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趣味は映画鑑賞なので、そんな紹介をしちゃいます(日本映画編)その1

昔、職場の上司が言っていた。
「私は65までバリバリ働くのよ!」と。
私はふ〜んと思って聞いていた。
私は「バリバリ」仕事をしたい、とは思っていない。
もう30年はそうしてきたから、そろそろ「ふんわり」したい。
というわけでただいまバリバリと「ふんわり」している真っ最中。

まあ生活があるので、多少は稼がなくてはいけない。
仙人のように「霞(かすみ)」を食べて生きていけるわけではないからね。
ちなみに私の部屋は東にあるので、霞は早朝目にすることができる。
あれが食べられるなら楽だよなぁ〜
ちなみに「霞」っていうのはこんなの↓↓

「霞」のイメージ 私の部屋から見られる風景ではない

霞の話はさておき、そして多少稼がなくてはいけない、という話もさておき、私の「ふんわり」に多くの時間を割いているのが、「映画鑑賞」だ。
映画の詳しいレビューに関してはまた別の機会やブログやnoteに書くとして、
今回は最近観た「良かった」映画を挙げていこうかなって思っている。
ちなみにこの「良かった!面白い!」というのは、私の感想だから
「え〜面白くなかったんだけど?」というような別意見は起こり得うる。
だから、

そういうことは言わんといて(自分勝手)。


順不同。強いて書くなら私の観た順番なので、あしからず。
役者さんは敬称略です。こちらもあしからず。
ではいきますよ。

■閉鎖病棟■

2019年 日本映画
主演は笑福亭鶴瓶。綾野剛と小松菜奈もほぼ主役かな。
見方によっては鶴瓶と綾野剛が主役で小松菜奈が準主役かなと。

◆ストーリー◆
死刑囚の男性が刑執行失敗で生き残ってしまった。再執行はされず、
とある精神科病院へ送られることとなる。
幻聴の症状が多く、自他ともに傷付ける恐れのある青年や養父の性的虐待から入院となる若い女性などがそれぞれの思いの中、生きていく。

◆タマキ的感想◆
鶴瓶の演技のうまさ
死刑を宣告されるだけの罪を犯しているわけだし、中盤でさらに事件を起こす役どころ。温厚そうに見え、一人静かに暮らしている(閉鎖病棟の患者たちはそのほとんどが長期入院のようで「療養」という名の「日常」を送っているようだ)。しかしその温厚な人柄に短絡的かつ衝動的な性質があり事件を起こすその演技が見事だった。
綾野剛の繊細な演技が素晴らしい
仮面ライダーしか知らなかったんだけど(非国民な私)、
いや〜
一気にファンになりました。
早口に話すんだけど(演技指導でのことだと思うが)、滑舌が良く、聞き取りやすい。そして細かい演技がうまい。パニックになっているところなんかリアルで、そばにいたら腰抜かしてしまうかもしれないくらいの演技力。

観終わったあと、気分が晴れやかになる映画ではない。
見方によっては「前向き」に思えるかもしれない。
けれど、結局は死刑囚なんだしどうなんだろうか、と思ってしまうところはあるから、結局晴れやかにはならない(笑)。
ただそういった感情は、登場人物への感情移入であって、
制作への不満や役者へダメ出しではない。
むしろ、役個人に対してのダメ出しは映画への高評価だと思うのだ。
「結局秀さん(鶴瓶の役)は短絡的なところが良くないよね」とかね。
というわけで、私としては面白かった映画の位置付け。

はい、次!

■CURE■

1997年 日本映画
主演は役所広司と萩原聖人
主演は一人、というなら役所広司だろうけど、私はW主演だと思っている。

◆ストーリー◆
同じ手口の殺人事件が多発する。全て犯人は現場で逮捕されすが、動機も覚えていなければ、犯行手口さえわかっていない状況だった。捜査を進めていくうちに、反抗直前に一人の男性に出会っていることを突き止める。その男性の言動に刑事は苛立ち、追い詰められていく。

◆タマキ的感想◆
監督のセンスの良さが感じられた作品だった。
刑事役の役所広司にしろ、男性役の萩原聖人にしろ、演技はもともと上手なのだが、それぞれの良さ、うまさをいい塩梅で引き出している。
「合言葉は勇気」というドラマでの偽弁護士役や映画「有頂天ホテル」で、大忙しのホテルの支配人などを演じていた三谷幸喜作品御用達の役所広司だけど、本作品はそれ以前。なんでも器用にこなすんだなぁと感心した。
でもって、萩原聖人なんだけど、なんでこんなにうまいんだい?って
本人に聞いてみたくなるくらい、男性役を演じきっている。「何?」「わかんない」「ここどこ?」この台詞が何度も出てくるんだけど、なんとも言えない怖さとイラつかせる感じ、その演技をさせた監督に脱帽。

映画公開時、とある宗教団体が世界的にも有名な事件を起こしてしまったため、もともとの映画のタイトルを変えたらしい。
そのもともとの映画のタイトルにもあるようなことがラストでうまく回収している。同じく晴れやかになるようなラストではないが、ひたすら「面白い!」と誰かに勧めたくなるような映画だった。

はい、次!
長くなったので、これで今回は最後。

■クリーピー■

2016年 日本映画
ここまで書いて気づいたけど、今回は日本映画の紹介だった・・(汗)
主演は西島秀俊。準主役として、竹内結子、香川照之

◆ストーリー◆
大学で犯罪心理学を教えている元刑事があることをきっかけに未解決の失踪事件を調べ始まる。一方、引越しをした新居では妻が近所の人と親しくなるためにあいさつに行き、隣人と知り合う。
調べを進めていくうちにある奇妙なことに気づいた元刑事は、隣人に不信感を抱くようになっていく。

◆タマキ的感想◆
これも黒沢清監督作品だが、こちらもCURE以上に役者のうまさを引き出した作品だと感じた。非常にセンスがある気味の悪い映画だ。
この作品はミステリーなのかホラーなのか。
失踪事件や奇妙な隣人をみているとミステリー要素が強いのだが、
香川照之の怪演ぶりや地下で行われる所業を見ていると、いやこれはホラーか?と思ったりもする。
香川照之は恐ろしいく演技がうまい。しかし何度も言うが黒沢清監督だからこそ引き出せた「妙」な部分が彼の演技のうまさに拍車をかけた気がしてならない。竹内結子と隣人との「間」も見事だった。
西島秀俊分する教授が「元刑事」というのもよかった。彼は警察官ではないから直接的な解決ができない。警察関係者が彼側に付いていないのであれば、一体この映画の結末は何をもって結末とするのか。
黒沢清監督作品の「CURE」の結末もそうであったように、決して晴れやかな気分になる終わり方ではない。しかしこれはもう芸術作品ではないか、と思ってしまう。よって私は面白い映画という位置付け。

***

って、どれもこれも

観終わって晴れやかにならない作品。

スミマセン・・・
でも(じゃないけど)、
映画って非日常を観させてくれるものでもあるから、
こういった映画もチョイスしちゃうのだ、私はね。
ま、楽しいのも観てるからよければこちらもどうぞ。

https://note.com/northriver14/n/n140e8fc70b21?magazine_key=m79098d6ecd3e


次回は紹介できなかった「64ロクヨン(前後編)」を紹介。
ではそれまでバイナラ〜



いただけるなら喜んでいただきます。