2023年チャンピオンズC②(買い目)
チャンピオンズCの過去(今の条件で行われた9回)の傾向については前の稿でも触れましたが、買い目を絞るにあたっては、以下のとおり、かなりはっきりとしたポイントがいくつかあります。
・14番から外の馬は一度も馬券圏内なし
・3番人気が強い(9回中7回馬券圏内)
・5〜6歳馬が中心(3歳馬はまずまずだが、4歳馬は今ひとつ)
・父または母父キングカメハメハが強い
・父または母父ヘイルトゥリーズン系(特にスペシャルウィーク系のリーチザクラウン)も強い(ただしディープインパクト系以外)
・父または母父がノーザンダンサーの系統の場合はヴァイスリージェント系かストームキャット系に限る
以上のポイントに加えて、前の稿で書いたとおり「スピードよりもパワーやタフさ」を持つ馬(同コースのほか中山1800や東京2100で好走したことのある馬)という点を踏まえ、さらに馬券的な妙味も考え合わせていきたいと思います。
あと、チャンピオンズCのレース傾向ということではないのですが、今年のG1レースはノーザンファームの生産馬が12連勝していて、さらに記録を更新中らしく、ノーザンファーム生産馬は要注目です。
ということで、ピックアップしたのは以下の5頭です。
③ジオグリフ
⑤ドゥラエレーデ
⑥グロリアムンディ
⑨クラウンプライド
⑪ハギノアレグリアス
グロリアムンディは昨年のチャンピオンズCこそ凡走していますが、それ以前に中京1800で条件戦を2勝しており、コース適性は十分ありそうです。また、この馬は血統的には「Sex Appeal」のクロスを持っているという、ちょっと面白いところがあります。このクロスは「アーモンドアイ」や「リバティアイランド」も持ってまして、キンカメ系のひとつの成功パターンかと思います。
クラウンプライドは昨年のチャンピオンズC2着馬で、キンカメの肌に、このレースで好走しているリーチザクラウンという血統も良いです。さらにキンカメ系の配合でミスプロのクロスがある点はスターズオンアースと共通しています。人気的には、このまま3番人気に落ち着きそうですし、人気馬の中ではいちばん狙い目かと思います。
ちなみにクラウンプライドとグロリアムンディが前走で1、2着したコリアカップ(ダート1800)は、今年度から賞金額が大幅に増額したのと、円安効果で1着賞金が日本国内のG1並みになっていますし、一頃に比べれば日韓関係も改善されてきていますので、今後は日本の有力馬の選択肢のひとつになるのではないでしょうか。施行されるソウル競馬場も中京のような小回りコースで3〜4メートルの高低差があり、1800のスタート地点がホームストレッチの上り坂の中腹という点でチャンピオンズCが行われる中京1800と共通しています。
ハギノアレグリアスは今年の東海S(中京1800)2着馬です。同レースは直線で空馬に寄られて少し窮屈になる場面もありましたので、まともならもう少し1着馬と接戦だったかもしれません。父がディープインパクト系のキズナで、前述のポイントからはやや外れることになりますが、キズナ産駒は中京1800自体はまずまず好走していますので、血統的にはプラス材料かと思います。
ジオグリフとドゥラエレーデに関しては、父や母父がキンカメ系というのもありますが、正直なところ合理的な買い材料ということはなくて「カン」です。まぁ、ドゥラエレーデに関しては「騎手」(同馬のG1勝ち時の騎手で手が合いそう)という要素もかなりありますが。
それらに対して、人気のレモンポップはさすがに大外枠はキツいのと、距離適性的に1600以下でスピード優位のタイプ(私が思うこのレースに求められるものには向かない)かなと思いますので消しです。
前売り1番人気のセラフィックコールに関しては、私の見方として中京1800と関連性のある東京2100も含めて無敗ですし、血統的にもストームキャット系✕ヘイルトゥリーズン系(非ディープインパクトのマンハッタンカフェ)で悪くはありません。ノーザンファーム生産馬ですし。ただ、脚質的に大外ぶん回しでは届かない可能性もあり、人気を踏まえると馬券的妙味は薄いので、外した馬券を組み立ててみたいかなと思います。
ということで買い目ですが、ワイドのフォーメーションで、⑥⑨ー③⑤⑥⑨⑪の7点、オッズで少し強弱をつけた馬券にしたいと思います。
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