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2020年ワクワクしたものを振り返る(主にビール)

今年はずっと家で仕事をしてた。思いがけない出会いが生まれにくくなり、ワクワクする瞬間が減ったなあと感じる。

そんななかでも、とくにワクワクしたあれこれを振り返り、素晴らしい1年だったと2020年を締めくくりたい。

【1月】KOHHの引退ライブ

多摩美の友人でセットデザイナーの大場くんが誘ってくれて、KOHHのワンマン公演『KOHH Live in Concert』を観た。KOHHが「次回作をもって引退する」と宣言するから会場のヘッズがどよめいた。

KOHHはバンドセットでギターを弾いたり、オーケストラをバックにラップしたりしていて、日本人でこれをやりきれるラッパーはこの人くらいだろうなあと思った。映像演出はライゾマティクス。スクリーンに、レーザーみたいな光でリリックを投影する手法がカッコよかった。ライブを、HIP HOPというかアートに昇華している。

公演後、奥渋の「おいちゃん」という焼き鳥屋さんで飲んだ。私は昨日恋人からプロポーズをされたんだ、という話をして大場くんを驚かせた。人生が進んでいくね、としみじみ話した。

【2月】台湾でビール行脚

まだ東京では新型コロナウイルスの対策でマスクを着けている人は少ない時期。不安があったものの、私と夫はマスクを着けて台湾に滑り込んだ。

旅の目的は、もちろん美味しいビールを飲むこと!台北のOrigin Spaceという宿に泊まった。1階は雑貨屋さんになっていて、部屋はモダンで可愛い。そこからまっすぐ歩いて約5分のところにミッケラー台北がある。

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渋谷のミッケラーは暗くてムーディな雰囲気だけど、台北は明るくてカジュアル。バレンタインデーだったので、チョコレートスタウトを飲んだ。雑誌『POPYE(台湾特集)』が置いてあり、パラパラ眺めていたら台湾ではモチモチする食感のことを「Q」と呼ぶと書いてあった。かわいい。

2日目に行ったのは、今年神楽坂に直営店がオープンしたTAIHU BREWING。照明がおしゃれで若者が多い。ビールは金柑とか桃とか、フルーツ系に力を入れている印象。ビールが苦手な人でもチャレンジしやすそう。来年は神楽坂のお店にも行ってみたい。

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あとは、ZHANGMEN。タップ数が多く、様々なスタイルのビールが飲める。オーナーが相当なビールマニアなんだろうなあ。6種の飲み比べセットを頼んで楽しんだ。また行きたいお店。

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【3月】酒飲みの天国「唐木屋」で昇天 ★2020年BESTワクワクで賞

東急世田谷線沿線に住んでいる写真家の友人のところへ、結婚記念写真を撮ってもらう打合せに行った。その帰り道、西太子堂にある酒屋「唐木屋」に立ち寄った。

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この酒屋さんが衝撃的で、私の好奇心をぐるんぐるん掻きまわした。店内に足を踏み入れると、暗い。お酒にとって光は天敵だから、人間より酒優先のライティングは酒屋としてしかるべき態度である。会員登録をすると、店内で「試飲」ができる。食べ物の持ち込みも可。

何がすごいって、樽生クラフトビールの品ぞろえ!普通のクラフトビール屋さんで飲むのと違って、「あくまで試飲」というストイックな雰囲気が好き。昨日(12/30)行ったら、「燗(かん)ビール」と称して、バーレーワイン(直訳で麦のワイン。熟成してアルコール度数が高い濃厚なビール。)のお燗をさせてくれて楽しかった。お酒って温度で風味が変わるから面白い。ビールだけでなく日本酒も豊富で、もちろんこちらも試飲ができる。週1で通いたい酒屋。

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【4月】在宅勤務 feat.デリバリーグルメ

緊急事態宣言を受けて、在宅勤務になった。自分がつくる料理の味に飽きて、ウーバーイーツやお取り寄せグルメを利用するようになった。この頃は幡ヶ谷に住んでいたから、代々木上原や下北沢周辺の気になるお店のテイクアウトができたのも楽しかった。以下より印象的だった3品をご紹介。

