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のりちゃんの乳がん日記48 抗がん剤投薬中断

ちょっと気持ちを落ち着けるためにも書いておく

今日は投薬日 
病院へ行きチェックインをすると『心臓超音波検査室へ』と出た。
あれ?そんなんあったっけ、と思いつつ向かう。

すぐに呼ばれて検査室へ。
いつもよりもやたら念入りにゴリゴリゴリゴリ。
「他の先生を呼んでくるのでお待ちください」といういつもとは違う流れ。

若い医師から年配の医師に変わりまたゴリゴリ…
「では服を着てここでお待ちください」とまたいつもとは違う流れ。
しばらくして「前回7月の検査とは違う症状があるのでこのあと腫瘍内科の先生の診察を受けてください」
ううーん…今までと違う症状っていいことな訳がないよね。

腫瘍内科のMドクターはいつも朗らかで笑顔が絶えない。
なのに呼ばれて診察室へ入るといきなり難しい顔 神妙と言うべきか…
「簡単に言うと心臓のポンプの収縮が弱いから今日は投薬できないと思う。
専門の循環器内科の診察を受けてください。
診察が終わったらまた戻ってきてね」

循環器内科へ行くとあまり待たずに呼ばれて診察室へ。
Mドクターと同じ説明でこれから採血、レントゲン、心電図の検査を受けてくるよう言われた。
もう午後になっていたのでいつもよりは待たずにそれらを受け
結果が出るのに90分はかかるのでランチを取るよう言われていた。

いつもと違う症状ならばランチもいつもと違う店へ行ってみよう、と思い病院近くだけれど入ったことがなかった食堂へ入った。
おかずはショーケースから自分で取ってくる大衆食堂。
レビューにあった鯖の煮物、ポテサラの粕汁定食にした。

多分美味しいんだろうけど味を感じられない。
ただ何にも関係のない人たちの他愛のない会話や外の空気は少し気分転換になった。
病院に戻ると呼び出され循環器内科へ。
心配だった心不全は起きてなくてでも気になる数値があるのでお薬を飲みましょう、と。

バルサルタン錠40mg
ジャディアンス錠10mg
スビロノラクトン錠25mg
各朝1錠を次の診察まで飲み毎日、血圧も測るようにと。
ニトログリセリンも提案されたけれどとりあえずこの3つで。

最後にMドクターの診察へ。
残り2回の投薬を行うかどうかは3週間後の診察で考える。
いつものパージェタとトラスツズマブの投薬できる数値にも抵触していると言う。
確かにしばらくだるいし横になっていることが多かったけれど季節の変わり目だからかなーくらいにしか思っていなかった。
あまりの私の落ち込み具合に気づいたのか
「でもほとんどの人は心不全が起きてからしか気づかないけれど検査をきちんと受けているから早めにわかったんですよ」とも…

帰り道、久しぶりに以前ずっと思っていた言葉が浮かんだ。
「なんでこんな病気になったんだろう」
答えの出ないことは考えない私ですら何度も思ってしまう。
目の前のゴールが見えないところへ遠ざかった気分だ。
もしかして私にはゴールなんてないのでは…
10月最後の日は辛い1日となった。

写真は病院帰りの鴨川。
これくらい晴々とした気持ちで帰りたかったよ…


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