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コンサルが掲げるスコープレスの考え方

ノースサンド コンサルティング事業部の加藤です。

(といいながら、noteを書いてくれなかったので社内SNSに投稿されていた内容をよーじろーがリバイスして代筆してます)

加藤さんは この動画に出ている人間です。

なで肩ですね。って言うと怒るので注意してください。
結構ねちっこいので、注意してください。
ツンデレなので、注意してください。
仕事はちゃんとするトップコンサルタントなので、ご安心ください。

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今回は「スコープレス」という言葉について語ります。
この言葉、営業もコンサルも良く使います。

「弊社の強みはスコープレスなご支援です!」

とか

「私はスコープレスにタスク拾います!」

みたいな。


これ、個人的にはけっこう違和感モリモリなんです。

"落ちてくるタスクを漏れなくキャッチすること" それを「スコープレス」って呼んでるケースが多い気がしますが、そうなんだっけなー?っと。

社内外で使われている「スコープレス」って、意味合いに応じていくつか段階がある気がします。

なんとなくでまとめてみると..

Lv.0
  「自分の役割はここからここまで」と囲いを設けてそこしかやらない
------- スコープレスのカベ --------
Lv.1
  お客さん(や上長)からお願いされたワークを断らずにすべて拾う
Lv.2
  (Lv1に加えて)お客さんが持つワークを自発的に拾いに行く
Lv.3
 お客さんが言語化できていない潜在的な課題を可視化して問題提起する

印象値で申し訳ないですが、
ほとんどはLv1か、せいぜいLv2までを指してスコープレスと呼んでいる気がしています(かとう調べ)

でも、人から指示されたことや目に見えてるワークをこなすだけでは、、

それは(良くて)高級文房具になるだけじゃない?
その程度のものが、我々が目指したコンサルの姿なんだっけ?

って、最近よく思うのです。
(とはいえ高級文房具、つまり相手に使える道具として認識されるのも、すごーーーく大変で名誉な事です)

私がコンサルティングをやっていてより楽しいと思えるのはこれだけではないです。
"クライアントに依頼されたワークをこなしている" とき
よりも
"本編から逸れたテーマの資料を提示し、その内容が刺さった" とき
なんですよね。

刺さったとはつまり、相手がその時間を有意義に感じてくれたり、感謝されたりしてくれること。そう、相手の ワォ(驚き) を生み出せていることです。



たとえば、「BPO方針の策定プロジェクト」を担当していたとします。
もちろんプロジェクト本編はきっちり対応します。
 
プロジェクトを進めるなかで、
「そもそもの課題はBPO方針云々というより、組織とロールに関する戦略定義なんじゃないのかな」とか思うこともあります。

その場合、本論とは逸れるけど事前に資料を作り、進捗報告会の余った時間で
「ちょっと話それるますけど..」
とかいって資料を出すことをしてます。


そして、出したディスカッションペーパーがめっちゃクライアントに刺さる。

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あれ、めっちゃ楽しい、そして嬉しいんですよ。
まじでコンサル冥利につきる

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そのディスカッションペーパーはお客さんから指示されたものではないです。自分が勝手に作っただけ。

指示されたことや目に見えているワークをこなしても、それはお客さんが元々我々に期待していることであって
「(頑張ってくれてめっちゃ助かるけど)まあやってくれて当然」みたいな領域です。


大幅には期待値超えられない。ワォはもらえません。

一方でお客さんには指示されてないけど、プロジェクトをこなす中で見つけた潜在課題だったりその解決方針を示してあげられれば、それはお客さんにとっては想定してなかったワォになります。

やる側だって、ただただ目に見えている(そして指示された)ワークをこなすより、自分の頭で創意工夫して物事を進めた方が全然楽しいです。

(繰り返しですが、プロジェクト本編はもちろんちゃんとやらないとダメ)


「BPO方針策定」をしていくなかで、 "情シスの組織戦略の検討" へテーマを持っていけるのが、コンサルの醍醐味であり、楽しさであり、付加価値であり、真のスコープレスなんじゃないかなって思います。


そう思って、今日も仕事を頑張ります。


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