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東京カップ2次戦 準決勝 南葛SC vs SHIBUYA CITY FC (24/3/17)

サッカー観戦しやすい暖かい気候になってきました。
Jリーグ以外のカテゴリーの試合をたくさん観戦したいと意気込んだものの、これまでの実績はわずか1試合。
観に行ける試合はないかな~、と携帯を見ていたら、先月観戦に行った東京カップの続きの試合が開催されるとの情報が。
しかも、今年一度は観に行きたいと思っていた南葛SCの試合。
居ても立っても居られず、息子のサッカーの試合の後、かみさんに時間をもらって(半ば強引にですが)、東京都清瀬市にある清瀬内山公園サッカー場に車を走らせました。

スタンドは満席。ここまでの注目度とは。

キックオフは13:30。試合開始直前にサッカー場入りしたのですが、簡易スタンドは超満員。人数にして1000人は超えていたでしょうか。
キックオフ直後に会場入りしたのですが、正直簡単に席が取れるだろうと高をくくっていたので、この試合の注目度に驚きました。

レジェンド、元Jリーガーの競演

しかし、よくよく考えると注目度の高さは当たり前でした。
南葛SCは、日本サッカーの常識を覆したレジェンド、風間八宏氏が今年からチームを率います。メンバーも、元日本代表の稲本潤一選手、今野泰幸選手に加え、和製メッシの異名を誇った大前元気選手、ガンバ大阪、大宮アルディージャ、横浜F・マリノスなどでプレーした下平匠選手と豪華な陣容です。
対するSHIBUYA CITY FCも、アンダー世代の元日本代表である増嶋竜也氏が監督で、今年からJ1リーグ通算100得点超えのストライカー、渡邉千真選手が加入するなど話題豊富なチームです。
この2チームの対戦が無料で見られるのであれば、コアなサッカーファンでスタンドが埋まるのもうなずけます。

一進一退の攻防が続く中、南葛SCが先制し折り返し

関東1部に属する南葛SCと東京都1部に所属するSHIBUYA CITYなので、レベルの高さは言うまでもなし。球際も激しく一進一退の攻防が続いていましたが、前半終了間際にコーナーキックの流れから、南葛SCの背番号17佐々木達也選手の豪快なハーフボレーシュートが突き刺さり、南葛SCが先制。いや~、このハーフボレーのスピードがものすごかった。文章だと伝わりずらいですが、野球のライナーのようなスピードでSHIBUYA CITYのゴールに吸い込まれていきました。

このまま1-0で終了?と思ったら後半ロスタイムにドラマが。

南葛SCがリードで折り返した後半ですが、ハーフタイムに選手を変えてきたのは南葛。ボランチに今野泰幸選手を投入し、守備の強度を高めてきました。ただ、この日の彼のプレーは、レフェリーとの相性が悪く、チャージがことごとくファウルに。イライラが募ったのか、後半35分くらいに2枚目のイエローカードをもらいまさかの退場。それでも、10人で体を張って守備に奮闘し、このままタイムアップかと思ったラストプレー。SHIBUYA CITYの9番政森選手と南葛SCのDFがもつれて倒れました。このプレーに、レフェリーの判定は、SHIBUYA CITY FCへのPK・・・。
ペナルティーエリア付近で観戦していた私の感覚では、どちらかというと政森選手のファウル、しかも起こった場所もエリア外だったのですが、南葛SCのファウルという判定に。ピッチ内の選手はもちろん猛抗議。退場してスタンド付近で見守っていた今野選手が、私の後ろから「ないない、絶対PKじゃない」と言いながら、味方選手にさらなるアピールを促しましたが、判定は覆らず。このPKを政森選手が沈め、試合はPK戦に。

PK戦を制したのは南葛SC。大前選手はやはり別格。

ラストプレーでの同点劇に、南葛SCに動揺が走ったのは間違いないと思いますが、迎えたPK戦ではGKの外山選手が見事なセービングを見せ、4-1で南葛SCが勝利。東京カップ2次戦の決勝に駒を進めました。退場した今野選手もホッとしたでしょうか。
試合を通して、実力は伯仲していたと思います。元日本代表、元Jリーガーのプレーはもちろん、その他にもJリーグのアカデミーや、強豪高校でプレーしていた選手もいるので、ボールさばきもうまく、球際も激しかったでし。
その中でも別格とも言える違いを生み出していたのは、やはり大前選手ではないでしょうか。30代後半になりましたが、運動量もそこまで落ちていない印象を受けましたし、何といってもボールキープが別格です。小柄な体でもボールを収める技術はピカイチ。多少のプレッシャーでは簡単にボールを取られません。味方選手からのくさびのパスをダイレクトではたいて、もう一度受けようとするプレーだったり、セットプレーのキックの精度であったり、まだまだJリーグでも通用するプレーヤーだと再認識しました。
こういう選手がこのカテゴリーに来てプレーしてくれること、そしてその試合が無料で観戦できること(お金を取った方がいいですよ)が本当にありがたいと思った一日でした。
春も訪れ観戦しやすい気候になってきましたので、今度は関東リーグの公式戦、東京都リーグの公式戦日程をチェックして、この2チームの動向を追っていきたいです。

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