短歌レビュワー

要はLiLiCoの短歌バージョン。noteで短歌を発表している人のレビューも勝手にやり…

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要はLiLiCoの短歌バージョン。noteで短歌を発表している人のレビューも勝手にやります。

最近の記事

なべとびすこさんの短歌感想

なべとびすこさん(https://note.com/nabetobisco/n/n24dc6bf1cb7a)の短歌のうち、好きだったものに感想を書きました。 結構好きな歌が多くて、ちょっと興奮しながら書いています。 (1) 咲いているだけで咲き誇るだなんて僕らは呼吸じゃ生き誇れない これは本当にそうですね。共感の歌です。 人間は、どうしても生きる意味を求めてしまう。そんなものはないと頭ではわかっているのに、探してしまう、というテーマ自体は、普遍的です。 また「生き誇る」と

    • AYAKA_Sさんの短歌感想

      AYAKA_Sさん(https://note.com/madokana0523)の短歌の中で好きだったものに感想を書きます。 (1) 手さげからリュックに変わるもし君がだめって言うなら考えがある だめって言ったら一体なにをされてしまうのか、緊張します。 バッグを変えるだけのことに対して「考えがある」という意気込みのテンション感が明らかに過剰であり、その落差で、日常的なシチュエーションなのに非日常感が出ていて、面白いと思いました。 (2) これだから恋愛はろくなことがない

      • カナヱさんの短歌感想

        カナヱさん(https://note.com/kanisan_peace/n/nf3d4ee36047e) の短歌の中で好きだったものに感想を書きます。 (1) アイライン失敗した日はいつもより「好き?」と多めに尋ねてしまう 男からは絶対に出てこない視点なので、面白かったです。 失敗とか成功とかあるんですね。 (2) ほんものの白石麻衣だ(眼球の白目の部分がすんごく白い) 肌が白いとか顔が小さいとかじゃなくて、白目が白い。 しかも白目なんて誰でも白いんだけども、白石麻

        • 角川短歌7月感想2

          角川短歌7月に掲載されている歌の中で好きなものの感想です。 ・島田修三「ちあきなおみの気分」 お父さん、どうよ、どうよと鉢を抱き俺に見せにき可愛かつたんだ 子供を可愛いと思う気持ちがあふれていて、素直な可愛い歌だと思った。 鉢の中身がなんなのかはわからないが、大事なのは「どうよ、どうよ」の可愛さ、無邪気さなので、重要ではないと思った。 ・松平盟子「100日の孤独」 五年間の婚をほどきし日と同じ三叉路見渡す位置に立ちおり 「婚をほどきし」という表現が非常に良いと思った。

        なべとびすこさんの短歌感想

          窪田悠希さんの短歌感想

          窪田悠希さん(https://note.com/ykbt/n/n24c343d7350b) の発表されている短歌の中で好きだったものの感想を勝手に書きます。 (1) ひさしぶりって言われてさびしい そっちから誘ってくれたことはないのに すごく微妙な、言葉にならない、あえて言葉にされることの無い感情が表現されている歌だと思いました。簡単に言ってしまうと片思いということになりますが、片思いというのは、こういう瞬間瞬間の傷つきの連続だということを思い出しました。 私はこういう、

          窪田悠希さんの短歌感想

          角川短歌7月感想その1

          角川短歌に載っていた歌の中で好きだった歌に対する評です。 ・大島史洋「レンズの光」 (1)だんだんと命令口調になる妻と共に過ごしてこの五十年 結婚して長い人にとってはなんともないあるあるの歌なのかもしれないが、未婚の私としては、50年かけてだんだん横柄になる妻への呆れや、経った月日、共に過ごした時間を愛おしむような、一言では表せない実感が込められているように感じた。 短歌においては、この「一言で表せない実感」が伝わってくる歌は、いい歌だと思う。しかもその実感がポジティブな

          角川短歌7月感想その1

          デカルト「方法序説」感想。常識に囚われず考えるための4つのルール。

          「デカルト?知ってるよ『方法序説』でしょ?『我思うゆえに我あり』でしょ?でも、それ以外はよくわからないです」でおなじみデカルトさんの「方法序説」について、方法序説で書かれている内容と、調べた結果を交えつつ感想を書きます。 ・デカルトってそもそもどんなひと? フランス人です。本名は「ルネ・デカルト」。「ルネ」はなんとなくフランスっぽい感じがしますね。その通りで「ルネ」はフランス語圏の男性の名前です。 1596年生まれで、その時日本は慶長元年。豊富秀吉の時代です。すぐに関ヶ原の

          デカルト「方法序説」感想。常識に囚われず考えるための4つのルール。

          めちゃくちゃ面白いソクラテスの人生をざっくりまとめてみた

          (1)神様の言葉を自分で検証してみるソクラテス ソクラテスは紀元前399〜469年ごろ(よくわかっていない)、現在のギリシャのアテネらへんで生まれました。 ソクラテスの父親は石工職人、母親は助産婦として働いていました。 (意外に普通のご家庭に生まれているんですね) ソクラテスは、哲学っぽいことをやり始める前は、実は重装歩兵としてお国のために戦争に参加していたりもしました。(これも意外ですね) 哲学者(という言葉が当時はなかったかもしれませんが)っぽい活動を歳を取ってから

          めちゃくちゃ面白いソクラテスの人生をざっくりまとめてみた