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U-18 プリンスリーグ 関東2部 國學院久我山高校 vs 三菱養和SCユース (2024.5.12)

1か月前から観たかったカード

今年こそはプリンスリーグを観戦すると去年から心に決めて、3月頃からスマホで日程を調べる毎日。
4月になってホームページを見てみると、今年度の対戦カードが更新されており、この2チームの対戦予定が目に飛び込んできました。
久我山のホームゲームなので、会場遠いかな~と思っていたら、なんと赤羽スポーツの森公園競技場。やった、自転車で行ける!
ということで、当日夕方自転車を走らせ、いざ「赤スポ」へ!
キックオフ20分前に赤スポ入りしましたが、チーム関係者、保護者、見学の高校生などで、スタンドはほぼ超満員。
何とか席を確保できましたが、これがプリンスリーグなんだなと。

「美しく勝て」をスローガンに掲げる「文武両道」の代名詞

グラウンドに目を移すと、選手たちはウォーミングアップ中。
まずは、ホームチームの國學院久我山高校サッカー部ですが、昨年度から参入したプリンスリーグ関東2部に残留。22年度の高校サッカー選手権で、優勝校の岡山学芸館高校を苦しめたのが印象に残っています。
23年度は、東京都予選の準決勝で帝京高校を破り、2年連続選手権出場かと思いきや、決勝で早稲田実業の前に屈し選手権出場はならず。
狭い地域でのボール回しで局面を打開しゴールに向かっていくサッカーで、プリンスリーグ1部昇格を目指しています。

「和の精神を養う」東京街クラブの雄、三菱養和

対するアウェーチームは、サッカーをやっている人であれば一度は名前を聞いたことがある三菱養和(ようわ)サッカークラブ。
育成年代の環境が整い、チーム選びに色々な選択肢が出てきた今もなお、「養和でサッカーがしたい」と思う2種、3種、4種のプレーヤー、「養和でサッカーをさせたい」という保護者は多いでしょう。
現役日本代表の中村敬斗、相馬勇紀両選手をはじめ、数多くのJリーガーを輩出している東京屈指の強豪クラブです。

華麗なパスワークでゴールに迫る久我山

風が強くなってきた中でのキックオフ。前半風上に立った久我山ですが、「美しく勝て」を体現しながら、ショートパスをつないでゴールに迫っていきます。
3対1の局面を作り、狭いスペースでも正確なパスワークとダイレクトプレーを繰り出していくのですが、それが小気味よくてスローガンの通り「美しい」です。3人で作るトライアングルの距離感も良く、選手みんなが同じようなテクニックの持ち主で、練習を積んでいるのが分かるくらい、出してと受け手の呼吸がいいなと感じました。
そのショートパス主体の攻撃の中で、DFラインの裏にスペースを見つけると、すかさず背後にボールを入れ、抜け出したFWがGKとの1対1を制して、見事先制に成功します。

個性に溢れ、個の能力が際立つ三菱養和

久我山の術中にはまり先制されてしまった養和は、DFラインからじっくりビルドアップをしながら、縦パスを入れる機会をうかがいゴールに迫っていきます。
驚いたのが先発の2トップ。テクニックが高くドリブルがうまい10番の選手と、フィジカルが強くスピードのある9番の選手は、個で局面を打開できるだけの力があり、久我山ディフェンスも一人では対応しきれず、複数人で何とか止めていました。
そんな展開が続くなか、左サイドのつなぎから、逆サイドにいた9番の選手がフリーになり、ゴール左隅に同点弾を叩きこみます。同点に追いついた後は、2トップを中心の養和が攻める展開に。
やっぱり、スピードとパワーがある選手はわくわくしますね。9番の選手にボールが集まるたびにスタンドが湧いていました。ただ、勝ち越すことはできず1-1で前半は終了。

後半は一進一退の攻防⇒個で勝った(?)養和の力勝ち

プリンスリーグのレベルの高さに興奮しっぱなしのハーフタイム。
わくわくが止まらない中、後半開始。前半同点に追いついた勢いそのままに、序盤は養和が攻める展開。何度も久我山ゴール前に迫るも、久我山も体を張ったディフェンスで何とか食い止めていました。
養和が勝ち越すのも時間の問題と思っていた中、勝ち越しゴールを挙げたのは久我山。14番の選手が中央から右サイドまで突破し、ゴールラインぎりぎりでクロス。これがフリーの味方選手にぴったりと合い、久我山が再びリードをする展開に。機を見た14番の選手の上がりは、「さすがキャプテン」という見事なものでした。
このまま2-1時間帯が長く続けば、久我山が逃げ切る展開になったかもしれませんが、養和がすぐさま同点に追いつくと、その5分後くらいに追加点を挙げて逆転勝利。養和の3点目は、前半の同点ゴールと同じような形で、サイドからの攻撃に対し、逆サイドの選手がフリーになってしまい、そこを突かれた失点となりました。

レベルの高い好ゲームを観戦できたことに感謝

1試合見ただけで何を言っているんだ、と言われてしまうかもしれないですが、ゴールまでの道筋がチーム全体で統一されている久我山と、個性あふれる選手を融合させてチームを作る養和と、どちらのチームも特色が合って、90分間があっという間に過ぎていきました。
1か月前から予定を決めて観に行ってよかった。本当にレベルの高い試合を見せてもらって、両チームの選手たちに感謝です。
このデビュー戦だけで終わらず、今シーズンはもう2、3試合観に行きたいなら~。家族孝行して、みんなから許可をもらうかな。
ナイスゲームをありがとうございました!今後の両チームの活躍を期待しています。

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