2023年エリザベス女王杯①(オールカマー組)

まずは、昨年このレースを勝ち、今春は宝塚記念でも4着入線したジェラルディーナから見ていきます。

現に昨年のこのレースを勝ってますし、今回は、過去にスノーフェアリーでエリザベス女王杯を連覇したこともある名手ムーア騎手が乗ることもあって人気になりそうですね。

人気的には、ルメール騎手が今年のクラシック戦線で継続騎乗したハーパーよりも優先したということで人気になりそうなブレイディヴェーグと、このジェラルディーナとで1、2番人気を分け合うような感じでしょうか。

ただ、ムーア騎手に関して言えば、エリザベス女王杯は過去に6回騎乗してスノーフェアリーで連覇した以外は見せ場なく終わっています。勝てなかった4回の中にはラキシスやルージュバックといった人気馬(いずれも2番人気)もいましたが、いずれも掲示板内にもってこられていません。その他の騎乗馬も人気以上の結果にはなっていませんので、けっして得意コースというわけではなさそうです。少なくとも今年の菊花賞でルメール騎手が魅せたような「神騎乗」はまず無いと思ったほうが良いでしょうね。

ジェラルディーナの方も、このレースの過去10年の結果を見る限り、連対馬21頭(昨年は2着同着)のうち16頭が3〜4歳というところから、絶対視はしないほうが良さそうです。オールカマー(0.5秒差6着)もちょっと物足りなかったですしね。

一応、今回のほうが鞍上強化ということにはなると思いますが、個人的には、オッズ的な観点から三連系の馬券を買うことになった場合の3列目までという評価です。

この馬の戦歴を見る限り叩き良化だと思いますので、買うとしたら(出走してくればですけど)、個人的に馬券的な妙味は次走の有馬記念だと思ってます。

もう1頭のマリアエレーナについても見ていきます。

この馬は、発馬が五分以上なら前々で、そうでなければ勝負どころの手前辺りから徐々に進出して、そのまま流れ込むというタイプのように見えます。バテない強みはあるのでしょうけど、G1を勝ちきるほどの決め手には欠ける印象です。

一応、ジェラルディーナには前走のオールカマーと今年の大阪杯で先着していますが、なかなか手を広げづらいですね。

そもそも、年齢的なものはジェラルディーナのところで触れた通りですし、オールカマー組としても、過去10年で1着3回(昨年のジェラルディーナを含む)、2着1回という成績をどう評価するかですけど、府中牝馬S組に比べると中心視しづらいです。

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