空き地、ドブ川、田んぼ

70年代の二俣川にはドラえもんやサザエさんで日常的に行われている風景があった。

空き地、つまり大人的に言えば公園ではなく一時的な資材置き場だったり有休地があり、そこへ柵を越え勝手に入り遊んだ。実家の酒屋はサブちゃんこそいなかったが頼まれれば家まで配達した。子どもの頃はよく配達の手伝いをした。

実家の近くに帷子川という川が流れていたが、公害問題が社会問題化しつつある頃で、ゴミが散乱してとにかく汚いドブ川だった。よせばいいのに子どもの頃はそんな場所でも遊び場になっていた。流石に入ったりはしないが水が少ない時に出来る島のような場所に降りて遊んだ。

また田んぼもまだ少し残っていて、用水路にいるタニシやヤゴを探したり、またよせばいいのに泥だらけになってオタマジャクシを捕まえたりした。

このような風景は80年代以降の駅前の再開発や新しい住宅地の分譲などによって消滅した。そういう意味で子どもの頃を象徴する思い出はほとんど残っていない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?