・sioのお弁当

Twitterで名前をよく見るなあと気になっていたsio。宅配メニューはお弁当かバインミーを選べて、お弁当を注文してみた。素朴でヘルシーな味わい。

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・negombo33(高円寺)のラムキーマカレー

大学生の時、東京ピストルの草なぎさんが教えてくれて、当時所沢にしか店舗がなかったnegombo33へわざわざ食べに行った思い出がある。今や、高円寺の店舗、そしてウーバーイーツで注文ができるなんて!超おいしいカレー。

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・王子サーモン

Twitterで王子サーモンの公式アカウントが「売上がやばい」とツイートしているのを見かけて、応援の気持ちを込めて購入。サーモンはサラダにのせるだけで、サラダの格をぐっと上げるからすごい。柿に巻いてもうまい。

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【5月】渋谷区役所で映え婚

他の役所はどうなのか知りたい。渋谷区役所はテンション高めのフォトブースが設けられていて、入籍の記念写真をばっちり撮ることができる。ギラギラした照明、「祝」や「私たち結婚しました」の文字が書かれたフォトプロップス、カメラマンとして慣れた手つきで撮影してくれる警備員さん、映え写真を全力で演出してくれた。

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【6月】世田谷区に引っ越し

夫と暮らす新居に引っ越した。両親以外の人と暮らすのは初めてなので、どうなるかなと思ったけど、違和感なく毎日が過ぎていて面白い。引っ越しは、天才画家のおっちーとソーシャルバーPORTOのオーナーの喜屋武ちゃんが手伝ってくれた。二人にはいつもお世話になっていて、感謝しかない。来年も宜しくね!下の写真は、引っ越し作業中のおっちーと喜屋武ちゃんのベストショット。かわいい。

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【7月】屋久島の野生酵母で作ったビール「SENJU」

ビール好きを公言していたおかげで、結婚祝いにビールをたくさん頂いた。毎日色んなビールを飲めてハッピーの極み乙女でした。そのなかで、とくに印象に残ったビールは、屋久島のブルワリーCatch the Beerの「SENJU」。屋久島の野生酵母「屋久島千寿天然酵母」を使っているそうで、屋久島の生命力を感じる味がした。また飲みたいなあ。

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あと、写真家の友人・飯本貴子さんからもらったシードル「リンゴリらっぱ」もとっても美味しかった。りんごの旨味がぎゅっと詰まったお酒。最近、シードルがじわじわ流行っている気がする。

【8月】Tokyobikeのビール色の自転車

近所を開拓するために自転車が欲しくなった。何をきっかけに知ったのか忘れちゃったけど、Tokyobikeの自転車が可愛いことを思い出して、売っているお店を調べた。豪徳寺にniente(ニエンテ)という直営店があることが分かり訪問。

女性向けにデザインされた「TOKYOBIKE LITE」を迷わず選んだ。スカートでもまたぎやすいところが良い。色はビールっぽいマスタードにした。可愛くて乗りやすくて、今年買って良かったもののひとつ。

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あと8月は、ブリヂストン美術館改めアーティゾン美術館で観た鴻池朋子「ちゅうがえり」展がすごく良かった。展覧会で他の作家と作品を展示することについて「考えが違って形がかみ合わなくても、まあしょうがないけどここに一緒にいるか、という眺めです」といった文章が置いてあり、自分を手放して流れに身を委ねることで違う景色が観れることってあるよなあと思った。

【9月】東京のポートランド!狛江の和泉ブルワリー

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狛江にある和泉ブルワリーはクリエーティブな手作り感溢れるブルワリーで、夫は「西海岸みたいでカッコいい!!!」とすごく興奮していた。私はSpice Lagerを飲んだと思う。スッキリのなかにスパイシーさがあって、とても美味しかった。絶えず近所の人がビールを買いに来ていて、羨ましくなった。

