インドネシア語検定B級問題解説2(2020/1実施分)
解く前の注意
大問2の語彙問題は
1.単語を知っているか知らないかだけの問題
2.問題文から推察可能、もしくは選択肢を絞れる問題
の2種があるように思う。
特に問3、5、7、8番あたりは知らないと解答が難しいが、その分知っていないといけない単語(よく新聞等でも用いられる単語)になっており、一目見ただけで時間をかけずに回答できる。
一方で、問1、2番はニュース中心の勉強だとあまり見ない単語のように思うが、しかし問題文から(一応)選択肢をなんとなく絞れるようになっているように思う。
とりあえず大問2は全問正解を狙うよりは、さっと判断して分かればすぐ解答、分からなければ問題文をきちんと読んで正解率を上げる、それでも分からなければ適当にマークしてさっさと飛ばすのがよい。それよりは大問1や4に時間を配分した方がよいと思う。
問題解説
問1)「その高官は自分の名で行われた詐欺事件があったことを知ったときに(激怒)した。」
( )内がberang : 激怒した、で、回答選択肢はそれぞれ、A.がっかりした、B.怒った、C.落胆した / 憂鬱な、D.驚いた、となっていて、文脈的にはどれも入りえるが、AとCよりはB、Dの方がふさわしく見える。あとは知っているかどうか。
問2)「その2人の若者は誤解から、村の間での争乱の(元凶)となった。」
これは問1と違い、文脈から正解を導ける。A、Bだと意味が通じない。Dだとkarena ... よりはlantaranような言葉でつながれているのではないか。ということでCが一番合う。もちろん単語の意味を知っていれば答えられる。
問3)kebakaran といえば korsletingからのpercikan apiというくらい頻出単語。知っておくべき。
問4)konotasi については別記事で解説予定。Aが暗喩でなくそのままの意味なので正解。
問5)これは問題文から推測すると間違う可能性がある。よく使われる単語なので覚えるべき単語(略語)。
問6)「その御者は老いた馬がアスファルト道路でより速く走るように何度か(引っ張った)。」
Aが正解。ほかの単語は文脈的にも合わない。
問7)「当初、バンバンは彼が中古タイヤから作ったサンダルが売れるかどうか疑っていたが、今朝海外から1万セットの注文を受け取ってとても喜んだ。」
正解のBは日本語では「棚からぼた餅」。「努力せずに得た/tanpa susah payah」という意味と「思いもかけずに得た/tidak disangka-sangka」という意味のどちらでも使われる様子で、ここでは後者の意味。前者の意味だけで覚えると迷ってしまう。
問8)インドネシア語検定試験が好きな問題の一つ。何年かに一回は必ず出る。
とりあえず、re- , -wan, swa-, pra - , nir-, など同じ接頭語のよく出る似た単語は接頭語の意味を押さえてから、単語を整理して一気に覚えておくとよい。
例)宗教指導者、インフラ、埋め立て、無線、非営利団体、イニシアチブ、自給…
問9)menyentuh hatiは「心に響く(同情、哀しみ、哀れみ)」で、感情としてはharuやsedihという感情とのこと。
Ceramah と jemaahという単語からイスラム教信徒向けの演説だと分かれば、消去法でも答えに近づける。
問10)毎回出題されるIT用語、外来語のインドネシア語翻訳問題。
少なくともIT関係でよく使われるものは覚えておくこと。
例)peranti, gawai, tautan, peramban, unggah, unduh, daring, kecerdasan buatan, data besar, …
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