしまったこの4人家族は、一生共に日々を刻んでいく運命にあるのだと思う。
いつだっておれたちはおれたちであり続ける為に、日々の暮らしを音楽に溶かしていきたい、そう思った。

奈良に帰ってきて、だいすけと奈良の大学の軽音部の子と軽く飲み解散。
今日は有意義な1日だった。
明日からまた頑張ろうと思う。

the PARTYSは人にも時代にも左右されず、凛と風を切って進んでいく。

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