2023年エリザベス女王杯⑤(府中牝馬S組)

エリザベス女王杯のステップレースとしては、この府中牝馬Sが王道なので、今年の対象馬を見ていきたいと思います。

イズジョーノキセキ(0.6秒差9着)とシンリョクカ(0.8秒差10着)の2頭に関しては、「ここを叩いての上積み」を期待するには、少し負け過ぎの印象です。

残る3頭、ディヴィーナ、ルージュエヴァイユ、ライラックが1〜3着に入って本番に臨みますが、個人的には3着のライラックを推したいと思っています。

府中牝馬S当日の東京芝コースは、内々で運んだ先行馬が結構粘ったものの、内ラチから5〜6頭分くらいはまずまず伸びたかなという印象ですので、上位3頭に関しては、結果的に逃げるかたちになったディヴィーナが若干馬場の恩恵を得られたか、あるいは3頭ともトラックバイアス的にはほぼイーブンかというくらいでしょう。

そういった中で逃げ切ったディヴィーナは目下の充実振りを示したとは思いますが、この馬は左回りの1600〜1800がベストだと思っていますので、距離が伸び、かつ右回りのエリザベス女王杯での好走は、私は期待しません。

ルージュエヴァイユに関しては、馬場の伸びる部分のギリギリをスムーズに追えたことが大きかったと思います。じゃあ本番でさらに上積みがあるかというと、府中牝馬Sの競馬がこの馬のベストパフォーマンスだと思います。それで、ディヴィーナを差し切れなかったところがこの馬の限界かな?というのが私の見立てです。

もう1頭のライラックですが、戸崎騎手への手替わりがプラスだったかもしれません。府中牝馬Sでは、中段よりも前で運んで、ゴール前もルージュエヴァイユを交わす勢いでした。直線で進路を探すような格好になり、脚を使ったのは残り100をきってからでしたので、本番も期待したいです。

昨年のエリザベス女王杯も2着同着だったのですが、意外と人気にならなさそうなのも良いです。

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