【10月】カラオケ店のなかに佇む、ビール愛あふれるビール屋「BEER VOLTA」

BBQをしようと、那須へ行った。どこかでビールを仕入れたいねと調べて出てきたのが「MELODY LAND」。カラオケ店である。

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本当にこんなところでビールが買えるの?と恐る恐る店に足を踏み入れると、ドーン!!!都内でもなかなかお目にかからない品ぞろえのビールがずらり。カラオケ店のなかに「BEER VOLTA」というビール屋さんが入っていた。

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店主の方に話を聞くと、ビール好きが高じてカラオケ店のなかにビール部門を立ち上げたんだとか。ECでの売り上げがメインだそう。オススメしてもらったビールのなかから、6本くらいお買い上げ。北海道HOP KOTANの「flower song」がとくに好みだったなあ。

10月は、映画「浅田家!」を観て、ものすごく感動した。現役の写真家が嵐の二ノ宮くんによって演じられ、写真好き以外の人たちにも知られるなんて夢がありすぎる!しかも、赤々舎の姫野さん(私が好きな写真集を多く出している出版社の社長。『本をつくる 赤々舎の12年』で姫野さんの人柄を知ることができる。良書。)まで登場人物として出てきたのは「わっ!」って声出た。インディースピリットをメジャーでやれるプロデューサー小川真司さんの手腕よ。この映画を観て、写真家を目指す若者がいるんだろうなあと思うと胸が熱くなる。

あと、宇都宮美術館で観たミロコマチコ展も最高だった。甲斐啓二郎さんの写真集『骨の髄』もカッコよかったなあ。どちらも、どくどく血の通った肉体を感じる表現。

【11月】竹下通りにベアードビールの直営店があることを知る

原宿のメインストリート・竹下通り。横に入ったところにベアードビールの直営店があることをやっと知る。もっと早く気づきたかった!仕事で原宿に通っていた時期があるんです。

幅広いスタイルのビールを作っているから、飲み比べセットがあって嬉しかった。どれもしっかり個性があって美味しい。実直!って感じ。また行きたい。

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11月に観た展示だと、曳舟にあるトウドギャラリーで観た「還る絵」展がすごく良かった。画家としても活躍する綱田康平さんが企画した、5名の作家さんによるグループ展。マメイケダさんや村松佑樹さんといった画家と一緒に、型染め作家の宮入圭太さんを呼んでいるところがすごい。

宮入さんは東京民藝協会の会合で作品を見せていただいたことがあった。素朴で力強い形を生み出せるカッコいい作家さん。いつか作品を欲しいなあと思っている。残念ながら、この展示で飾っていた作品は非売品。いつか!

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【12月】Go Toトラベルで富山のワイナリーSAYSFARM

12/14、Go Toトラベルが来年1/11までの利用停止を発表。その前日に、Go Toトラベルで富山へ行き、ワイナリーSAYSFARMでランチをした。

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ランチコースは事前の予約が必須。メインを魚か肉か選べて、魚にした。コースで最初に出てきたのは白菜のスープ。まず盛り付けがカッコいい。店先の落ち葉は自分がこんな風に活用されるなんて思わなかっただろう。

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富山・氷見で獲れた寒ブリは、低温調理によってベーコンのように旨味がぎゅっとして、もっちりとした歯ごたえ。ブリブリのブリ、とっても美味しかった。

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そしてワイナリーだから、当然ワインが美味しい。私はロゼとソーヴィニヨンブランを飲んだ。夫は運転手なのでノンアルのスパークリングワイン。

ワインは詳しくないけれど、丁寧で身体にすっと馴染むワインだなあと思った。通販で購入できるので、また特別な日に飲みたい。


以上、2020年にワクワクしたあれこれでした。嬉しい日も悲しい日も、ビールと共にあった1年だった。今年はビアテイスターの資格も取ってみたことだし、来年はもっと自分が飲んだビールに向き合って記録、発信していきたいと思う。

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